無事に60歳の誕生日を迎えました。
息子がインフルになって、近場の医者にかかることができないという不測の事態があって…
ちょうど帰省してステイホームしていたので、怪我の功名というかなんというか…
息子も入れて、家族三人で祝うことができました。
苦しい思いをした息子には気の毒なことでしたけれど…
誕生日には完全に元気になっていたので、よかった。
戦後になるまで、日本の男性の平均寿命は50歳台だったので…
(結核の特効薬がなかったのが大きな要因ですかね)
60歳まで生きられたのはめでたいということで、お祝いしたのですよね。
(70歳は古稀、いにしえよりまれなりなので、とても長寿だったんですね)
今は60歳と言ったら、会社などでは定年を迎えはするものの、まだ働かなくちゃの年齢で…
実際我々が幼かった頃の60歳に比べて、今の60歳の人たちの多くは若く見えます。
でも私の場合は、子どものころから何度も心を壊される出来事があって…
ずーっと「死にたい」という希死念慮に取りつかれながら生きて来たので…
60歳まで生きたのは、ちょっと想定外だった気もします。
子どもが出来ていなかったなら、とても無理だったかも。
生まれたての息子に初めて会ったとき「これからはこの子のために生きよう」と決めたのでね。
そう考えると、生まれて来てくれただけで、息子の親孝行は完遂されていたのです。
ありがとう。
もちろん、何とかなだめすかして、支え続けてくれた妻にも感謝しなければ。
ありがとう。
まあ、何事も過ぎたるは及ばざるが如しで、長生きし過ぎるのは絶対に困りますけれど。
まして超少子超高齢化の、こんな時代ですからね。
でもせめて、息子が社会的になんとかひとりで立って、歩いて行けるまではと思っていたので…
目標が達成できたのは、やはりめでたいことでした。
それに、生きていればこうやって、息子からSOSがあったときにヘルプしてあげることもできるし。
まあ、あとは親を両方とも見送って…
息子が研究者として、海外に羽ばたくのを見届けるまでは生きたいと思います。