SPORTS! SPORTS! 寝てもさめても

16年目突入。ビッグイベントに心躍らせながら、草の根のスポーツの面白さにも目覚めている今日この頃です。

祝横綱昇進・稀勢の里  新時代の息吹を感じた、大相撲初場所。

2017年01月23日 | 相撲

大相撲初場所千秋楽。

前日初優勝を決めていた大関・稀勢の里と横綱・白鵬が結びで激突。
立ち合い、得意の(?)張り手から一気に土俵際まで電車道で持って行った白鵬。
しかしながら、
稀勢の里は俵に足がかかったところから余裕をもってこらえ、
すくい投げで投げ捨ててこの対決に勝利。
これで誰にも文句を言わせない圧倒的な優勝を飾って、
横綱への昇進を確実なものにしました。

ちなみに『古い相撲ファン』から言わせてもらうと、
いくら『絶対に勝ちたい』とはいえ、
やっぱり≪千秋楽結びの一番≫という特別な対戦で、
立ち合いに張り手を見舞う白鵬には、
どうしても一言いいたくなっちゃいます。
『そりゃあねえだろう・・・・・』と。

そのあたりは、
彼の尊敬する双葉山や大鵬、北の湖などを、
もっともっと見習ってほしいと思ったりします。
そうでないと≪木鶏≫にはなれませんよ。。。。


まあそれは置いておいて、
この初場所はまさに『激動の2017年』の土俵を暗示するかのような15日間となりました。

先場所優勝の鶴竜が好調を伝えられた場所前。
ワタシは『鶴竜が連続優勝したら、完全に一皮むけた横綱になるかな?』
と思っていましたが、
場所に入るとどうしたことかまったくの不調。
5勝5敗となって『まさかの負け越し?』も見えたところで休場となりました。

日馬富士は心配された通り故障の具合が思わしくなく、
早々に休場の道を選びました。

復活を期した白鵬は、
前半戦には全盛期をほうふつとさせる相撲を取りましたが、
後半戦には『衰え?』と思われるような相撲を何番もとってしまい、
力が落ちてきたことがはっきりと自覚される場所となりました。

モンゴル出身横綱3人が揃って不振に陥り、
そこに悲願の初優勝を狙う稀勢の里が充実した取り組みを連日見せて、
悲願の初優勝に輝きました。

大関を長く張った琴奨菊は陥落。
照ノ富士は負け越しでまたも来場所はカド番。
そして期待の豪栄道も休場。
来場所は一気に大関が寂しい陣容になってしまいそうですね。

そんな中、
期待の若手の芽も一気に噴き出して、
まさに『新時代到来か?』と期待が膨らむ場所になりました。

既に若手とは言えない年ですが、
大関を狙う高安が躍動。
2度目の大関挑戦も間近に迫ってきています。

そしてこちらはホンモノの若手の御嶽海。
腰の座りと安定感が抜群。
組んで良し離れて良しの、
『御嶽海スタイル』
を構築しそうな相撲っぷりでした。

両者ともに、
ホンモノの実力をつけてきたなあと思わせる素晴らしい相撲を15日間取り続けて、
11勝を上げ三賞に輝き来場所は三役へ復帰。

来場所以降もこの勢いが続くようなら、
夏前には大関という声も聞こえてきそうです。

32歳にして目覚めた玉鷲もキップのいい突き押しの相撲を取りますね。
こちらも大関を狙ってほしいです。

今場所大活躍の貴ノ岩は、
貴乃花部屋初の大関への期待がかかります。
14日目の白鵬戦の鋭い出足は、
既に大関級と言えます。

そのほかにも、
新関脇の場所に挑んだ正代は、
負け越したとはいえ7勝8敗と踏ん張りました。
生来の気の弱さ、ビビりをどう克服するか?
ふてぶてしさと自信が備われば、
持っているものはこちらも大関級。

元気な37歳・豪風と34歳・嘉風は、
しこ名の通りまだまだ元気に土俵に”風”を運んできてくれています。

十両では宇良が優勝争いに加わり、
いよいよ来場所新入幕です。
宇良、石浦ら、
小兵の業師が前頭中位や下位で暴れまわると、
それだけで土俵の盛り上がりが全然違いますから、
がんばってほしいですね。

こう見ると、
ここ1,2年で名前を知り顔を知り……
という力士がわんさかと活躍してくるようになって、
土俵がまさに『活性化』しているのを肌で感じます。

時代は『モンゴル時代』から『戦国時代』へ。
ますます面白くなってきそうな、
大相撲です。

それにしても稀勢の里の横綱土俵入り。
今からとても楽しみです。



コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 稀勢の里 涙の初優勝  や... | トップ | 世界で戦う! 日本で戦う! »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

相撲」カテゴリの最新記事