朝乃山 6か月の出場停止処分。 元朝潮も相撲界から去る。

角界の倫理規定違反に問われ、
先場所の終盤を休場していた朝乃山。

キャバクラに出入りした＆虚偽の申告をしたということが問題になり、
角界の看板である大関という立場から、
非常に厳しくその倫理が問われていたということです。

その処分が昨日発表になり、
朝乃山は出場停止6場所ということになりました。（+減給処分）

非常に厳しい処分が下ったのは、
やはり大関という地位のせいではないかと思います。

ワタシが見るところ「より問題だ」と思われる阿炎が3場所の出場停止の処分を受けたのと比較して、
その倍に当たる6場所の出場停止はかなり厳しいと思わざるを得ません。

まあ、
『看板力士』ですから、
そのぐらいの処分になったということでしょうね。

1場所休んで大関陥落　⇒　関脇へ
2場所休んで　　　　　⇒　幕内下位へ
3場所休んで　　　　　⇒　十両へ
4場所休んで　　　　　⇒　十両下位or幕下へ
5場所休んで　　　　　⇒　幕下中位～下位へ
6場所休んで　　　　　⇒　幕下下位or三段目へ

ということで、
予想される復帰場所（来年名古屋場所）の番付は、
三段目ということになっているようです。
これは正直、厳しいですね。

阿炎ですら幕下からの再出発でしたから、
大関を張っていた力士がケガや病気もなしに三段目から相撲を取るって、
本当に「厳しすぎると言えるほど厳しい」って感じの印象です。

現在27歳の朝乃山。

どんなに頑張っても、
幕内に上がって役力士になるには、
７，８場所はかかりますから、
その時は既に30の声が聞こえる寸前ってことですね。

そこからまた勢いを得て大関に返り咲くには、
さらに数場所必要です。

これは朝乃山関、
これから「鬼」になって、
現在の照ノ富士のように、
『世間に目にもの見せてやる』ぐらいの鬼気迫る気迫が必要になってくると思います。

「くそッ、こうなったら、一度も負けずに、元の地位まで返り咲いてやる」
ぐらいの覚悟と気迫が必要だということです。

しかし、
今までは有り余る素質を持ちながら、
そのことが朝乃山に一番欠けているといわれていたことですから、
ワタシは朝乃山の捲土重来に大いに期待します。
そうでなければ、
本当に浮かばれないですから。

朝乃山は変わった・・・・・

そういわれるように、
頑張って欲しい。

そして人の好さなんかかなぐり捨て、
一心不乱に土俵を務める姿が見えた時、
今の照ノ富士のように「昔はファンではなかったが、今は大ファン」という人が、
増えていくんだと思います。

30歳を超えて、
「本当の土俵人生」を歩めるように、
頑張ってください。


しかしその朝乃山に処分が下る1日前に、
元の師匠である元朝潮、
鍋島親方が”逃げるように”退職を発表しました。

何かと問題の多い親方ではありましたが、
完全に晩節を汚してしまいましたね。
ワタシに言わせれば、
こちらの方が朝乃山関よりよっぽどタチが悪いように思えてしまいます。

ため息しか出ません。
まあ、現役時代から親方時代に至るまで、
「自分を律する」というストイックな他の力士、親方とは反対の立ち位置にいる、
「マスコミ受けする奔放な力士、親方」ではありましたからね。
最後の最後に、自分で自分の首を絞めてしまいました。

こちらはもう、
大相撲とは関係なくなってしまうので、
どうぞお元気でというしかありませんが。。。。。
切ないですなあ。


まあ、
名古屋場所も協会、各力士、各部屋一体となって、
「大相撲」を見せてほしい、
そのことだけは、お願いします。

そして照ノ富士関に、
横綱への道が開かれますように。