週末は初夏を思わせるようなピーカンのお天気。
そんな中で、
大学野球も各リーグで熱戦が繰り広げられました。
今週末の結果、
続々と全日本大学野球選手権への出場校が決まってきました。
中国地区では広島経大、環太平洋大の2校が各リーグを制して嬉しい全国キップ。
東日本国際大も全国へ。
これですでに代表を決めている愛媛大、上武大、奈良学園大などと並び、
続々代表校が名乗りを上げている状況です。
そして来週末以降、
更に代表校が決まり、
6月の全日本に突入していく、というわけです。
この陽気に誘われて、
ワタシも今季初の神宮に繰り出し、
六大学野球へ。
まだ優勝の可能性を残す4強が激突する2試合を観戦してきました。
昨週までトップを走るのは明治。
エース柳と強力打線と粘り強い戦いぶりで、
3季ぶりの優勝を狙っています。
その明治を追いかけるのが立教。
明治が優勝した3季前は、
優勝に王手をかけながら、
最後の1勝が届かず優勝をさらわれました。
その時の記事 ⇒ http://blog.goo.ne.jp/angeldad/e/ab3e14aa3ed3198289a139a5b418b241
その時から試合に出ているエースの澤田や田村、
打撃陣では両佐藤や田中などが主力となり、
今季は好調を維持しています。
法政第3戦を
『勝っていた試合を雨でノーゲームにし、翌日の仕切り直しで痛恨の惜敗』
とし勝ち点を落とす苦しい立ち上がりの今季でしたが、
そこから見事に立て直して、
優勝が見える位置まで上がってきました。
土曜日の第1戦。
第1試合では、
明治が中盤までエース柳の好投でリードするも早稲田が終盤反撃して逆転。
しかし明治は、
8回に早稲田ベンチの継投ミスにつけ込んで同点に追いつくと、
最後は延長で4番・牛島が決着のサヨナラ弾で先勝。
負けられなくなった両チームが激突する第2試合。
先にチャンスをつかんだのが慶応。
2回2死1・2塁。
慶応の須藤が放ったセンター右への大飛球は、
誰もが『抜けた!2点先制だ』と思った打球でしたが、
立教のセンター佐藤拓が俊足を飛ばして背走。
そして後ろ向きに飛び込む『ザ・キャッチ』ともいうべき大ファインプレー。
これで息を吹き返した先発の田村が好投。
慶応打線を寄せ付けず、
1-0と完封して先勝しました。
日曜日の第2戦は、
第1試合で優勝へ気合の入る立教が、
慶応を気迫の逆転。
前日には完ぺきに抑えられた慶応エース・加藤に対して、
2点のビハインドから7・8回に気迫の逆転。
久々の優勝に向けて、
実に大きな1勝、そして勝ち点1をあげました。
第2試合では早稲田が意地を見せて、
明治の投手陣から5点を挙げ、
最後はひやりとしながらも逃げ切り1勝1敗としました。
この結果、
今日の早-明第3戦の結果を待たず、
優勝は立教と明治に絞られる結果となりました。
優勝ラインである勝ち点4に向かて、
両チームが来週激突します。
この激突。
勝率は全く関係なく、
『勝ち点を取った方が優勝』
というシンプルなものになりました。
立教は平成11年秋以来、
実に33季ぶりという優勝を目指します。
カギはやはり投手陣の出来でしょうか。
今季はエース澤田に代わって、
4年生の田村が非常に頑張っています。
これまでの様に低めに球を集めることが出来れば、
強打の慶応を抑えきった土曜日のような投球ができるはず。
これに、今季調子はイマイチながら、
主将でもあるエース澤田がどう絡んでくるのか。
早稲田、慶応の”両雄”にいずれも2連勝した戦い方が出来れば、
栄冠に近づくように思われます。
一方の明治。
今季はいずれの対戦カードでも3戦まで戦っていますが、
そこをしぶとく勝ち抜いてくるところはさすがに野球力の高さを感じさせます。
一昨年の山崎、昨年の高山のような大黒柱に、
今年はエースの柳が座っています。
経験豊富なこのエースの出番を3戦目に作った時の勝率は高く、
この展開に持っていけるかがカギか。
そのためには、第1戦の柳で必勝か、
第2戦先発の水野の好投が望まれますが、
星、斎藤らのつなぎも重要。
打線はほぼ互角か、
幾分立教の方が上か。
しかし優勝に対する経験値では明治が勝っており、
どちらが勝っても不思議ではない、
まさに『決戦』。
果たして、
歓喜の雄たけびは池袋で響くのか、それとも駿河台か。
面白くなってきました。