汗も涙も、出てこなくなった。
体も心も、渇いてしまったらしい。
一昨日の出来事は、黄瀬をそうするのに十分過ぎるほど、彼の感情を揺さぶった。
・・・・・・元チームメイト、そして勝利を誓った男への敗北。
チームのために、信頼してくれる仲間のために、と戦った。
だからこそ、仲間と共に戦おうとしたのに。
『俺のバスケは------』
昨日の言葉が蘇る。
自分が誓った方法とは全く逆な意味。
それは、かつて最も憧れた男からの発言。
「・・・・・・・はぁ」
大きなため息をついて、動く気力もなしに、部屋の静けさに、目を閉じ意識を落とした。
眠くはないが気怠い体を、ベッドに横たわらせたままでいる。
どうせ今日も、誰も来ない。
家の鍵は開けてあるままだが、眠る気もないし、いざとなったら起きれば大丈夫だ。
とにかく今は、何もしたくはなかった。
.
体も心も、渇いてしまったらしい。
一昨日の出来事は、黄瀬をそうするのに十分過ぎるほど、彼の感情を揺さぶった。
・・・・・・元チームメイト、そして勝利を誓った男への敗北。
チームのために、信頼してくれる仲間のために、と戦った。
だからこそ、仲間と共に戦おうとしたのに。
『俺のバスケは------』
昨日の言葉が蘇る。
自分が誓った方法とは全く逆な意味。
それは、かつて最も憧れた男からの発言。
「・・・・・・・はぁ」
大きなため息をついて、動く気力もなしに、部屋の静けさに、目を閉じ意識を落とした。
眠くはないが気怠い体を、ベッドに横たわらせたままでいる。
どうせ今日も、誰も来ない。
家の鍵は開けてあるままだが、眠る気もないし、いざとなったら起きれば大丈夫だ。
とにかく今は、何もしたくはなかった。
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