≪ダイヤモンドグローブスペシャル≫ ~代々木第2体育館~
WBC世界フライ級タイトルマッチ 12回戦
王者・八重樫東(大橋) 同級1位・ローマン・ゴンサレス(ニカラグア)
WBC世界Lフライ級タイトルマッチ 12回戦
王者・井上尚弥(大橋) 同級15位・サマートレック・ゴーキャットジム(タイ)
10回戦
WBC世界ミドル級11位・村田諒太(帝拳) メキシコ同級王者・アドリアン・ルナ(メキシコ)
さあ、いよいよ決戦が明日と迫ってきました。
ダブル世界タイトルマッチ + 村田のプロ第5戦と放送するフジテレビでは銘打たれていますが、
注目は何と言ってもWBC世界フライ級タイトルマッチ。
王者・八重樫に挑戦するのは、
3階級制覇を狙う”世界最強”のローマン・ゴンザレス。
通称ロマゴンです。
何しろロマゴン、
ボクシング界で知らない人はいないほどのスーパーボクサー。
既にミニマム・ライトフライの2階級で世界王者になり、
3階級を狙ってこのフライ級に転級してきた選手です。
その戦績は、39戦全勝33KO。
その凄まじいばかりのパーフェクトなボクシングは、
一度でも映像を見た事がある人ならば、
脳裏に深く刻み込まれるレベル。
何しろフライ級に転級して以降、
どの王者もこのロマゴンとの対戦を避け、逃げ、
そのため王座に挑戦できないという、
そんな選手なんです。
日本でも井岡などとのファイトが取りざたされたことがありましたが実現せず。
そこに打って出たのは、
WBCフライ級チャンプの”男・八重樫”でした。
前回の防衛戦の時、
『ここで勝ったら、次はロマゴンの挑戦を受けます』
と宣言してしまったものだから、
ファンは大騒ぎ。
その男気あふれるファイトスタイルでたくさんのファンを獲得してきた八重樫の、
乾坤一擲の試合となることが決定したのです。
決して日本の中で、
『スーパー王者』と位置付けられて誰もが知っている存在ではない八重樫チャンプ。
しかしながら、
ミニマム級で世界チャンプになり、
その階級で井岡と統一戦を行い激しい打ち合いを展開。
判定で敗れはしたものの、
『男を上げた』のはむしろ八重樫の方でした。
そして階級を上げて臨んだ世界タイトルマッチでフライ級の王座を獲得。
3度の防衛を経て、
あすこの『軽量級世界最強』の挑戦者に『挑み』ます。
八重樫のボクシングスタイルは、
とにかくいろいろな引き出しが増えて、
アウトボクシングもできるしファイトもできるという万能型。
しかし最後は、
ド派手に魂を込めて打ち合う姿を見せてくれます。
日本のボクシング界。
従来のWBA、WBCに加え、
WBO、IBFの世界タイトルを認可したため、
『世界王者』が百花繚乱した状態。
もはや昔のように、
『ボクシング世界タイトルマッチ』
というだけでは、
世間の耳目は集めません。
世界タイトルマッチなのに、
テレビ中継がない・・・・・なんていうのも日常茶飯事になってきています。
しかも昨今は、
テレビ局が主導して、
まずボクサーのキャラづくりを優先。
そのキャラが出来上がり、チャンピオンになったなら、
『彼の試合なら・・・・・』と思ってチャンネルを合わせる人に対して、
『決して負けないように』マッチメイクをして、
少しでも長くタイトルを防衛させて・・・・・・・・・・・
なんていう風潮があり、
世界タイトルマッチと言えども、
そんな『あまりワクワクしない、興味がわかない』対戦が跋扈している状況だったりします。
『本当に強い相手と、魂をかけてぶつかり合う』
という世界タイトルマッチが激減しているため、
ボクシングという競技自体に、
なかなか世間が注目してくれることもなくなってきています。
しかしそれだからこそ、
明日の試合のような『本物の輝き』を持った震えるような試合に、
観客は熱狂するのでしょう。
試合の焦点は、
『八重樫がどこまで踏ん張ってくれるか』
にかかっていると思われます。
ひいき目のファン目線を抜きにした冷静な予想では、
八重樫が勝つと予想したものはほとんどありません。
海外ブックメーカーの賭け率も、
圧倒的にロマゴン有利。
だけどそんな状況の中で、
ワタシはファンとして、
八重樫の奇跡を信じています。
そしてそうなれば、
長き記憶に残るスーパーファイトになること間違いなしです。
明日は井上、村田というワタシの大好きなボクサーも同時に試合を行いますが、
ワタシの注目はとにかく八重樫一本。
彼の魂の一発一発を、
目に焼き付けようと思っています。
テレビでの中継は、
サッカーのアギーレ・ジャパンの初陣の後です。
どうか、チャンネルはそのままで!!
『歴史の証人』に、なりましょう!!!
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