≪全日本大学野球選手権≫
【準決勝】
第1試合
神奈川大 100 100 000 - 2
愛知学院大 000 000 100 - 1
第2試合
創価大 100 010 000 - 2
東海大 000 051 01× - 7
さて、
今日の午前10時、
W杯日本代表の初戦、
コートジボワール戦が行われます。
日本中がこの試合一色。
渋谷も新宿も、
高知では桂浜まで、
サッカーの話題で沸騰しています。
しかしながら、
『学生野球の聖地』神宮球場では、
もう一つの熱い戦いが繰り広げられています。
それが【梅雨の祭典】全日本大学野球選手権大会。
これまでは東京6大学、東都大学の2連盟代表が、
ほぼ毎回優勝争いを繰り広げていたこの大会。
しかし昨年は上武大学が初優勝を飾り、
地方勢の躍進も目立ってきていましたが、
今年の大会は初戦から波乱が続出。
東京6大学代表の慶応、
東都の代表亜大の両チームが初戦で敗退。
本命の2校が敗れたことで混沌とした優勝争いを勝ち抜いてきたのは、
神奈川の2大学でした。
神奈川大学は24度目の出場で初めての決勝に進出。
第2回大会に出場するという古豪ですが、
これまでなかなか全日本のタイトルに手をかけることはできませんでした。
はじめての日本一に向けて、
今大会では2回戦で慶応大を破り、
波に乗って投打のバランスがよくなってきました。
この日の準決勝も、
再三のピンチを、
児玉龍―児玉亮の、
『リーグ戦第2戦リレー』
でしのぎ切り、
今日の決勝では休養できたエース濱口で、
優勝を狙います。
今大会は4試合でわずか3失点と、
投手陣の踏ん張りが光っています。
リーグ戦で好調だった打線が爆発すれば、
初優勝も見えてきます。
対する東海大。
この大会は、
元監督で『東海大野球の祖』とも言える故・原貢氏の”弔い合戦”という意味で、
重要な大会になりました。
この日は創価大の誇る小松―田中のリレーに持ち込まれる寸前の5回に打線が爆発。
5点を奪って逆転し、
逃げ切りました。
東海大得意の、
『相手のミスを逃さず、足と小技を絡めて得点を奪う』
攻撃が見事に機能しました。
わずか5安打で7得点を奪うソツのなさは、
大学球界NO1というにふさわしい攻撃力です。
スタメンのずらりと並ぶ、
東海大相模OBの面々。
10年の夏の甲子園準優勝メンバーである、
大城卓、大城建。
11年選抜優勝メンバーである、
田中、渡辺、臼田、森下。
彼らがずらりと並ぶメンバーは、
『東海大相模黄金時代』
をほうふつとさせるメンバーの構成です。
原辰則・津末・村中らの『東海大相模から』のメンバーをそろえ、
原貢氏が指揮を執った、
あのころの東海大を彷彿とさせます。
あのころと違うのは、
『あのころのチームは打撃で粉砕するチーム』でしたが、
今のチームは、
『しっかりとした投手力と、アグレッシブな走塁』が持ち味。
4年ぶりの決勝進出で、
13年ぶり4度目の日本一を狙います。
さて、
この両チームの戦い。
『神奈川高校野球ファン』
を公言するワタシにとって、
【夢の神奈川対決】
となりました。
まさに、
『待ってたぜ!!』
のココロモチです。
神奈川大学は、
もともと神奈川球児がたくさん集う大学です。
今大会のメンバーにも、
横浜隼人、桐光学園、横浜創学館、Y校、平塚学園、瀬谷、藤嶺藤沢などの高校から、
選手が登録されています。
『オール神奈川』
の風情のある大学です。
一方の東海大。
先にも触れましたが、
東海大相模の10年メンバーが4年生、11年メンバーが3年生ですから、
彼らがチームの中心となる今年のチームです。
その他にも、
広陵の下石、光星の天久、聖光の芳賀、健大高崎の竹内など、
甲子園の星たちが多数集まってきているキラ星チームです。
両チームの決勝対決。
とにかく、ワクワクしています。
さて、
決勝の展望です。
力でいうと、
東海大が上回ると思います。
実際、
今大会前の『最後の』練習試合(6月第1週)では、
東海大が7-0と圧勝しています。
神奈川大としては、
エース濱口の好投が勝つための絶対条件になります。
慶応戦に見せたような、
序盤粘ってロースコアゲームに持ち込んでいく展開を何としても作り出したいところ。
東海大としても、
今大会は『勝ち味』が遅い展開が続いているので、
神奈川大にペースをつかまれないことが肝心だと思われます。
いずれにしても、
この【神奈川対決】になったことから、
ワタシはW杯日本戦よりも、
こっちの方に興味のほとんどは移っています。
(まあ、もちろんW杯は見ますけどね。)
いい試合だったなあ・・・・・・
という決勝にしてくださいね。
そして両校の諸君!
神宮球場に、集結だ~~!