≪第49回明治神宮大会≫ ~神宮球場~
【高校の部】
◇決勝
札幌大谷(北海道) 2-1 星稜(北信越)
【大学の部】
◇決勝
立正大(東都) 6-4 環太平洋大(中四国)
今年の明治神宮大会。
例年と同じく盛り上がりを見せた大会でした。
2,3年前ぐらいから、
春夏の甲子園の高校野球と同じく、
この明治神宮大会もたくさんの観衆を集めるようになりました。
土日に行われる試合には、
内野がぎっしり埋まって観衆は軽く10,000人を超え、
かなり人気のある大会となってきたことが実感されますね。
昔と違って、席を獲るにも苦労をするぐらいになっています。
さて、そんな中大会の総括を。
高校の部は、
本命と目される星稜が強さを見せて勝ち進む中、
伏兵の北海道代表、札幌大谷が投手陣の層の厚さを見せつけて初出場初優勝を飾りました。
決勝でのエース・西原投手の好投をはじめとして、
準決勝での太田の完投、
準々決勝の増田の好投など、
収穫がてんこ盛りの大会となりました。
そしてその結果、
初めての全国レベルの大会で早くも「全国制覇」を成し遂げました。
これから冬にもう一度鍛え、
春にはまた「ディフェンディングチャンピオン」としてたくましい姿を見せてくれると思います。
楽しみなチームですね。
敗れた星稜は、
決勝こそ後手を踏んでしまいましたが、
それまでの盤石な戦いぶりは、
「今年の高校野球界を引っ張っていくのは間違いなく星稜だ」ということを再認識させてくれました。
特にエース奥川のピッチングは、
ため息が出るほど素晴らしかった。
速球とスライダーのコンビネーションにフォークを加え、
打者に的を絞らせない投球を披露。
決して力で抑え込むだけのピッチャーじゃないという「懐の深さ」を見せてくれて、
どこまで伸びていくのかわからない見事な素材だということを全国のファンに披露してくれました。
打線は基本的には強打線だと思いますが、
ふっと打てなくなる試合が出てくるのが昔ながらの星稜らしさかな?
決勝のような試合になった時も勝ち切れるようになったら、
紫紺、そして真紅の大旗に近づいていけると確信しています。
冬場の成長が、
こちらも楽しみですね。
準決勝で敗れた高松商、筑陽学園も好チーム。
さすがに地区大会を制しただけのことはある・・・・・という感じのチームでした。
両校ともに打線は活発。
秋の勢いをこの大会にも持ち込んでくれました。
今大会では力を出せなかった広陵、龍谷大平安などの春へのリベンジも、
楽しみです。
一方で前の記事にも書きましたが、
関東・東京勢の低調さは、
もともと感じていたことでしたが、
全国大会で見事に証明されてしまいました。
まだまだ力のあるチームは地区内には隠れていると思いますから、
夏に向けて捲土重来を期してほしいと思っています。
大学の部は、
「これぞ大学野球」ということが随所に感じられた、
いい大会だったと思います。
優勝した立正大。
戦国東都を制したとはいえ、
秋の成績は7勝5敗。
「大丈夫かな?」
と思うところもなかったわけではありませんが、
大会に入ると「さすがは東都」とうなるシーンが随所に見られて、
見事な2度目の全国制覇に輝きました。
初戦の2回戦で決勝2ランを放った主砲の伊藤裕が、
決勝でも8回に逆転2ランを放ち、
見事に試合を決めました。
不安視されていた投手陣も、
この大会は糸川を中心に良くまとまって相手の失点を防いでいました。
何よりもあのベンチの盛り上がりのすごさ。
「負けたくない」
という思いの沁みついた、
凄いチームでしたね。
準優勝に終わったとはいえ、
環太平洋大の奮闘は大会の華でした。
初戦をしのぎあいで飾った後、
2年連続で対戦した東京六大学勢の法大を逆転で下した試合は見事。
小刻みにつなぐ継投とがっちりとした守備、
そしてつながる打線と、
決してスター選手がいるチームではないものの、
「全員野球」という言葉がこれほど似合うチームもないんじゃないか?
とうなるようなチームでした。
そしてそれを指揮するのは広島の元監督・野村氏の弟である野村監督。
「地方大学にもできる」
というところを存分に見せての決勝進出は、
見事という言葉以外形容のしようがありません。
同じ中国地区でしばらく前に大学野球界で光を放った東亜大学と、
なんだか似ている気がします。
東亜大学はこの明治神宮大会を3度制覇した強豪。
東北勢が取りざたされることの多い地方大学の活躍っぷりですが、
どっこい西にも好チームが多く、
まさに「群雄割拠」の様相を呈していますね。
まさに「どこが勝つのかわからない」という、
面白い大会が続いている、
大学野球です。
今年は関西勢の近大、関西国際大も、
安定した投手力でしっかりした試合をやりました。
一方関東5連盟代表の筑波大、創価大に六大学の法大がいずれも初戦敗退。
持っている力を発揮することができませんでしたね。
ということで、
今年の大会も終わり、
学生野球は完全にシーズンオフに入ります。
おっと、
学生野球だけではなく、
社会人野球もプロ野球も、
シーズンオフですね。
社会人野球の日本選手権も終わり、
日米野球も今日が最終戦です。
ああ、
今年も野球のシーズンが終わりを迎えたってわけですね。
今年もさまざまなドラマを生んだ野球。
やっぱり面白い競技だなあということを、
しみじみ感じる年になりました。
来年のシーズンは、
選抜の出場校が発表される1月下旬から徐々に始まっていって、
プロ野球のキャンプイン、
各カテゴリーのオープン戦などとともに、
球春が到来しますね。
それまでは、
おとなしくウィンタースポーツでも見て過ごすとするか。。。。。。
今年も野球に、
ありがとう!!!!
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