12/26 ~東京・有明アリーナ~
◇4団体世界Sバンタム級王座統一戦 12回戦
WBC・WBO王者 WBA・IBF王者
井上尚弥(大橋)〇 KO 10R1分2秒 ● マーロン・タパレス(フィリピン)
やっぱりすごかった。
我らがチャンプ、井上尚弥が、
2年連続の4団体統一王座をかけて臨んだ世界タイトルマッチは、
10ラウンド1分2秒、
井上尚弥がテンプルへの強烈な一撃で粘るタパレスを撃沈させ、
なんと2年連続での、4団体統一王座を成し遂げました。
まずは、おめでとう!!!の言葉しかありません。
なんとすごいことでしょう。
世界チャンピオンになるのもすごく難しいボクシングという世界で、
世界チャンピオンになっただけではなく、
4団体すべての世界チャンピオンになり、
それを2階級で2年続けて成し遂げた。
どれだけの言葉を並べても、
そのすごさを表すものはないですね。
いや~すごい、すごすぎる。
タパレスが「さほどの強豪ではない」ことが喧伝されて、
なんだか井上の統一王座は当たり前で、
どんだけ早く倒すかってことだけが焦点のようになっていましたが。。。。。。。。
違うでしょ!!
タパレスがどんな選手であったとしても、
あのアフマダリエフを倒して2団体の王座を持っているチャンピオンなんです。
井上の2団体と合わせて、
4団体のベルトがずらっとリング上に並んで、
そりゃあすごい景色でしたよ。
まさに頂点を決めるにふさわしい戦いでした。
しかし、
タパレスは戦前の予想よりもずっとタフで、
根性がありました。
途中少しだけヒヤッとする場面とかもあり、
井上の試合としては、
なかなかレアな展開でした。
しかしそれでも、
しっかりと1Rから”自分の”試合を作って、
後半に仕留めたのはさすがでしたね。
感服します。
一方で、
やはり上の階級だなあと思ったのも確か。
何度もタパレスは被弾していましたが、
10Rまでは耐えていましたからね。
「これは倒した」
と思った瞬間も2度ほどありましたが、
それでも倒れはしなかったです。
そして反撃のパンチも振るってきていました。
4Rに一度ダウンを奪っていますが、
それ以降は何か井上が、
入っていきにくい、パンチを当て辛い感じになっているようにも見えました。
特にボディへのパンチがなかなか見えなくなりましたね。
しかし10Rは一撃で、
相手をマットに這わせました。
勝利後のリングの上でも言っていましたが、
当分はこのスーパーバンタム級でチャンピオンの防衛ロードを歩むという事のようです。
たぶんターゲットは、
ルイス・ネリ、そしてムロジョン・アフマダリエフあたりになりそうですね。
そして次の転級、
フェザー級がもしかしたら最後の階級になるかもしれませんね。
無謀にどんどん階級を上げていくという事は、
考えていないみたいです。
しっかしとその階級にアジャストして試合するというのが、
井上尚弥の美学に見えますね。
ということで、
結構緊張して見ているリングでしたが、
それでも最後はスカッとさせてくれて、
いい正月が迎えられそうです。
◇日本バンタム級タイトルマッチ 10回戦
チャンピオン 挑戦者・3位
堤聖也(角海老宝石) ○ 判定10R ● 穴口一輝(真正)
セミファイナルで行われた『モンスター・トーナメント』決勝戦、
堤と穴口の対戦。
井上尚弥の試合の前という事で、
観客も満員に入ってのこのモンスタートーナメントの決勝は、
ものすごい試合になりました。
この試合見て、
ワタシは気持ちも体も、
完全にあたたまっちゃいました。
スッゲ~
試合でした。
バンタム級の日本タイトル戦の激闘というと、
その昔に山中と岩佐が激突した試合が思い起こされます。
その試合に匹敵するような、
ものすごいファイトでした。
穴口は初回から完全に試合の主導権を握って、
堤を翻弄していましたが、
パンチのある堤は4Rに起死回生の一発を見舞ってダウンを奪いました。
そしてそこからは、
凄まじい打ち合いで両者ともに死力を振り絞る戦いとなり、
最後のラウンドもダウンを奪った堤が、
この激闘を制しました。
両者ともに、
世界に出て行ける力を持った、
素晴らしいファイターですね。
これがあるから、
ボクシングの観戦はやめられないんだなあ。。。
ふたりの世界へ駆け上がる姿、
追っていきたいですね。
山中と岩佐は、
この後二人とも世界チャンプまで上り詰めましたから。
堤と穴口にも、
その姿を追っていってほしいですね。
ということで、
素晴らしい興行になりました。
そして大橋さん。
次はもっと大きな箱でやってよね。
1万5,000人のキャパじゃ、
チケットはずれて、見に行けないから。
よろしく~!
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毎回、もしかしたら・・・とネガティブなことがチラリとよぎってしまいますが、いつものように杞憂で終わりました。
それにしてもタパレス、なかなかしぶとく意外性のパンチもあり、さすがMJを破ったチャンピオンでした。
特にディフェンス。うまかったですね。
広めのスタンスで後ろに重心を置き、パンチの威力を殺すところなんかメイウェザーのようでなかなかやるなという印象。
4Rでダウンしたものの5Rは逃げることなく逆に打ち合いを仕掛け、見せ場もしっかりと作りました。
そんなタパレスに手こずったと言われ、階級の壁だと元世界チャンプはじめ何人かの元ボクサーが指摘していますが、
しっかり4Rにはダウン取ってるし、残り時間があれば倒せれたんじゃないかな。
最終的にKOしてますからね。相手も世界チャンピオンだし。なによりタフでした。
KOしてもこんな風にいわれるのは井上ぐらいでしょうねえ。
バンタム時代は1R、2RでインパクトのあるKOシーンが度々あったので、それに比べるとさすがに相手も頑丈になるんでしょうね。
ほんとの壁はフェザーだと思います。
まだしばらくはこの階級にとどまるようなので、注視していきたいと思います。
そうなるとネリ、MJ、グッドマンあたりは面白そうです。
あと、何気にカシメロとやりたいのではと思ってしまいます。
どうしてもヤツだけはぶん殴りたい!みたいな。
そんな井上を見てみたい気もします。
あと気になることがありました。
まめちち様もおっしゃってますが、それまでボディを打っていたのに、6Rあたりから減りましたよね。
すごく気になります。
相手がサウスポーならボディががら空きなので打ちやすいはずですが、なんでかな。
まあそれでもKOするんですから改めてすげえなと思いました。
今年のボクシング界をキッチリKOで締めてくれました。次回1月にある拳四朗の世界戦と那須川の試合を楽しみに年を越せそうです。
大晦日に見どころの無い試合をわざわざネットで見ようとも思わないしね。今後もないです。(エストラーダは見たいですが)
PS
あと以前にも言いましたが、次の挑戦者は4本のベルトに挑むんでしょうけど、どうなのかな。
ランキング最上位のベルトのみ挑戦できるようにしないと、一気に4団体チャンピオンって・・・
やっぱり腑に落ちないなあ。
今回は残念ながらチケットが「はずれ」だったので自宅観戦でした。
すると堤と穴口のものすごい試合が前にあって、なんだか井上尚弥の試合の前にすっかりコーフンしていました。
そんな中でのゴング。
大方の予想通り初回からガンガン来ると思いきや、意外な立ち上がりにびっくりしましたが、意外にディフェンスが良さそうなのとたまに振るってくるパンチに力がありそうなのでちょっと緊張しながらの観戦でした。
4Rにダウンを奪い安心したんですが、本当の勝負はそれからでしたね。
確かに言われているように、あのタパレスの構えに井上のパンチが当たらなくなり、珍しく大きなパンチが空を切るということも何度か見受けられて、そのうちに前半出していたボディがほとんど出なくなり。。。
5〜9Rまでは、嫌な緊張感の漂う試合内容でした。
しかし10R、やっぱりやる時はやる井上尚弥が登場。ガッツリ決めてくれましたね。
あのドネア1以来の、なんとも言えない緊張感のある試合でした。
これはこれで、とても楽しかったですね。
そして、これからはこんな試合も多くなってくるという予感もあります。
しかしこんな試合が増えてくると、井上尚弥の新しい引き出しもどんどん見られることになって、楽しみは増えますね。
苦戦の中技術戦で押し切る試合なんていうのも痺れます。
今後もホント彼の試合には、期待しかありません。