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16年目突入。ビッグイベントに心躍らせながら、草の根のスポーツの面白さにも目覚めている今日この頃です。

大相撲名古屋場所  自信が確信に、変わったぞ!

2021年07月08日 | 相撲

引退を発表した松坂大輔。
そういえばイチローとの初対決の時、
ヒーローインタビューで「自信が確信に変わった」なんて言っていたなあ。。。。。
そんなことを思い出しながら、
今日のお題をつけてみました。

若いころの松坂は、
人懐っこい笑顔とは裏腹に自信満々のコメントで、
世間を沸かせていましたね。
いろいろなフレーズはその都度世間の話題になっていました。

メジャーに行ったあたりから、
それがなくなっちゃったんだよなあ。
ほとんど彼の肉声が聞かれることがなくなって(まあ、ヒーローインタビューとかがなかったから仕方ないことではあるけど)、
なんだかファンとの間に徐々に隙間が広がっていったんじゃないかなあ・・・・・なんて思ってはいます。

引退に際して、
「あの頃はすごかった」の話が高校時代までさかのぼっちゃうのは、
江川、清原、松坂ぐらいのものじゃないかな。

彼ら3人に共通しているのは、
なんだか辞め方あまりよくなかったという事でしょうね。


さて、そんなことはさておいて、本題です。

大相撲名古屋場所が昨日4日目を迎えました。

たくさんの話題がある中、
「あるいは今場所綱取りも?」なんて声もあった貴景勝が首の負傷で休場。
残念なことでしたが、
反対に初日から休場していた「大関取り」を目指す高安が、
3日目から出場してきました。

そして3,4日目と連勝。
何とか今場所も勝ち星を二けたに乗せれば、
来場所への夢がつなげますので、
頑張ってほしいですね。

一方綱取りを目指す照ノ富士は、
初日から盤石な相撲を見せています。

昨日の大栄翔戦こそ少しバタバタしましたが、
引かれたりはたかれたりしても簡単には落ちない体幹の強さとどっしりとした下半身。
そして差されても相手の腕をがっちりと抱え込むお得意の技がありますから、
相手としては今の照ノ富士は「どうにも攻略しようがない」という感じです。

このまましっかりと白星を積み上げていって、
一気に綱取りへ向かって行ってほしいですね。

一方進退をかけている横綱・白鵬。
4日目まで4連勝と、
こちらも苦戦しながらしっかりと白星を重ねていっています。

決して盤石ではないながらも、
それでも勝っていくのはやはり、
勝ち方というのをだれよりもよく知っているからだと思います。

そして、
「強さ」ではなく「技」で、
何とか白星を積み重ねるという姿に、
ワタシは「う~む、さすがだ」とうなっています。

白鵬はその強さばかりが目立っていましたが、
その実角界一の技巧派でもあるわけです。
相撲のうまさたるや、
誰にも負けないというものですね。

言ってみれば、
「稀勢の里の力強さに遠藤の技巧を併せ持った力士」
って感じですから、
力強さが少し落ちたとしても、
ある程度の相手まではその超絶な技巧で寄せ付けない・・・・・のですね。

今場所の行方は、
やはり照ノ富士と白鵬、
二人にかかっているでしょう。

白鵬が終盤まで照ノ富士に置いていかれずについていくことができるのか?
それが優勝への焦点でしょうね。


さて、
相撲を俯瞰して見ていると、
明らかに新しい時代がやってきているのがわかります。

白鵬をはじめとし、
鶴竜・日馬富士・稀勢の里の4横綱に大関・豪栄道。

この5人が大相撲を引っ張っているという時代は終焉を迎え、
今現役で残っているのは白鵬のみ。

そしてこれを追いかける「新時代」の力士として、
大関の貴景勝・正代・朝乃山に御嶽海、遠藤。。。。
そのあたりが「新時代の旗手」として名前が上がり、
そこに忘れられていた照ノ富士がケガから復帰して一気にごぼう抜き。
一挙に時代の寵児となっているわけです。

これからの大相撲を見ると、
ポスト白鵬時代の大相撲は、
照ノ富士と貴景勝が引っ張っていくのは明らかでしょう。

照ノ富士は今場所でなんとしても横綱に上がってほしいのですが、
貴景勝もそれを追いかけて横綱への夢をつかんでほしいと思っています。

何しろ大相撲には、
東西二人の横綱が座っているというのは「絶対」のことですから。

しかし心配は、
両力士ともにケガが多いことと、
そのケガが致命傷になるリスクをはらんでいることですね。

照ノ富士は自ら、
「太く短く」生きることを公言していて、
一番一番を大切にして相撲を取っています。

ワタシは照ノ富士には、
「横綱になって力いっぱい3年ぐらい務めてほしいなあ」
と思っていて、
今のように一番一番に非常に気持ちが入る相撲があればいいと思っています。

貴景勝は、
今場所の首のケガが何とも心配です。

年齢はまだ24歳と角界の中では「若手」の部類にも入るぐらいの年少力士ですが、
その気迫や土俵にかける執念などは見事で、
「角界を背負う」に十分な力士だと思っています。

しかしながらケガが慢性化すると、
稀勢の里のように短命横綱(?)に終わる懸念も、
どうしてもあったりはします。

やはり体型から、
ぶちかましに頼らざるを得ない相撲内容となってしまいますから、
心配は尽きません。

ほかの力士たちは、
学生時代からの同期やら同僚やらで構成されていて、
少しひ弱さを感じずにはいられません。

大関である正代は29歳、朝乃山は現在27歳ですが復帰したら28歳、御嶽海も28歳と、
「今がピーク」の年齢で決して若手で伸び盛りではありません。
「角界を背負う」というところまで行くか否かには、
何だか首をかしげざるを得ません。


しかしながら、
ここ数場所を見ていて「これだ!!」という力士を見つけました。

そして昨日の相撲を見ていて、
その自信はまさに確信へと変わりました。

それが、
新小結の若隆景と、
前頭5枚目の豊昇龍です。

数場所前ぐらいから力をグングン上げて注目されていた二人ですが、
若隆景が入門5年目、豊昇龍が4年目と若く、
その取り口がまあ何とも「これから上に行く力士」のそれで、
注目しても、し足りないぐらいですね。

昨日の相撲もそろって見事。
若隆景は大関・正代をものともせず、
左の強烈な押っつけで圧倒、押し出しで破りました。

どっちが大関だかわからないような相撲でしたね。
若隆景は今場所の初日、
北勝富士にまさかの逆転で敗れ、
2日目は照ノ富士に食い下がったものの連敗。

しかしそれを引っ張らずに3,4日目と連勝して、
星を五分に戻してきました。

正統派、強烈な押っつけ、体幹が強く土俵際でも粘れる・・・・・・
など、上に行って相撲を取れる要素は満載。
今場所まだ、白鵬戦が残っています。

その対戦、本当に楽しみです。
白鵬におっつけで勝つようなことがあると、
一気に大関への道が開けてこようかと思います。

今年の初場所は自身のコロナ感染で休場となりましたが、
その後また吹っ切れたように強くなって、
ここ2場所は上位と総当たりの前頭2枚目・筆頭という番付で10勝、9勝を挙げてその強さを誇示しています。

ちなみに世間の注目度も非常に高くなっているようで、
ファンもここにきてたくさん増えたと思われます。
歓声も大きいし、何しろ先場所、
ワタシ若隆景の名前入りタオルを買おうと思って国技館の売店に行くも、
彼のタオルだけ売り切れていました。。。(残念)

このまま一気に、
大関昇進まで駆け上がってほしいと願っている力士です。


一方の豊昇龍。

あの朝青龍の甥っ子として入門時から(それより前から?)注目される存在で、
そのたぐいまれなスピードを生かしてとんとん拍子に階段を上がってきました。

スピードと技の切れ。
それはすでに幕内力士の中でも群を抜いており、
あとはその体のサイズを少し大きくすることと、
立ち合いの鋭さを身に着ければすぐに大関にも・・・・といわれている力士です。

先場所は負け越したものの、
そこかしこに大器の片りんを見せており、
今場所も注目して見ていました。

すると、
体つきが少し大きく感じるとともに、
明らかに違ったのは立ち合いの踏み込み。

鋭さが増して、
今までにはなかったような「電車道」での速攻相撲が、
今場所には見られるようになりました。

完全に「一皮むけた」状態で相撲を取っています。
もとよりおじさん譲りの「究極の負けじ魂」は健在。

朝青龍と日馬富士の二人を合わせたような素質の持ち主で、
今後が期待されます。


この若隆景と豊昇龍。
この二人が、
大型力士化の続く大相撲で、
本来の相撲の面白さを体現してくれる力士として、
競い合って大関、そして横綱を狙うとなったら、
大相撲は安泰ですよ!

その力、
二人ともに十分持っていると思います。

頑張ってほしいですね。

照ノ富士、白鵬だけでなく、
この小さな体の力士の二人に、
注目してください。




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