≪第91回選抜高校野球大会≫ ~甲子園~
【決勝】
東邦(東海・愛知) 6-0 習志野(関東・千葉)
石川、完封&2発! 平成最後の大会は、東邦が完璧なV
習志野 000 000 000 - 0
東 邦 300 020 01× - 6
平成で最後となるこの試合。
東邦は投打で二刀流のエース石川が投げては完封、打っては2本塁打とその超絶ぶりを見せつけて完勝。
習志野を寄せ付けず5度目の選抜優勝を果たしました。
とにかく東邦の強さばかりが光った試合でした。
習志野は初回、前の試合から復帰した根本がいきなりセンター前にヒットを放ち出塁。
「習志野らしい速攻が見られるか?」
と思われれましたが、
2番竹縄がバントを失敗し1-6-3のダブルプレー。
ピンチの目を自らの見事なプレーで摘み取った石川は、
この後最後まで全く危なげないピッチングを見せて、
なんと2塁を踏ませないという好投でわずか3安打で楽々完封勝利を上げました。
決勝という重圧など無縁の、
実に楽しそうなマウンド上でのしぐさは、
なんだか「平成の高校野球」を体現してくれているような気がしましたね。
そして石川は打ってもすごかった!
この日までは「欠点がまるでない」といわれた打撃の方では今一つその存在感を見せることができませんでしたが、
決勝では最初の打席でバックスクリーン横に特大の先制2ランを叩き込むと、
5回の第3打席では習志野のエース飯塚から右中間にこの日2発目の2ランを叩き込み試合を決めました。
最後の第4打席では飯塚と二人で「速球で勝負して来い!」「打てるもんなら打ってみろ!」
そんな、勝負を楽しんでいるような風情の最終対決があって、
ワタシもとても楽しい気分にさせられました。
結果は石川が飯塚の速球をはじき返して二塁打。
最後まで石川は超高校級の評価にたがわぬ素晴らしいプレーを、
投打にわたって見せてくれました。
エンジェルス・大谷の登場から言われ始めた「二刀流」という言葉。
投打でチームを引っ張る選手という意味ですが、
もともと高校野球はそんな選手ばかりが集うというのが昭和の時代からのお約束。
ガキ大将は草野球が始まると必ずその位置にでんと座っていましたね。
ワタシは石川クンを見ていて、
「二刀流」というよりも「エースで四番(実際は三番だけど)」という言葉の方が、
何かしっくりきました。
周りから「すっげ~」といわれる石川くんの真の凄さ、
この決勝という大舞台で、いかんなく発揮されました。
そして東邦は打っても守っても、
その石川を強力援護。
まさに平成最後の優勝校にふさわしい、
高い水準でまとまった素晴らしいチームでした。
何か「元祖野球王国・愛知」の底力を、
存分に見せてくれた優勝でしたね。
おめでとうございます!!!
それにしても、
平成の最初に優勝したチームが、
平成の最後も締めてくれたとは驚きですね。
野球の神様の粋な計らいってやつですかね。
どちらかというと守りの野球というイメージの強かった東邦が、
近年は強打を中心としたチームに変貌してきたことが、
この大会で実を結んだといえるかもしれません。
そういえば森田監督、
自身が高校時代に準優勝を飾ったチームは、
強打のチームでした。
そこに最後のピースとして、
15歳の坂本というエースがぴったりはまり、
決勝まで駆け上がっていったのでしたね。
そのあたり、
やはり森田監督の脳裏に深く刻まれているチーム作りだったのかもしれません。
”マジック”と言われたり強烈なカリスマ性があったりというような見出しが躍る派手な監督ではありませんが、
平成4年の監督就任以来、
猛練習を重ねながら実直なチーム作りをしてきたんだと思いますね。
そして中京大中京や愛工大名電などの県内の強力なライバルチームとの切磋琢磨が、
チームを確実に強くしていった要因なのでしょう。
昨年体を壊して復帰がこの選抜だったと聞きますが、
まだまだ元気にさらなる強いチーム作りを進めてほしいと思います。
さて、
敗れた習志野は、
決勝ではまさに「何もできずに」敗れ去ってしまいました。
逆転、逆転の連続でチームは確実に強くなっていったと思いますが、
決勝ではその勢いを発揮することはできませんでした。
試合のポイントが云々というよりも、
今日はこの完敗を認めて、
夏に向けてまたスタートを切ってほしいと思いますね。
アルプスの美爆音に乗って、
終盤に逆転劇を見せる劇的な戦い方は、
この大会の華だったといって良いでしょう。
エース飯塚は疲れから今日は打ち込まれましたが、
今大会は本当に素晴らしいピッチングを見せてくれました。
そしてこの飯塚の奮闘に応えんと、
攻撃陣は上位・下位の区別なく勝負強さを見せてくれて、
何度も逆転を演出してくれました。
何しろこのチーム、
前年の『大エース』古谷が抜けた状態で秋に結成され、
県大会は決勝敗退、そして関東大会も準決勝敗退と、
いまだ「優勝」まではたどり着いたことのないチームです。
そのチームが波に乗り一つになって、
この大甲子園で全国の強豪を次々に蹴散らして決勝まで上がってきたという事、
とても素晴らしいことです。
そしてこの大会、
この習志野をはじめ明石商、市和歌山など、
素晴らしい「公立の強豪校」が上位に進出して気をはいてくれました。
まさに、
「やればできるぞ!甲子園」
という感じで、
全国の公立校の今後の奮闘にも、
期待がかかりますね。
この選抜。
やはり昨今の高校野球人気を受けて、
よく観客が入っていました。
そして一投一打に歓声を上げ、
大会を盛り上げてくれましたね。
選抜大会の意義、
再確認する大会になったかもしれません。
そしてこの選抜が終わると、
いよいよ高校球児のだれもが「目指すべき大会」である夏の選手権大会が始まります。
春に輝けなかった学校をはじめ全国の球児たちが、
「次は必ず自分の番が来る」
と毎日練習に励んでいるはず。
この春から夏、
これが高校野球ファンにとってはたまらない季節です。
今年は夏に向けてどんな高校野球が展開されるのか?
楽しみでなりません。
大阪桐蔭は?そして大船渡の佐々木は?
また夏がやってくる。
桜の季節のこの選抜決勝は、
そんな期待とともに閉幕していきます。
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決勝ではとくに盤石の戦いで、相手に付け入る隙すら与えませんでした。
習志野は接戦に持ち込みたかったでしょうが、ああなるとさすがの習志野も粘りようがありませんでしたね。
しかし、最近になり「オールドファン」を自覚している自分は、“東邦 - 習志野”という字面でもう十分でしたね。
どっちを応援するでもなく、ただただ伝統ある2チームのユニホームが対戦している光景が本当に嬉しく思いました。
(画面を通じた光景で、欲をいえばバックネット裏は一般の観客だったら文句ありませんでしたがね。ラガーさんも含めて笑。)
とにかく東邦の強さが際立った大会だったですね。
正直、ここまでとは思っていませんでした。春には強いかもしれんが、昔の話やん・・・と。
こうなると平成元年に続き、令和元年初代優勝校に春夏連覇で飾ることも十分可能ではないでしょうか。
石川君のあのような圧巻のパフォーマンスを見せられたらつい期待してしまいます。
しかし王者大阪桐蔭がこのまま終わるはずもなく、また、星稜奥川君もリベンジの意味で必ず出てくるでしょう。
早くも夏の大会が待ち遠しくなってきました。(郷土代表が春不出場だったので、よけいその思いが強いです)
楽しみですね。
それにしても今大会は公立校の頑張りと共に、古豪の名前が多く見受けられましたことも嬉しかったですね。
準々決勝の時点で、東邦-平安(あえて平安と表記)、東邦-市和歌山なんかもいにしえだなあ
習志野-明石商の公立校同士の決勝なんて・・・といろいろ想像してるだけで楽しかったです。
あと、珍しく準々決勝に東北、北陸の高校がいませんでした。近年ではあまりなかったのでは?
そんな印象でした。
あと、春日部共栄のユニホーム。
あんなに赤かったかな?
開会式のとき見ただけだったので、光の関係かもしれませんが、あれ?赤が強いなあと。
高知高校と全く同じ暗いエンジのはずですが。
ホントどーーーーでもいい事です。 すいません苦笑
なんだか今年の選抜、あっという間に終わってしまいましたね。
それなりにいい試合も多かったのですが、何か盛り上がりはいま一つというか、いろいろ今後について考えさせられる大会だったように思います。
令和になって、ますますオールドファンにとっては「何で?」と思うようなことも増えそうな今後の高校野球ですが、熱く、そしてゆるく、見守っていこうかなあと思っているところです。hanahanaさんの地元、この春から3年間、奥川君以上の全国大注目の球児が、県内の「大横綱」にどう挑んでいくのか、とても興味があります。