小倉唯さんの動画付きネットラジオ番組『ゆいしょ!』が一昨日アップされました。
今年に入ってからは初めての収録であったようです。
そして私も心配してしまった、長い、そして「遅めの冬休み」の後で収録されたものだったようで…
その間、何をしていたかについても言及がありました。
お休み中に唯さん、韓国に、久しぶりの海外渡航をしていたようです。
目的は、大学時代に知り合った大の親友「ジェイちゃん」と会うため。
ジェイちゃんは、唯さんが大学のとき、たまたま授業の席が隣になったのをきっかけに知り合った韓国人留学生。
この子と唯さんはとても気が合って、プライベートでジェイちゃんのご実家に「短期ホームステイ」したり…
仕事で韓国に行った折には、わざわざ他の出演者やスタッフと別行動で延泊し、彼女と二人で遊んだり。
お休みが取れたらまずしたいこと、として思いついたのが、ジェイちゃんと会うことだったのかな。
ジェイちゃんの案内で、韓国風メイクをしてくれるメイクサロンを訪問するなど、とても楽しく過ごした様子。
感激して、今年はそのメイクを取り入れて行きたいと。よかったね。
また渡航するにあたって、愛犬のルパンくんとシフォンくんを、群馬県の実家に預けていて…
そのついでに久しぶりに実家でゆっくりすることもできたみたいです。
昨年の年末年始は「ウマ娘」活動で、仕事をしながらの年越しになってしまったし…
そもそもコロナ禍になってからちゃんと帰省していない様子だったし。
親友との時間、そしてご両親との時間をすごして、リフレッシュできた…
とおもいきや、ワーカホリック気味の唯さん「早く働かなきゃ」と落ち着かない気持ちになってしまったそうです。
やっぱりね。笑
番組にご興味がおありの方が、もしもいらっしゃいましたら(いないと思いますけど笑)こちらのリンクからどうぞ。
https://youtube.com/watch?v=tpZoWv70bDo&si=EnSIkaIECMiOmarE
ところで週末、岸田首相の秘書官の発言で同性婚のことが問題になり、このブログでも取り上げたので、その補足。
同性婚を法制化したら「社会が変わってしまう」と岸田氏は国会答弁で言いましたけれど…
もともと性的にストレートの人にとっては、何も変わらないですよ。
単にいま同性愛の人たちが、いまよりも幸せになるだけです。
その人たちが幸せになれば、彼らのモチベーションが上がり、社会への貢献度も上がるでしょう。
彼らが正式な家庭を持てるようになれば、様々な理由から、実の親の元で育つことが困難な子どもたちのうち…
児童養護施設に入る、という選択肢しかなかった子に、同性カップルの養子になる、という選択肢が増えます。
性的多数派の人々の「気分」の問題を除けば、社会的にはマイナスの効果より、プラスの効果の方が大きいでしょう。
何よりも、同性婚を認める法律には財源がいりません。
お金がかからず、ただ幸福な人が増える法律の、どこに不都合があるのでしょうか。
「生理的に受け付けない」という言葉は、親世代から文化的に刷り込まれた、明確な差別意識の表明です。
ちなみに、LGBTQ+であるという自認がある人の割合は…
調査機関によって異なりますが、日本では、少ないもので約3%、多いもので約10%となっています。
ヨーロッパやアメリカでは、約7%から10%ぐらいの国がほとんどです。
そして、若い世代ほど割合が高くなる傾向は、日本でも海外でも同じです。
たとえば米国では、全世代総計で7.7%ですが、Z世代と呼ばれる1997年~2003年生まれでは、21%にもなります。
米国でも保守的な傾向が強く、より差別意識が強い州よりも、差別意識が少ない州の方が有意に多くなっています。
LGBTなどという言葉さえなく、理解のない時代に育った人、また周りの理解が少ない地域社会に身を置く人は…
たとえ自分が「そうである」ということを自覚しても、絶対に隠そうとするし…
それ以前に、自分が差別されることを恐れるため、自分で自分に「そうでない」と言い聞かせるからでしょう。
LGBTの割合が世代により、また地域により大きく変わる理由が、文化的、環境的な要因であるのは明らかです。
そういう意味で性的少数者の割合が時代により変化し、また地域により変化するというのは…
「左利き」の人のケースと似たところがあります。
(割合でもLGBTQ+と左利きはだいたい同じですし)
たとえば日本では、昔、左利きは「ぎっちょ」という差別的な表現をされていて…
「悪いこと」「恥ずかしいこと」として厳しく矯正されたため、全体での割合はわずか6%に過ぎませんでした。
でも現代は、全体の11%の人が左利きだといいます。なんと、戦前の倍近くに増えたのです。
これは別に、生物学的なものが変化したのではなく、明らかに文化、社会環境が変わって…
左利きを必ずしも「悪いこと」とせず、個性として認めるようになったからです。
個性どころか、最新の脳科学では、脳の構造上、左利きとして生まれた人を無理に右利きに矯正すると…
脳の発達にマイナスの影響を及ぼし、場合によっては、精神疾患の引き金にさえなる、ということが言われています。
気付かれてないだけで、昔は右利き矯正の悪影響のため、不幸になっていた人がたくさんいた可能性があります。
また、左利きの割合は、地域(文化)によっても違います。
ベルギーでは、人口の20%近くが左利きだと言います。
一方、右利きに矯正する文化が非常に強い台湾では、約3%しかいません。
同性婚が法的に認められ、ゲイピープルのオードリー・タン氏が行政院のデジタル担当大臣になるほど…
台湾ではLGBTQ+への抵抗が少ないのに、左利きをそこまで忌避するのは不思議ですが…。
LGBTQ+の割合の違いが、人種によるものではない、という証拠はたくさんあります。
なによりも、英国の植民地時代が長かった、台湾から海を隔てただけの香港では約10%が左利きです。
ヨーロッパでも、昔のドグマで左利きを禁忌としていたカトリック教会のおひざ元、イタリアでは約6%しかいません。
(その代わり約20%が「両利き」だといいます)
おそらく「性自認」についても、これと同じように、同性愛を社会的に忌避する社会、時代ではこれが少なく…
縛りが解けてきている社会や、忌避する人が少ない世代では、多くなっているのではないかと思います。
ちなみに日本でも、Z世代では同性愛を自認する人が、13%を超えているという調査もあります。
人間がその人らしく生きることは、社会にプラスの貢献をします。
逆に生まれつきの特徴、個性を無理やり捻じ曲げることには、マイナスの影響が大きいのです。
性的少数者にも生きやすい世の中を作ることは、社会全体のためになります。
日本がG7の中でただ一か国、同性婚の法制化ができていない国だというのは、前回の記事でも取り上げました。
それだけでなく、LGBTQ+の人について、差別を禁止する法律がないのも、G7で日本だけです。
今回の問題は、早くも米国と欧州のメディアに広く取り上げられて、日本人は恥を晒しました。
本当の意味で「西側諸国」の一員に留まる、という気があるのなら…
LGBT+差別を禁止する法律と、同性婚を認める法律とを、早急に作るべきです。
最後に、やや古い動画になりますが、ニュージーランドで同性婚の法案が国会で審議されたときの…
賛成派議員の、とても有名なスピーチを貼っておきます。
彼は、保守政党の政治家だったにもかかわらず、同性婚法制化を支持して各党の議員を説得し、法案は成立しました。
何度も議場内が笑いに包まれる、ユーモアあふれるスピーチです。短いものですので、ぜひご覧ください。
どうぞ。