今までなんでもなくやっていたことが、億劫になってしまいます。
私もアルファ156V6=ペッピーノがうちにやってくるまでは、約30年間、アルファ155TS=メメを愛車にしていて…
マニュアル車の運転も、左ハンドルの不便も、さしたる問題とは思いませんでした。
とくにメメはクラッチが重めで、ひどい渋滞のときなど左足が疲れたものですが、それが日常だったし。
左ハンドルであることはもっとめんどくさくて、片側一車線の道で停車中のバスを追い越すときなど…
対向車線の安全を確認するため、体を右側に乗り出して視認する必要がありました。
それよりずっと大変なのは、助手席に誰も乗っていない状況で、有料駐車場に入るときに駐車券を取ること。また入れること。
発券機のギリギリまで車を寄せて、わざわざシートベルトをはずし、助手席に片手をついて思い切り右側へ体を伸ばし…
ようやく、なんとか機械に手が届くという感じ。
さらに駐車料金を払うとなるともうお手上げで、一旦車を降りて反対側へ回り込まないといけません。
後ろに待っている車がいるときは「お待たせしてすいませんね(汗)」とあいさつしたりして。
でも、それも日常的にやっていればルーティンの動作になってしまうものです。
30年もやっていれば、ね。
右ハンドル、セレスピードの156 2.0スポーツワゴン=ロロが2年ちょっと前にうちにやってきたときは…
たしかに右ハンドルと2ペダルのラクさを享受しましたが…
ロロの調子が最初からいまいちで、全幅の信頼を置けず、やっぱりメインの車はメメだったため、体はラクさに慣れませんでした。
ところが2か月前にペッピーノを迎えてからは、右ハンオートマで圧倒的に楽ちんで、エンジンもハンドリングもすばらしくて…
しかも快調なペッピーノを、どうしてもメインに使うようになってしまいました。
燃費はメメのほうがずっといいし、しかも本当は、ペッピーノは妻の車なのに。
重めのクラッチを踏むことが、かつては何でもなかったのに、しんどくなり始めたのは加齢のせいかもしれません。
そうしたら……
今まで調子よかったメメのご機嫌が、急に悪くなり始め。
ついに、走っていると何やら焦げ臭いにおいがしてくるようになってしまったのです。
においの発生源は左側の前輪のタイヤハウス近辺。
しかも高速で走行中にブレーキを強く踏むと、かすかにですけど「片利き」している感覚があって。
おかしいので降りてからホイールを触ってみると…熱い!
試しに右側のホイールを触ってみると、熱くありません。
これは、まずまちがいなく、左前輪のブレーキを「引きずって」いるのだなと。
車のディスクブレーキは、ブレーキディスクという円盤にブレーキパッドを押し付けて(挟みつけて)止めるのですけど…
それが、ブレーキを踏んでいないときも完全に離れず、接触した状態になっているため…
摩擦熱でパッドが焼けて焦げ臭いにおいがしたり、その熱が伝わってホイールが熱くなっているのだと思われます。
ことがブレーキですから安全にかかわるし。
さっそくなじみの車屋さんに連絡して、金曜日に「入院」させる手配をしました。
コロナ禍以来、実入りが減り続けて、とくに最近は深刻な金欠状態のため、修理にいくらかかるのかとても心配。
加えて、製造から30年も経ったネオ・クラシックカーですから、部品を探すのが大変なのです。
それにしても、アルファロメオって、まるで生き物みたいな車だということは以前にも書きましたが…
そう、まるでこいつ「心」を持っているんじゃないか、と思うことがしばしばあるんです。
今回のメメも、このところずっと調子よく動いてくれていたのに。
とくに、後輩のロロが走行不能になっている状況のときに母が倒れ、父まで急に老い衰えて外出ができなくなり…
母の病院やリハビリ施設に通ったり、父を医者通いにつれて行ったり、銀行や買い物の用事をアテンドしたりで…
30年選手の古い車なのに、ほぼ毎日ヘビーユースしている間も、頑張って元気に働いてくれていました。
それなのに、メインの働き手の座がペッピーノに奪われてしまったので、急にすねてしまったみたいな感じです。
もしくは「今度の後輩はデキる奴だから、後は任せたよ」という気になってしまったかのような。
そう考えてしまうとなんだか悲しくて、かわいそうな気になってしまって、なんとかもうちょっと「延命」させてあげたいなと…
思うのですが…
先立つものが、ね。
たかがブレーキトラブルでそんなこと考えてしまう、今の自分の甲斐性のなさが情けないのですが。
本当に心配。なんとか負担できる範囲の出費で、復活してほしいと思っています。
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