さあ、
ワタシが1年の中でもかなり楽しみにしている【全日本大学野球選手権大会】が、
来週の月曜日に開幕します。
6月開催という事で、
勝手に「梅雨の祭典」なんて呼んでいますが、
熱き戦いが繰り広げられるこの大会は、
いつもワクワクさせてくれます。
組み合わせ ⇒
第71回全日本大学野球選手権大会:公益財団法人 全日本大学野球連盟 (jubf.net)
かつてと比べて今は、
プロに行かなかった高校野球の有力選手のほとんどは大学に進学するというご時世。
当たり前ですがレベルはどんどん上がってきて、
地方大学を含めどこに強豪が隠れているかわからないというワクワクする大会となりました。
かつて大学野球といえば、
東京六大学と東都大学の優勝チームが優勝を占めていて、
そこにごくわずかに東海大や関西の強豪、そして東北福祉大などが絡むというのが定番だったのですが、
ここ10数年を見てみると地方の大学勢の躍進がすごくて、
優勝への図式は完全にかつてのモノとは違っています。
ここ2大会(2021・2019)は東京六大学勢が制しましたが、
決勝の相手はいずれも地方大学。
昨年は金沢学院大、その前は佛教大と、
「大会に入ってから力を付けたチーム」の大躍進がありました。
”戦国東都”と言われ、
かつては六大学勢と優勝をいつも分け合っていた東都大学勢は、
2011年を最後に10年も優勝まで届いていません。
そしてここ8年は決勝にも進出することができなくなっていて、
今大会は捲土重来を期したいところですね。
まあ、
”戦国東都”という異名はその通りで、
今年のリーグ戦はえらいことになっていました。(というか、今もその真っただ中です)
優勝の亜大は10勝3敗の勝ち点5で圧勝したのですが、
2位から6位までの5チームが大混戦。
すべてのチームが勝ち点2で並び、
結果2位は6勝6敗の国学大、3位は6勝7敗の駒大と決まったのですが、
4~6位に5勝7敗で青学大、中大、日大の3チームが並びました。
そして史上初の3つ巴によるプレーオフ(最下位決定戦)が行われた結果、
すべてのチームが1勝1敗となって、
明日から再度プレーオフが行われるという事になりました。
こんな痺れるゲーム、
経験したことは誰もないでしょうね。
何せ勝ち点2,5勝を挙げていながら最下位の可能性があるって・・・・・・・
どんな戦国リーグなんだよ!!
って思います。
しかしここで負けたチームは、
さらに2部との入れ替え戦に向かわねばならず、
過酷の上に過酷を敷き詰めた、
そんな春季リーグとなっています。
ちなみにまたも1勝1敗のみつどもえとなった場合、
さすがに3度目は行わず総失点や得点率の差で雌雄を決するそうです。
それでも差がつかなかったときは、
最後はコイントスだそうです。
さて、話を戻しましょう。
今年の東京六大学野球は、
明治が立教を最終週で下し優勝。
3年ぶりの大学選手権出場を決め、
それ以来の優勝を狙います。
投打にかなりいい戦力を持ってはいるものの、
「絶対」と言えるような感じはないので、
波乱を演出する可能性も十分あると思っています。
組み合わせを見ると、
明治はまず神奈川大vs流経大の勝者と激突するという事で、
早くも一つのヤマを迎えそうです。
神奈川大は今年も戦力充実。
リーグ戦では決戦となった桐蔭横浜大戦で、
1・2戦ともに僅差のロースコアゲームを勝ち切って進出してきました。
優勝を狙える実力は十分。
一方の流経大も接戦のゲームをことごとく制して勝ち点5での完全優勝。
明治としてはこの勝者と当たる初戦に向けて、
かなりコンディションを整えないといけないと思います。
そしてこのAブロック、
逆山でも強豪・東海大と2大会前準優勝の佛教大が激突。
好試合が期待されますし、
この勝者は2回戦でくせ者の環太平洋大との対戦が待っています。
一試合も気を抜くことが許されない、
過酷なトーナメントの掟ですね。
となりのBブロックには東北福祉大と上武大が鎮座。
どこが勝ち残るのか、
全くわからないドローとなっています。
C・Dブロックも大激戦。
久しぶりの優勝を狙う亜大は初戦でおそらく近大と激突。
ここのところ毎大会実績を残す千葉代表の千葉経大も不気味ですね。
しかし”無印良品”の中から、
どこが勢いをつけて勝ち上がってきてもおかしくはなく、
非常に面白い大会になるのではないでしょうか。
”梅雨の祭典”と言いながら、
過去の大会を見ると、
結構雨にはたたられず淡々と大会は進んで行くというのが定番。
今年もそうあってほしいなあ、
というのはワタシのひそかな願望です。
この大会が始まると、
プロ野球の交流戦のことも、
頭からすっと離れていってしまうワタシ。
世間の注目は決して高くはないのですが、
非常に面白い大会です。
今年はいよいよ、
人数制限も撤廃され、
そして何よりチケットを当日売りするという事。
そうそう、
こうでなくっちゃね、
学生野球というのは。(高校野球含めて)
なんだかいろいろな意味で、
ワクワクしているワタシです。
大会は、
それこそ毎日試合が行われて、
組み合わせが悪いところに陣取った4校(組み合わせ表下の4校)は、
決勝まで進めばなんと5連戦です。
しかし”究極の野球好き”の彼ら、
何の文句も言いません。
ただひたすらに、白球を追っています。
ある意味野球の原点を見せてくれるこの大学野球選手権。
だから好きなんだ~~~~。