SPORTS! SPORTS! 寝てもさめても

16年目突入。ビッグイベントに心躍らせながら、草の根のスポーツの面白さにも目覚めている今日この頃です。

東京六大学野球  おお明治! 全カードで『決戦』をすべて制し完全V

2016年05月24日 | 大学・アマ野球

東京六大学野球は、
明治と立教の『決戦』に、
月曜日ながら14,000人の観衆を飲み込み、
大いに盛り上がりました。

『勝ったほうが優勝』という、
文字通りの『決戦』を制したのは、
やはり優勝経験豊富な明治でした。

前週の結果を受けて、
この明立戦は『勝ち点を挙げたほうが優勝』ということになりました。

両大学が意地と誇りをかけて激突したこのカード。
第1戦は明治が柳の好投で2-0と先勝しますが、
第2戦では立教が連投となった田村の好投で5-2と取り返し、
まさしく昨日の第3戦は『決戦』となりました。

球場の雰囲気も良くて、
まさに神宮の森が『なぜ学生野球の聖地といわれるのか』を体現したような、
この日となりましたね。

昨日の第3戦。
両チームともにエースを先発に立てて臨みました。
明治はもちろんエースで主将の柳。
そして立教は、リーグ戦中盤から完全にエースとしてその役割を担ってきた田村がなんと3連投の先発マウンドへ。

柳も田村も、
走らない速球に何とか折り合いをつけて、
粘りに粘って相手に点を与えないという、
実に『大学野球のエース』としての矜持を感じさせてくれるピッチングでした。

両校打撃陣にも硬さが見られた試合が動いたのは6回裏。
表の攻撃で立教が1死満塁という絶好の先制のチャンスを逃したすぐ後、
明治が先制点を挙げます。

しかし7回の表に立教がすかさず反撃。
エース田村のタイムリーで同点に追いついて、
スタンドの盛り上がりは最高潮でした。

『ひょっとしたらこのあたりで澤田の投入か?』
と思いましたが気をよくしている田村が続投。

明治は2死1・2塁のチャンスをつかむと、
善波監督はここで勝負手。
好投の柳に代えて代打に宮崎を送りました。

宮崎は期待に応えて、
センターへ歓喜の勝ち越しタイムリー。
加勢も続いて明治は一気に3-1と立教を突き放しました。

8回からは”154キロ男”星が見事に立教の反撃を抑え、
明治は一昨年秋以来、38度目の優勝を飾りました。

エースで主将の柳が、
『苦しい時は俺がやる』
とばかりに好投を見せて、
優勝の原動力となりました。
見事なピッチングでした。


明治は今季、
本当に苦しみながらつかんだ栄冠でした。

昨年は大黒柱の高山(現阪神)らを擁して常に本命視されていながら、
春・秋ともに優勝を逃すという悔しい思いをしました。

そして迎えた今季。
決して前評判は高くありませんでした。

案の定、
今季最初のカードである東大戦では、
第1戦を1-0、第2戦は2-3と、
苦しい苦しい立ち上がりとなってしまいました。
『東大相手に勝ち点を奪うのに四苦八苦している』
とファンにはささやかれたりもしたものです。

しかしながらこのカードで勝ち点を奪うと、
後は明治の真骨頂である『人間力の野球』の真価を見せて、
すべてのカードが第3戦に持ち込まれる苦しい戦いを、
ことごとく制して5カードすべてに勝ち点を奪いました。

今年のこの明治。
決して圧倒的な力を持っているわけではないですが、
『究極の野球チーム』
ではないかと思っています。

慶応1回戦は9回に追いつき引き分けに持ち込み、
法政戦は3試合とも大熱戦で、なんとか勝ち切りました。
早稲田1回戦のサヨナラホームランというのもありました。
そしてこの立教3回戦での劇的な勝利。

善波監督のコメントにもありましたが、
監督冥利に尽きる戦い、
監督冥利に尽きるチームでしたね。

おめでとうございます。

大学選手権は、
なんと1981年以来35年間も優勝がありません。
81年のチームと聞いても、
ピンときませんね。。。。それぐらい長い年月です。

なんとか優勝旗を、
昨年の早稲田に続いて六大学に持ってきてほしいものです。

さて、
『今世紀初めての優勝』を狙い、
昨日もスタンドにたくさんのOBが詰めかけた立教。
残念ながらあと一歩届かず、
美酒はお預けになりました。

今季の戦いぶりを振り返ると、
苦しい中に確かな足跡を残せたと思います。

1年時からエースを張り続け、
今季は主将に就任した澤田。

この澤田が八面六臂の活躍をすれば……
というシーズン前の目論見は外れ、
澤田はシーズン中ずっと不調にあえいでしまいました。

しかしそこで現れたのが、
同じ4年生の田村。

高校時代は、
澤田が大阪桐蔭のWエースとして春夏連覇を達成すれば、
田村は1年生の時から”甲子園のヒーロー”として報徳のマウンドを守り続けるという、
同じ近畿地区でしのぎを削った好投手同士でした。

この二人が同じ縦じまのユニフォームを着るということに、
『立教ファン』のワタシは胸を躍らせたものです。

あれから3年の歳月を経て、
二人はワタシが思っていた以上の成長を遂げ、
立教を六大学リーグ優勝に手が届くところまで、
引っ張り上げてきました。

今季は最初の法政戦で先勝の2回戦、
5回まで4-2でリードしていたにもかかわらず雨でノーゲーム。
気持ちの切り替えが難しかった翌日の再試合を落として、
結局勝ち点を落とす厳しい形でのリーグ戦突入でした。

それでもそこから巻き返して、
早稲田、東大、慶応を連破。
明治との決戦にこぎつけました。

『革命を起こす』
と臨んだこのリーグ戦で悲願達成はなりませんでしたが、
革命成就の一歩手前までやってきて、
『立教ここにあり』
を見せてくれました。

澤田や田村が最後のシーズンを迎える秋、
いったいどんな姿を見せてくれるのか、
また楽しみが増えました。

今季の東京六大学春季リーグ戦は、
時ならぬ『東大旋風』に沸いた戦いでした。

東大のエース宮台は、
早稲田、明治の強力打線を相手に9回まで0封という好投を見せると、
立教、法政からは見事に勝ち点を挙げ、
話題を独占しました。

東大は久しぶりにリーグ戦3勝。
勝ち点までもう一歩と迫っています。

秋は宮台に続く先発投手を整備できれば、
5大学に十分対抗できるという確信を、
チーム関係者は持っているのではないでしょうか。

ということで、
来週の早慶戦を残してはいますが、
明治の優勝で六大学春季リーグは幕を閉じます。


一方で大混戦となっていた首都大学リーグでは、
昨日『1試合プレーオフ』が行われ、
日体大が筑波大を下して優勝を成し遂げました。

台風の目となっていた筑波、
惜しかったなあ。。。。。。

”戦国東都”でも、
先週首位を快走していた国学院大が最後に勝ち点を落として、
自力優勝の目が消滅。

ディフェンディングチャンピオンの強豪・亜大が最後に浮上してきました。

各地で熱戦が繰り広げられている大学野球春季リーグ戦。

『梅雨の祭典』全日本大学野球選手権まで、
カウントダウンが始まっています。


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 大相撲夏場所  横綱相撲 | トップ | 日本ハム 新球場計画 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

大学・アマ野球」カテゴリの最新記事