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アルファロメオと小倉唯

自分の老後とちゃんと向き合わないと

妻の新型コロナ、治療薬ゾコーバを服用しているのですが…

 

いまひとつ経過がはかばかしくありません。

 

熱はそこそこ下がっているのですが、とにかく咳がひどい。

 

私がかかって同じ薬を飲んだときは、すぐに良くなったのに。

 

医師の話によると、いま流行っているのはまた新しい変異株であるようなので…

 

私がかかったのよりたちが悪い型なのかもしれません。

 

もともと体は妻の方が丈夫で、私のようにぜんそく持ちなわけでもないのに。

 

それにしても「2類から5類へ」になってから、変異株の情報なんかもほとんど出なくなりましたね。

 

ワクチンを打てと言われても、以前のように、どんな変異株に対応したものなのか…

 

本当に最新のバージョンなのか…

 

詳しい情報が開示されなくなったので、接種したところで意味があるのかどうか心もとない。

 

とにかく、情報がないので。

 

だから、患者と同居している私に抗体がある=うつる可能性があるのかどうかもわからない。

 

以前よりかえって不安感があるかも。

 

いずれにしても、かなり前にかかった父とは違う変異株である可能性は高いので…

 

自分がうつって、私から父にうつさないように、ということだけは気をつけないと。

 

父はつかまり歩きでようやく歩ける状態なので、今の時点でコロナとかインフルにかかって…

 

たとえ5日とか1週間とかでも床に就いて寝込んだら、さらに足が弱って…

 

「もう起き上がれなくなる。そのまま寝たきりでもう終わりだな」

 

と、自分で言っているのですから。そして…

 

「人間死んだらそれで終わり。だから死にたくない」

 

ということで、死を人一倍恐れている人ですから。

 

(母も口に出して言わないけれど同じである様子)

 

まあ、それはいいとしても…

 

「俺だけは死なないんじゃないか、とつい最近まで真面目に思っていた」

 

と冗談でなく言っているような人で、いなくなった後のことも一切考えていないので…

 

遺産処理とか、お墓のこととか、何もかもあとに残された者任せなのですよ。

 

終活なんて言葉、辞書にない。

 

そして寝たきりになってしまったら、入所できる介護施設もあるのかどうか。

 

それとも、いよいよ私も、同居して24時間付きっ切りの介護になるのか。

 

まあ、人生これまで、ですね。

 

こども一人しかいないのだから、そういうことも考えておいてもらいたかったのですけど…

 

仕方ない。

 

母も父も似た者同士で、結局、自己中心的な人なので。

 

(実際に母は、まだ若いときですけど…

 

「親の役に立たないような子どもは、生きていてもしょうがないから死になさい」

 

と言いましたからね)

 

少し前まで「施設に入った方が安心」などと言っていた父ですけれど…

 

叔母やデイサービスの仲間から「施設なんか入ったら絶対あとで後悔する」と言われて…

 

その気が失せて来てしまったみたいだし。

 

どんなに少子化しても、昭和中期までの大家族時代の道徳観、価値観から抜けられない人たちですから。

 

家族介護が、算数の問題として難しくなってきた時代だと認識できないのでしょう。

 

人間の考えって、常に時代の流れに追いつけないのが普通なのか。

 

それとも今の時代の流れが、特別に速すぎるのか。

 

とにかく、私がいないと数百メートル先の地区センターにも外出できなくて…

 

食べるものも無くなってしまう父にとって、私(と私の車)は一種のライフラインなのです。

 

私が倒れたら生活できない。

 

だから夫婦そろって寝込むなんてことが、絶対ないようにしないと。

 

そうして考えると、薄氷を踏むような危なっかしい毎日なんですよね、うちの家族。

 

こうして、身近に病人が出ると思い出すのですけれど。

 

でも、90近い親たちからすると我々は「若い者」でしょうけれど…

 

もう還暦なんですから、いつも万全の健康状態で、元気いっぱいというわけにいかないです。

 

愚痴をいっても始まらないけど。

 

せめて私たち夫婦は、ひとり息子に甘えないよう、過剰な負担をかけないよう…

 

私の両親のように、自分たちの老後のことから目をそらして逃げるのでなく…

 

ちゃんと向き合って、今から考えておきたいと思います。


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コメント一覧

angeloprotettoretoru
mieさま。
スーパーやショッピングセンターなどでもマスクしてる人は少数派になりましたね。「5類に」というのが、コロナはもう終わり、というサインと大衆に受け取られたのでしょう。情報のない中でなんとか自衛するしかないです。
どんなに元気な人でもいつ何があるか分かりません。若くてもです。まして高齢になったら、後のことを真面目に考えて、するべきことは自分からやっておくのが周りの人たちへの思いやりですよね。周りからそれを促すのもちょっとはばかられるのですから。
そういう方も最近は一部出てきました。でもほとんどの人は、子や孫が可愛いと言いつつ(本人がそのつもりでいたとしても)結局は最後まで、わが身大事が先に立つ生き方をしてしまうのが、人の性なのかもしれません。
angeloprotettoretoru
@1948219suisen 水仙さま。
つまるところ人生は「運」が70%じゃないかとは思います。生まれた環境が、どんな国のどんな家庭かというのもその一つですが、それが全てではなくて。その後の人生でどんな人々と出会うか、どんな書物に出会うかなど、人格形成に関わるものは沢山あります。ヘレン・ケラーがサリバン先生と出会っていなかったら、三重苦の障がい者としての人生だけで、歴史に残ることもなかったでしょう。親がなくても子は育つと言いますが、親がどんなでも、その子なりの出会いと運命で、その後は変わるのだと思います。
mie
toruさん、こんばんは。
妻さん、経過があまり良くないのですね…心配です😢
何の型が流行ってるとか、本当めっきり聞かなくなりましたね…。
終活の文字はない、うちの母もちょうど祖母のことをそう嘆いていました。本人は生きる気力満々なので、何も片付ける気がないようで、とても困ると。
生きる元気が漲っていることは良いことだと思うのですが、いつ何が起こるかわからないのですから、残される者のためにもそこは意識や体力があるうちにきっちりやってほしいですよね…😔
どう言ったらやる気になってくれるのか。。
妻さんの早い回復& toruさんがかかりませんよう、祈ります。お大事にしてください🍵💤
1948219suisen
ふつうの親は自分のことより子供のことを考えるものですけど、ご両親はそうではなかったのですね。それにしては良い息子さんに育たれました。さらに良いお孫さんにも恵まれました。よくよく前世の行いが良かったのでしょうね。
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