大相撲秋場所 そりゃ、人気も出るってもんだ！

大相撲秋場所１０日め。

前日初黒星を喫した新横綱の照ノ富士。
この日は自分と同じく、
ひざに大けがを負い序二段まで番付を落としながら復活してきた宇良。

お互いの苦労がわかりすぎるほどわかるこの二人の結びでの一番。
注目してはいましたが、
何せ実力が違いすぎるのでは・・・・・と思っていました。

しか～し、
宇良が素晴らしい相撲で食い下がり、
2分に届かんかとなる熱戦を展開。
最後は照ノ富士が上手を取って投げで決めましたが、
投げられた宇良は最後までまわしを離さず裏返りながら粘りを見せてくれました。

これぞ宇良のサーカス相撲。

館内は大喜びで、
放送席もいささかコーフン気味となりました。

やっぱり宇良が魅せる粘りというか勝負根性は一見の価値がありますね。
人気のあるのがわかります。

そして照ノ富士も、
しっかりと相手の攻めを受けて横綱相撲を見せてくれた上に、
最後まわしをつかんで粘る宇良にトドメをさす刺し方が、
実に横綱らしい品格があるやり方でしたね。

同じこと、北の富士さんも思っていたらしく、
今日のコラムではそのことを書いていました。

やっぱり同じ苦労を重ねてきた力士だという意識も、
少しはあったかもしれないですね。
昨日は不覚を取りましたが、
やっぱり照ノ富士は第一人者。
連敗はしませんでした。

これで10日目を終わって、
1敗が照ノ富士、
2敗に阿武咲と妙義龍になりました。

何とか優勝決定が、
14日目ぐらいまでは延びてほしいですけどね。
13日目に決定…と予想はしていますが。

ところで、
大関・貴景勝が持ち直してきましたね。
さすがに肝の座った力士だけあって、
根性見せてきました。

まだまだコンディションはよくなってはいないと思いますが、
後半の相撲を盛り上げてくれそうです。

どことなく盛り上がりに欠ける今場所ですが、
後半戦はこの日の結びのようないい相撲、
たくさんあるといいなあと思っています。