アニメにもいろいろありますが、現実に存在する場所が、作中に出てくるようなものもあります。
そしてそのアニメのファンが、作品に描かれている場所を巡って歩くことを「聖地巡礼」などと言います。
先日、明日から放送されるテレビアニメ『ヤマノススメ』を、このブログでもご紹介しましたが…
昨日、アニメのイベント『ヤマノススメオータムフェス』というものが…
作品の舞台となっている埼玉県の飯能市市民会館で開かれました。
前回の記事はこちら↓↓↓
私はこのアニメが大好きでイベントにも何度も足を運んでいるので、今回も行ってきました。
そして、ついでに飯能市の「聖地巡礼」もしてきました。
会場の飯能市市民会館のすぐ横に、広くて無料の駐車場があるので、ペッピーノさんと出かけました。
開演は13時からだったのですが、駐車場が開く8時半過ぎには着いて…
街中に点在する「聖地」を歩いて巡りました。
こちらは駐車場からよく見える、天覧山です。
主人公の、引っ込み思案でインドア派、山登りになど縁がなかった少女ひなたが、初めて登った山です。
山というよりは丘ですけどね。ここは後まわしにして、まずは飯能の市街に行きます。
こちらは登場人物たちがいつも待ち合わせ場所に使っていて、非常によく登場する場所「観音寺」です。
はりぼてみたいな不思議な象がいます。
この象の足元の石段に腰かけて、登場人物たちが会話する場面が繰り返し出てきます。
ここ、元は鐘楼だったようですが、戦時中に金属供出で鐘が取り外された場所に…
お釈迦さまの外典に出てくる、母マーヤの夢に現れた白象を飾ってあるのです。こんなお寺、他に見たことない。
この横には絵馬を奉納する場所があって『ヤマノススメ』の絵柄の絵馬が、たくさん掛けてあります。
このお寺だけでなく、飯能は街をあげて『ヤマノススメ』を町おこし、観光誘致の材料にしていて…
こんな旗が、商店街の通りや主な道路にいっぱい翻っているのです。
次に、作中にも登場していたコンビニ「タイムズマート」。
以前は天覧山の登山口にあったのですが、事情は分かりませんが移転して…
今は規模を縮小して飯能駅の近くにあります。
今はもう、コンビニというより完全に「ヤマノススメ」ファンが立ち寄るたまり場みたいな感じ。
店内はこのアニメのグッズだらけです。
お店を見ていても、一番人気のキャラクターは主人公の「あおい」ではなくて、この髪の長い少女…
体力抜群で頭が良く、何でも出来ちゃう上に天使のような人柄の少女「ここな」みたいです。
この子は、ファンから「ここな神」とか「リアル天使」「天狗の化身」とか言われています。笑
ただ、他の主要キャラが皆、ものすごい豪邸に住んでいるのに、ここなだけは、古い木造アパート住まいです。
後で行われたイベントでも、会場でのグッズの物販で、ここなのグッズだけが、すぐに売り切れてしまうので…
「みんな、バランスよく買って!」と主人公ひなた役の井口裕香さんが、苦言?を呈していました…笑
ちなみに、ここなの声は、我らが小倉唯さんが担当しています。
まあ「中の人」の人気ではなく、あくまでもここなちゃんが、ファンに愛されているのでしょうけれど。
お店にはファンだけでなく、キャストの声優さんや、原作者、スタッフなどもしばしば立ち寄るみたいです。
こちらは主人公のあおい役、井口裕香さんのサインと、原作者の「しろ」先生が描いた「ひなた」のイラスト。
他にもいろんな人のサイン入り色紙やポスターなどが、ところ狭しと飾ってありますが…
店内の寄せ書きノートにも、キャストの声優さんがメッセージやイラストを書き込んでいたりします。
ここで買うものといえば、今はもの凄い種類のあるスジャータのアイス(ソフトクリーム)ぐらいなんですけど…
私はマンゴーのアイスにしました。
ちなみにアイスのコーンには「普通」と「ここなコーン」があるのですが、これは「ここなコーン」です。
それから、主人公のあおいがアルバイトをしている洋菓子屋さん「すすき」のモデルになっている…
「夢彩菓・すずき」さんへ。
アニメに出て来るお店はもう「このまんま」を忠実に描いていて…
看板の文字の「ず」の濁点が取れているだけです。
当然、店内にもヤマノススメの飾りがいろいろ。
モンブランなどがこの季節は美味しいのでしょうが、行ったときには売り切れていました。
ただ生菓子は持ち運びに問題があるので、お土産には作中にも出て来る「極上バーム」がおすすめです。
プレーンも美味しいですが、私はメープルのと、チーズクリームが好きです。
もちろん買って帰りましたが、一部は「飯能河原」で、ペットボトルの紅茶と一緒に食べました。
左側は、飯能のご当地ゆるキャラ「夢馬(ムーマ)くん」のクッキーです。
飯能河原は、名栗川がカーブした浅瀬にある河原で…
ヤマノススメの作中にも、繰り返し出て来るスポットです。
飯能や東飯能の駅から徒歩でも行けて、手軽に川遊びができる場所です。入場無料。
バーベキューをしている人が多いです。道具のレンタルもあるみたいです。
おやつを食べてお腹も落ち着いたところで、イベントの開演時間も近づいたので、飯能市市民会館へ戻ります。
(ヤマノススメ公式ツイッターからお借りしました)
右から2番目が唯さん。ひときわ小さくて細いからすぐわかりますね。
私の席は、なんと最前から2番目!
まさしく「神席」というやつです。
オペラグラスなども用意していたのですが、全く必要なし。
バックにあるモニタースクリーンも、必要なし。というか見上げる形なので首が痛くなります。
イベントの内容は6人のキャストによるトークショーと、新番組の第5話の特別上映。
それからキャストたちによるゲームコーナーがあって、原作者書き下ろしの朗読劇があって…
その後また短いトークと、お報せがあるという構成。
全部でちょうど2時間ぐらいでした。
それにしても、10年近く前に第一期をやった作品のキャラクターと…
全く同じ声を出せる声優さんたちは、まさに職人ですね。
唯さんも、高校生の頃に作ったここなちゃんのボイスと、少しも変わらない声で朗読劇を演じていました。
今日の唯さんの衣装は、白いお花の柄がついた水色のワンピース。
(唯さん単体の写真はツイッターからお借りしました)
いつもは前髪を作っているのですが、この日はここなちゃんを意識しておでこを出していました。
眉毛の描き方などもいつもと変えてあったので、印象が結構違いました。
いつもながらお美しいのですが、このお召し物で、しかも他のみなさんと並ぶと…
びっくりするぐらい「細さ」と「薄さ」が際立って見えました。
最近の女性声優さんもみんなスタイルがいいのですけれど…
比較してあの細さ、薄さでは、ウエストなんか、どうかすると50センチもないんじゃないかと。
まさに、折れそう。というか風が吹いたら、紙みたいにひらひら飛んでいきそう。
本人は「慢性胃炎」と言っていますけれど、正直言ってちょっと心配になります。
あれで、声優だけでなく多方面にわたる活動をこなしている、毎日のハードスケジュールに加えて…
時には3時間超の、激しいダンスをともなうステージを一人でやり切るなんて、現実の事と思えないぐらい。
背筋はいつもピシッと伸びて、どんな高くて細いヒールを履いても、ぐらつくことさえないし。
同じ人間なんだろうかと、本気で疑いたくなります。
間近で改めて見ると、なおさら。
ただ、あのサイズと体型だと、赤ちゃんを産むのは難しいんじゃないだろうか、と余計な心配も……
まあ、結婚はしなそうですけど。
仕事をするために生まれてきたような人ですからね。
それから、何回目かに舞台に出てきたときに、お洋服の右側をしきりと気にする様子が見えたので…
なんだろうとおもっていたら、後からツイッターで…
楽屋で紅茶を「ぶちまけて」しまって、ワンピースにもかかり、大変だったと明かしていました。
唯さんは音楽のステージとか、役がついてお芝居しているとき、ラジオのトークで興奮したとき以外は…
いつも控えめな態度、というよりも、他の人よりどこか一歩引いた感じなのですが、この日も「通常運転」で。
トークショーでの発言は、他のキャストたちと比較して少なめでした。
芸能人としては、もっとガツガツ前に出たほうがトクで、有利だと思います。
歌とダンスでは、ひとりで何万人もの視線を釘付けにするほどの、強い存在感を放つし…
台本があってちゃんと役作りをした上で声のお芝居をさせれば、何でもこなせる人なのに。
まあ、性格もあるから仕方ないですね。
声のお芝居がうまくて、歌とダンスが凄くて、その上にいろんな分野でクリエイターとして才能を発揮して。
本人は「声優・アーティスト」を自称していますが、肩書の枠にはまり切らない活躍がすばらしい上に…
その人柄も含めてファンは応援しているわけですから。
冬アニメの『幼女社長』での、RAUちゃんの演技は、相当にエグくて「汚い声」らしいので、楽しみですが。
ヤマノススメのここなちゃん役は「天使」そのものなので、対照的ですね。
ところで、今回唯さんだけでなく、他の声優さんたちもすぐ目の前で見たのですが…
やっぱり売れている人たちは、みんな実物を見ると本当に綺麗ですね。
写真とか動画を見るより、本物を実際に見たほうがずっと輝いていて。
物理的な容姿の欠点が、特別なオーラによって隠れるのでしょうか。
明らかに「普通の人」とは違う。あれだと、街で見かけてもすぐわかりそうです。
唯さんに至っては、本当に宇宙人なのではないかという、さらに特別な雰囲気を漂わせていますけど。
イベントが終わった後は、すぐ近くにある、天覧山に登って来ました。
山頂から見た、飯能市の風景。
こちらは反対の、山側の風景。右の山の稜線の向こうに富士山が薄く見えたのですが、写真だとわかりませんね。
帰りは、高速道路を一切使わず、下道をトコトコ横浜まで行きました。
走行距離は、片道で有に100キロ以上あったのですけれど…
例によって、グーグル先生は幹線道路を避けてマニアックな道を案内しがちなので…
(渋滞回避なのでしょうけど)
けっこう面白かったです。もともと運転自体が大好きで、何時間乗っても苦にならないし…
アルファロメオはやっぱり、高速以上に、曲がりくねった道でこそ真価を発揮するので。
カーブをスイスイ、ひらりひらりと思い通りにこなして行くのは本当に楽しい。
ドライビングの喜び、ここにありです。
このブログのタイトルは「アルファロメオと小倉唯」ですが…
まさにその両方の趣味を、存分に堪能できた一日でした。
最後に『ヤマノススメ』のティザー映像と、新しく出来たPV(それぞれ2分間)…
そして放映情報を載せておきます。
深夜帯なので、ご興味がある方はぜひ、録画してご覧ください!
基本的に悪い人が出て来ない。
暴力シーンや性的な描写はもちろん、それを匂わせるものさえ皆無という、ファンタジーに徹した作品ですが…
現実世界のつらさ、汚さ、醜悪さに絶望しかけたおとなが……
何か、誰かに怒りをぶつけたくなったり、あるいは…
「パトラッシュ、ぼくもう疲れたよ…」という感じになっているとき、何よりの、心の薬になりますよ。