≪ラグビー日本選手権≫
【決勝】
サントリー 36(15-3,21-17)20 神戸製鋼
サントリーサンゴリアス。
無敵の進撃を続けた今シーズンのトップリーグ王者が、
最後まで他のすべてのチームに対して【格の違い】を見せつけ、
日本選手権3連覇の偉業を達成しました。
それにしても強かった。
前半1分に先制のトライを挙げたサントリーは、
それから後ずっと神戸製鋼にボールを支配され続け、
一時はボール支配率が10%台という厳しい状況に陥りましたが我慢し続け、
少ないチャンスを確実に生かしてリードを広げ、
圧倒的な力の差を見せつけて完全に試合を制圧しました。
ワタシはサントリーの試合を見て、
必ずしも出来がいい試合には見えなかったのですが、
力の差はいかんともしがたいということと、
ゲームのポイントをよく知っているという点で神戸を大きく勝り、
結局一度も主導権は渡さずじまいでした。
神戸は後半に意地の3トライを返しましたが、
それは36-3と試合が完全に決まってからの『意地のトライ』という感じで、
戦力の厚みに大きな差を感じる試合となってしまいました。
世界屈指の選手である”切り札”のフーリーも、
サントリーに完全にマークされ、
後半の残り15分まではほとんど仕事をさせてもらえませんでした。
いろいろとトップリーグと日本選手権の在り方について考えさせられる大会でしたが、
最後はサントリーの強さを見て、
こんなことも考えてしまいました。
『サントリーはチームとして、世界の強豪チームと対戦できないのだろうか?』
サッカーのように【世界クラブ選手権】などないラグビーの世界。
しかしサントリーを見ていると、
『もっと広い世界に挑戦させたいな~』
なんて思っちゃいますね。
いずれにしても、
9月に開始された長いラグビーのシーズンも、
この試合でひとまず終了です。
これからは、
ジャパンのテストマッチやセブンズの大会が待っています。
長いシーズンを戦い抜いた選手たち。
お疲れ様でした。
一息入れて体をしっかりメンテして、
また先の戦いに進んで行ってください。
年々進化する日本のラグビートップリーグ勢。
来年もまた、
世界の超一流選手がトップリーグに参戦する予定。
どんな戦いが繰り広げられるのか、
楽しみです。
2019年のW杯開催まであと6年。
プレーヤーもファンも、
アゲアゲで行きたいものですね。