≪第85回選抜高校野球大会≫
【第4日】
第1試合 仙台育英(東北・宮城) 7-2 創成館(九州・長崎)
第2試合 早稲田実(東京) 4-2 龍谷大平安(近畿・京都)
第3試合 高知 (四国・高知) 5-1 関西 (中国・岡山)
第4日目の甲子園、
名門対決に沸きました。
第2試合では、注目の名門『初対決』がありました。
片や37回目の出場にして、選手権では3回の優勝を誇る西の名門・龍谷大平安。
こなた20回目の出場にして、春夏共に優勝経験のある東の名門・早稲田実。
戦前から活躍するこの両チーム、
対戦が決まった時、
『はて、対戦したという記憶がないなあ』
と思って記録をパラパラとめくっていると、
なんと初対決のようだということが判明。
その時から、
この対決をワクワクしながら待っていました。
今年は両チームともに、
『大会注目の・・・・』という選手を擁してはいないものの、
それだからこそ面白いのが名門の対決。
両チームの長きにわたって受け継がれてきた『チームカラー』が現れる好試合を期待しました。
果たして、
試合は最後まで息の抜けない熱戦となりましたね。
序盤にリードを奪ったのは2年生中心の”若い”龍谷大平安。
エース福岡の見事な投球で、
『平安の勝ちパターン』をしっかり作って、
5回のブレークを迎えました。
『春は技巧派左腕が一番光る』
と言われるセンバツですが、
その通りの投球を見せてくれました。
しかしさすがは早実。
福岡投手の球がばらけだした8回、
初ヒットが出ると一気に攻撃がイケイケムードになって、
一気に4点を奪って試合をひっくり返しました。
後は自慢の『左腕カルテット』のうちの3人が、
しっかりと後続を断ってうれしい1勝。
秋はチームがしっかりとできていなかった印象の早実でしたが、
春になって1段レベルアップした姿を見せてくれました。
平安にとっては、
同点に追いつかれた場面での振り逃げを許したのが致命傷となってしまいました。
しかしまだ若いチームでもありますし、
夏に向けて大いに期待の持てるチームですね。
そして第4試合でも、
岡山の関西と高知の名門対決がありました。
中四国の高校野球界を引っ張る両チーム。
高知は島田監督就任後に低迷を抜け出し、
毎年のように甲子園にやってくるチームへと変貌を遂げましたが、
この甲子園では思ったような野球が出来ていませんでした。
島田監督は甲子園でこの日まで1勝7敗。
7回の甲子園で、わずか1勝しか挙げていませんでした。
力はあるのに実績が追い付いてこない。
そんなジレンマに陥っていました。
その象徴のようなゲームが、
2007年にこの関西と戦った選抜1回戦ではなかったでしょうか。
この前年の明治神宮大会を制して一足先に『日本一』を成し遂げた高知、
当然のごとくセンバツでは有力な優勝候補として下馬評の高いチームでした。
しかし初戦で当たった関西に対し、
何もすることが出来ないままズルズルと回を重ねて敗戦。
この敗戦が尾を引いたか、
夏もまた伏兵の初出場・楊志館に足をすくわれて初戦敗退をしてしまいました。
高知では明徳と常に互角の戦いを演じ、
何度も四国大会を制していながら、
甲子園では力を出せないというありがたくない称号をもらった近年の高知。
この日の関西戦は、
下馬評ではやや不利。
『やっぱり力を出し切れないまま、今年も去っていくんだろうなあ』
と思っていたら、
明けてビックリ。
序盤のピンチを酒井、坂本のリレーで凌ぐと、
終盤に得点を重ねて5-1と評判の高かった関西に完勝しました。
試合後は、
これまで【敗者のお立ち台】で苦悩する表情しか見せていなかった島田監督が、
なんともホッとしたような表情を見せてくれていたのが印象的でした。
一つの殻を破った高知、
今大会の『ダークホース』に名乗りをあげました。
さて、
今日登場の中で初出場の創成館を除いた5チーム。
いずれも初出場の年から50年以上を経過し、
本当に名門の誉れ高い学校ばかりです。
平安、早実はもとより、
高知、関西なども『昔のユニフォームそのまま』で出場してくれますんで、
嬉しい限りですね。
(仙台育英は80年代半ばにユニを変更しています)
勝負には『顔で勝負する』という側面がありますが、
さながらこれらのチームは、
『ユニフォームで勝負する』ってところでしょうか。
新興のチームの鮮やかなストライプ系(が多い)のユニフォームもいいですが、
これら伝統校のユニフォームに『萌え』ちゃう、
オタク系のワタシなのです。
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