千代大海 引退

連日の相撲ネタとなってしまいました。

元大関・千代大海が引退しました。
３日目の魁皇との一番で、
潮時を悟ったそうです。

既に数年前から、
全盛期の輝きは失っていましたから、
いつ辞めるか、
との戦いでした。

千代大海が大関に昇進した時は、
まさに昇竜のごとき勢いで、
一気にその地位まで駆け上がりました。

しかし体の小さい突き押し相撲。
勢いのあるときはいいのですが、
安定した相撲を取り続けるには、
厳しい条件が揃っていたと思います。

正直な話、
あまり好きな力士ではありませんでした。

昇進のとき、
マスコミに散々『ツッパリから大関へ』
みたいな書かれ方をして、
学生時代のヤンキーぶりが報じられていましたから、
そんなイメージが強く残ったのかもしれません。

その当時のワタシは、
その加熱する報道振りを、
かなり覚めた目で見ていたと思いますね。
『だから？』
って感じでしょうか。

いつも魁皇と並んで、
そしてその後は栃東などとも、
よく比較された大関だったと思います。

２，３度、
横綱昇進のチャンスもあったと思いますが、
そのチャンスをものにすることは出来ませんでした。

晩年は、
【互助会】に助けられての青息吐息で大関を守ることに汲々としていた姿が印象的です。

しかし、
あまり好きな力士でなかったとはいえ、
土俵を去るのはさびしいことです。

あの全盛時代の、
気合満点の”どつきあい”を強く印象に残し、
ひとりの大関がその土俵人生に幕を下ろしました。