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16年目突入。ビッグイベントに心躍らせながら、草の根のスポーツの面白さにも目覚めている今日この頃です。

2018ドラフト会議 「甲子園の星」はやはり北海道へ

2018年10月26日 | プロ野球

今年のプロ野球ドラフト会議が行われました。

日を追うごとに大阪桐蔭のスーパー球児・根尾選手への評価が高まり、
当日の朝にはなんと8球団が競合するのではないかともささやかれましたが、
様々な駆け引きの末4球団が入札。
その結果、根尾選手の地元でもある中日が見事に引き当てました。
これで向こう10年は「内野で中軸」を任せられるでしょう。
低迷する球団にとってはまさに”救世主”という存在で、
立浪、福留などに続く「フランチャイズ・スーパープレーヤー」の誕生です。

そして根尾を回避した各球団は、
同様に評価の高かった藤原、小園という「高校生野手」に向かい、
藤原が3球団、小園が4球団のあっと驚く競争率となりました。

その結果藤原は獲得を当初から熱望していたロッテへ、
小園も徹頭徹尾高い評価をしていた広島が獲得。

この「高校生野手ビッグ3」は、
いずれも「最初から最後まで獲得に執念を燃やした」球団に決まりました。
とてもおさまりのいい指名になったのではないかと思っています。


一方ワタシが獲得を熱望していた金足農の吉田投手。
プロ志望届を出した時には大フィーバーとなりましたが、
時間の経過とともにその熱も徐々に覚め、
だんだんその評価が「数球団が獲得を目指し競合」から「1位入札はないのでは」というところに落ち着いてきていました。

ドラフト当日の昨日の朝の「情勢分析」では、
「吉田に行く可能性があるのは西武ぐらい」といわれていたので、
ワタシはある意味小躍りしながらその瞬間を待っていました。

『西武得意の一本釣り計画』
を疑いもせず、
渡辺GMが前日に「野手一人、即戦力投手一人に絞った」と言っているのを聞いて、
「即戦力とは、吉田のことを若干けむに巻く表現で表しているに違いない」
と信じて疑っていませんでした。

ところがふたを開けると、
西武が一本釣りを狙っていたのは、
ワタシがてっきり「煙幕を張っていた」と思っていた日体大の松本投手。

吉田投手にはどの球団からも入札はなく、
外れ入札も日ハムただ1球団のみ。
結局日ハムがこの「甲子園のヒーロー」をまんまとゲットしていきました。

思えば日ハム、
「その年に一番いいと思った選手を獲りに行く」と言いながら、
甲子園のヒーローが大好きですよね。

古くはダルビッシュから始まって、
中田、斎藤佑樹、大谷に清宮に吉田ですかあ。。。。

彼らの高校時代を追っただけで『日本高校野球史』が作れそうなぐらいの、
ヒーローが入団してきています。
そして斎藤を除くほぼ全員がチームの推進力となっているのを見るにつけ、
「ああ、こういう指名の仕方、ファンにはたまらないだろうなあ」
と思ったりします。

まあワタシも、
日ハムは嫌いな球団ではありませんので、
来年2年目を迎える清宮の成長とともに、
吉田の成長を見ることを楽しみにしています。

特にパ・リーグ中心で見ているので、
目にすることも多いですからね。

えっ?
これだけ指名がないということは、実力が疑われているだって?

あの甲子園での投球見たでしょ。
あの伸びるストレート、
そしてマウンド度胸、トータルの能力の高さ。
プロでも間違いないですよ、太鼓判を押します。

プロで伸び悩むのは、
「能力はあっても野球センスのない選手」
だと個人的には思っていますから、
大丈夫だと思います。

あとは故障とケガには気を付けて。
プロという世界で、良い旅を!!!!
(あまり大っぴらに応援はできなくなりますが。。。。)


まあ、
根尾クン、藤原クンについては、
黙っていても2年目ぐらいにはもうレギュラーをつかんじゃって、
目線は「いかにタイトルを取るのか?」ぐらいに目標の目線が上がっている選手だと思っています。
通用するしない、そんな次元の選手じゃないですよ。

それにしてもロッテは、
昨年は安田選手を獲り、
今年は藤原選手ですかあ。
あ~うらやましい。


その他パ・リーグでは、
SBが剛腕・甲斐野を指名してまた投手陣の駒を増やしましたね。
恐ろしいことです。

楽天は「外れ競合」で辰己をゲット。
この選手、
10代のころから全日本大学選手権やら大学代表などで見ていますが、
もう超絶な選手です。
プロ野球にフィットすれば、
その能力を存分に発揮できそうですね。
楽天の1番は、決まりかな?

オリックスの太田選手は、
何やらお父さんもオリックス球団にいるらしいじゃないですか!
珍しいケースですね。

西武の松本投手、
今のチーム事情からは最適の選手のように見えます。
チームとしては多和田投手のようになってくれれば・・・・・という思いでしょうね。
夢はないけど、現実的にはいいドラフトだったんじゃないでしょうか。

おっと、
西武は2位で浦和学院の渡辺投手を獲りましたね。
これはヒットだった気がします。
出来ればこのところの「花咲徳栄の流れ」で野村選手を獲ってほしかったけどなあ。。。。。
こちらも日ハムかあ。

1位・吉田、2位・野村。。。。。。

ワタシが西武に「こうあってほしい」と思っていたドラフト、
日ハムにやられちゃったってわけかあ。。。。

そしてできれば3位で渡辺・・・・なんて思っていたけど、
それは虫が良すぎたってことかな。


セ・リーグは中日と広島で決まりって感じでしたね。
何せ中日は2位でも”東洋大3羽烏”の一人、梅津を獲りましたもんね。
100点どころじゃない成果でしょうね。

DeNAは上茶谷を指名して、
先発投手陣のさらなる充実を狙いましたね。
今年はすっかり期待を裏切りましたが、
「来年こそは絶対に優勝」
本気で狙いに来ていますね。


それに引き換え、
”伝統の”巨人、阪神の2チームは、
どうもなかなかに厳しいドラフトになりましたね。

両チームとも、
近年のドラフトの流れをそのまま引きずった感じの、
代わり映えのしない指名劇でした。

まあ、
根尾、藤原の強豪に敢然と立ち向かって敗れてしまったんだから、
しょうがないといえばしょうがないですがね。

”外れ抽選”では呉越同舟で辰己の獲得を狙いましたが外れ。
阪神は社会人の外野手近本を、
巨人は「野手の獲得を目指すんじゃなかったっけ?」と思いきや、
方向転換で八戸学院大の高橋を指名しました。

巨人について言えば、
ここ数年、
「それって誰?」
っていう大学生投手を毎年獲得してきてイマイチ育ち切れていないんですが、
今年も結果的に同じ路線での指名となってしまいましたね。

ヤクルトは。。。。。
ファンはがっかりしてんだろうなあ。。。。。


まあしかし、
ドラフトなんて指名した選手のだれが育っていくか、
全く分からないというのが定番。

まさかの下位指名選手の大ブレークなども、
十分すぎるほど考えられます。

5年後に「第1次評価」、
10年後に「総括」を行ってはじめて、
「ああ、あの年のドラフトは・・・・・」
となるのが定番です。

肌感覚で行くと、
このドラフト指名選手の中で各チームは、
レギュラークラスが2人出れば成功、
3人出れば大成功・・・・・じゃないかと考えています。

スタークラスであれば、
一人出れば十分です。

そう思ってみると、
やっぱりプロの世界は厳しいものですね。

昨日のドラフトを見ていても、
まさかと思うような選手が指名漏れしているケースも、
まま見受けられます。

例年のごとく「ドラフト特番 お母さんありがとう」なる番組をやっていましたが、
昨日で満足感を持っている選手は、
厳しいのではないかと思ったりもします。

あくまでも昨日から「始まる」のです。
ドラフトの指名順位なんて、
昨日で関係なくなるんです。

要はプロという世界に如何にフィットして、
「プロ野球選手」になっていくかが勝負。

ここでいう「プロ野球選手」とは、
1軍の選手のことです。
2軍では如何に活躍しようとも、
そのプレーにプロとして値段はつきません。

2軍とは大相撲でいえば「幕下以下」の選手。
関取ではないってことです。

早く1軍で活躍して、
そのことで涙を流せるように、
そんな選手になっていってほしいと思います。

すべての選手に、
期待しています。


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