ついに大晦日となり、今年も暮れて行こうとしています。
世界、日本、社会的に今年が動乱の一年であったことは、いまさら私が言うまでもないことですね。
一年前にお正月を迎えたときは、想像もつかなかったことがいろいろ起きました。
次の一年も、そうなるんだろうな…。
それはとりあえず置いておいて。
個人的にも、大波乱だった一年が終わろうとしています。
はたから見ると、とんでもなく悪い年だったように見えると思うのですが…
今この時点で振り返ってみると悪い事ばかりではなかったし、こうして家族みんな無事に生きているのですから…
まあ、よしとするべきでしょう。
そんな中で、私個人としての大きな事件を、振り返って備忘録としてまとめてみます。順不同です。
☆失職した
20年近くにわたって続けてきた仕事。当たり前のようにやってきましたけれど…
今年、職を失ってしまいました。なくなってみると、あっけないものです。
しかも、これといってお金稼ぎに使える資格がなく、サラリーマンとして働いた経験も30年近くの間なく…
その間ほとんどフリーランス、契約をしても業務委託契約ばかりで、ほぼ自由業に近い形でお金稼ぎをしてきて…
もうアラ還となったおっさんが完全失業して見ると、なかなか職探しは難しいということがわかりました。
それに加えて、母親が昨年倒れて老健に入所し、独居となった父親が、みるみるうちに老い衰えて…
要介護となってしまって。
父の介護のために、最低週に3日以上は、一日時間を取られる生活。
それも不定期にやって来る用事。
加えて母からも「今日すぐに、これを持って来て」と言われる案件が多く。
少なくとも週に4日は、親のために半日がかりの用足しをしなければいけない生活になりました。
そうなると、毎週固定した勤務時間が決まっている仕事をするのは難しいですから…
ビルやショッピングモールなどの清掃、道路工事現場での交通整理など…
不定期のアルバイト的な仕事しか選択肢がなく、そういう仕事は最低賃金ギリギリのものばかり。
採用のライバルは、主に外国人の技能研修性や、若くて元気のあるアルバイターですから…
たくさん応募しても書類で落とされることばかりで、正直言って心折れる体験でした。
自分はもう、社会に必要とされていない人間なんだと……思いますよ、これだと。
今年の途中までは、ひとから「先生」と呼ばれ、それなりの収入を得てもいたのに…
突然、無職無収入(実際は、雀の涙ほどの印税が入っていますが)となり…
社会から必要とされない人間になってしまった気持ち、お察しいただけるでしょうか。
でも、親からは頼られて、絶対的に必要とされる立場。倒れるわけにもいかない。
仕方なく親たちと話し合って、贈与税がかからない範囲で、介護の対価をもらうことにしました。
家族介護に報酬をもらうことには、ご批判もあるでしょうけれど…
仕事が見つからない理由の最大の要因が「親の介護に時間を取られること」なので、仕方ないと割り切りました。
そんな少ない金額で、食べて行けるはずもないのですが、妻が安定して稼いでくれていること…
息子がほぼ自立していることのおかげで、なんとか暮らせています。
でも、当然ながら生活のレベルは、大幅に落とさざるを得ませんでした。
それまでは、車も2台持ちしていて、好きなものを食べに行って、美味しいワインも味わえていて…
コロナ禍の前は、海外含めて、それなりに贅沢な旅行もしていました。
それが急に、旅行するにしても、お金をぎりぎりまで切りつめて、お宿も安い所にしなければならず。
贅沢な外食も、ワイン道楽もやめて。
スーパーで安いものを一所懸命集めてきて、毎日の献立を考えて、ほぼ自炊だけで暮らすようになりました。
おっさんでも料理はできるので。
いろんな凝ったものを作って、インスタに上げていたりする息子と違って、好きではないですけれど。
でも、不思議とそれほど惨めだったり、情けなかったりはしないんですよね。まあいっか、という感じ。
なんでだろう。
妻のおかげでもあり、たまに帰省してくれる息子が、相変わらず面白いおかげでもあるのでしょうけれど…
趣味が楽しい、ということもあるのかな……わかりません。
でも時代の流れを見ていると、明らかに日本人全体の生活レベルが、これからは地盤沈下して…
少なくとも物質的には貧しくなって行く傾向にあるでしょうから…
時代の最先端を行っているのかも?笑
貧しくても、平和で穏やかに暮らす工夫を、これからして行こうと思います。
☆30年来の愛車を手放した
失職のあおりをくらって、純粋に経済的な理由から、愛車「メメ」を手放すことになりました。
人車一体の境地に至っていた車とのお別れは、つらかったです。
でも、何しろ車歴30年の古車ですから、あのままではトラブルもあり得たわけで。
それを直す経済力がないばかりに、廃車にしてしまうよりは、まだメメが元気なうちに手放して…
「マエストロ」に売却して、フルレストアに近いくらい手を入れてもらった上で…
もっと経済力のある新しいオーナーに手渡した方が、メメも長生きできて、良い「車生」を送れると思います。
それに、マエストロのところで整備されることになれば、偶然の再会も期待できますしね。
☆新しい愛車を迎えた
2月の頭に、妻のためのセカンドカーのつもりで迎えた、ペッピーノさん。
ところが、買ってまもなくの我が家の経済危機で、結果的には唯一の車になってしまいました。
まもなくお迎えしてから1周年になりますが、前任車のメメに優るとも劣らぬ優等生で…
ほぼ毎日使っていますが(週7日のうち6日ぐらいは稼働中)…
故障したりしてお金や手間がかからない車なので、本当に助かっています。
メメと比べてエンジンパワーもトルクも格段にあるし、フルオートマの右ハンドルで、運転がラクだし。
おとな5人が乗っての移動も余裕。
内装も新車みたいにきれいだし。
ドラレコがついてるし、ブルートゥースを使ってスマホで音楽も聴けるし。
これであらゆる費用と消費税など、すべて込み込みの59万円は、本当にいいお買い物でした。
来年も、活躍お願いしますよ、ペッピーノさん!
☆息子が新しい物質を合成
昨年、掟破りの研究室入りをした息子。
その後みるみるうちに知識を身に着けて「合成屋」としての腕を上げ…
今年は、12個の新しい低分子化合物をこの世に生み出しました。
その12番目、クリスマスイブに生成した化合物は、特に活性が良くて…
そのまま商品として(市販できる新薬の不可欠な材料として)通用するものになる可能性があるとか。
かなりすごいこと。
教授からも、研究室の先輩たちからも「既にM2かD1ぐらいの実力はある」とお墨付きを頂いたそうです。
(M2は大学院の修士課程2年目、D1は博士課程の1年目のこと)
海外ならば3~4年「飛び級」しているところ…でしょうか。
心から研究を愛している息子。
なんならアパートを引き払って、研究室に住んでしまいたいと言ってます。笑
昨日は「薬は研究者の愛情で生み出されるんだ。逆に愛なくして生み出された薬はろくな物じゃない」と。
早くこの国を飛び出して、世界を舞台に活躍してほしいです。
自分でアパートの壁に貼っているスローガンの通り「自分のためでなく、未来の患者さんのため」に。
☆推し運に恵まれた
推しであり、心の娘であり、尊敬する人でもある、小倉唯さん。
それに関した「推し運」にはとても恵まれた1年間でした。
年の前半には、新譜のCDを買った人の中から、10人ほどにだけ当たる特典…
「唯さんから直接電話が来て、お話ができる」というのに当たりました。
5分以上も、たくさん会話できて。
緊張することもなく、推しを励ましつつ、将来への期待を伝えることが出来ました。
その中で話した「作曲にも挑戦してほしい」というお願い。
他のファンの方からもリクエストがあったらしく、早速、今年中に形にして…
『Love∞Vision』というシングルとしてリリースしてくれました。
そして、年末の28日には「社員忘年会」イベントで、最前から2番目という「神席」を引いて…
距離3メートルという身近で、唯さんのパフォーマンスを見ることができました。
しかも、昼の部夜の部と、2回連続での神席。素晴らしい体験でした。
くじ運や席運に恵まれて来なかった私なのに、今年になって急に、幸運が続きました。
☆このブログを始めた
前にやっていたブログを実質的にやめて、このブログアカウントを始めました。
11か月の間に、ずいぶんたくさんの方にフォローしていただき、たくさん見に来ていただけるようになりました。
気の合う新しい「ブロ友さん」もできて。
ありがたいことです。
最初は趣味のこと以外書かないつもりだったのですが、別アカウントを閉じた結果、その他のことも書くように。
まだまだ落ち着いていないこのブログですが、今年読んでいただいたみなさんに感謝申し上げます。
どうか来年もよろしくお願い致します!
そして2023年、少しでも皆さんに、多くの良いことがありますように!