元関脇・勢が引退。 実直を貫き通した相撲人生

～日刊スポーツより～
日本相撲協会は21日、元関脇勢（34＝伊勢ノ海）の引退、年寄「春日山」襲名を発表した。


元関脇の勢が引退を発表しました。
わかってはいましたが、
本当に寂しいことです。

大ファンだった勢の引退。
なんだか最近、
本当にファンだった力士の引退が続くなあ。。。。

豊ノ島の引退にガックリし、
勢の引退に、
さらにガックリしました。

ああ、
応援する力士が少なくなってくるなあ。。。


勢といえば、
ワタシのイメージとしては結構な”遅咲きの大器”という感じでしたね。

大きな体ながら取り口は不器用で、
なかなか出世街道を一直線に駆け上がっていく・・・
という感じにはなりませんでした。

しかしながら、
負けても負けても、
実直にぶちかましていくその相撲、
大好きでした。

そしてしゃべらせても、
見たままの実直な人柄で、
だんだんと相撲ファンを魅了していったと思います。

国技館に行っても、
勢に対する声援、
ひときわ大きいなあといつも思っていたものでした。

最近は大相撲の力士がいろいろな番組に呼ばれたり、
you tubeでしゃべったりという事が多くなりましたが、
勢はどのシーンにおいても「あのまま」のたたずまいでしたね。
そして、歌のうまさは天下一品でした。

ワタシもそんな勢を、
次第に応援していって『ごひいき力士』となり、
勝っても負けても応援し続けていました。

一昨年ぐらいからは、
まさに満身創痍というのが土俵上でもはっきりわかるぐらい、
テーピングぐるぐる巻き以上に、
倒れた後にすぐ起き上がれなかったり、
土俵を去るとき足を引きずっていたり、という事が続いていましたので心配していましたが、
ついに土俵を去ることになりました。

ここまで本当に、
よく頑張ってくれたと思います。
大相撲が厳しい時期に、
土俵を盛り上げてくれた功労者の一人です。

これからは親方として、
落ち着いて穏やかなたたずまいの中、
芯は絶対に曲げないというその強さを、
弟子たちに教えてやってくださいね。

ありがとう、勢！！

万感の思いで、
さようならを言わせてもらいたいと思います。