「紀田正臣君」
頭から爪先まで黒い痩身の青年。
よく通る甘い声は、今はもう痛みにしかならない。
「好きだよ」
今更の告白。
「そんなこと、あるはずない」
「本当だよ、大好きだ」
「好きな子ほどいじめたくなるって言うじゃないか」
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頭から爪先まで黒い痩身の青年。
よく通る甘い声は、今はもう痛みにしかならない。
「好きだよ」
今更の告白。
「そんなこと、あるはずない」
「本当だよ、大好きだ」
「好きな子ほどいじめたくなるって言うじゃないか」
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