長く続いた静寂を打ち破ったのは、自宅のインターフォンだった。
(誰だろう・・・・・・)
気にはなったが、動く気力はなかったので、このまま居留守を決め込むことを決意する。
何度かインターフォンが鳴った後、スピーカー越しに聞こえてきたのは、予想していなかった声だった。
『おい黒子、ここで合ってんだよな?・・・は?電話でくらいはっきり話せよ!!』
一瞬にして、目を見開いた。
(火神っち・・・?)
何しに来たのだろうか。
会話の様子から、黄瀬の家を黒子から知って来たはいいものの、裏返った表札や反応のないインターフォンに、不安になり黒子に確認の電話を入れている、といったところだろう。
(でも・・・・・・)
今は、独りでいたかった。
できれば、このまま帰ってほしい・・・
ほしかったのだが。
「あれ、鍵あいてんじゃねぇか・・・おい、黄瀬、いんのか?入るぞ」
入ってきてしまった。
仕方ないから、せめて寝たふりをしてやり過ごそうとした。
進入してきた火神の目線を感じる。
(ばれないかな・・・)
不意に、ベッドの片側が沈んだ。
火神が、ベッドに座ったらしい。
さらに、頭を撫で、髪を梳いてくる。
それがどうしようもなく心地よくて、反応してしまいそうだったけれど、何とかして堪えた。
今起きたら、自分が何をして、火神が一体何と思うかは、わからなかったけど少し恐ろしかった。
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(誰だろう・・・・・・)
気にはなったが、動く気力はなかったので、このまま居留守を決め込むことを決意する。
何度かインターフォンが鳴った後、スピーカー越しに聞こえてきたのは、予想していなかった声だった。
『おい黒子、ここで合ってんだよな?・・・は?電話でくらいはっきり話せよ!!』
一瞬にして、目を見開いた。
(火神っち・・・?)
何しに来たのだろうか。
会話の様子から、黄瀬の家を黒子から知って来たはいいものの、裏返った表札や反応のないインターフォンに、不安になり黒子に確認の電話を入れている、といったところだろう。
(でも・・・・・・)
今は、独りでいたかった。
できれば、このまま帰ってほしい・・・
ほしかったのだが。
「あれ、鍵あいてんじゃねぇか・・・おい、黄瀬、いんのか?入るぞ」
入ってきてしまった。
仕方ないから、せめて寝たふりをしてやり過ごそうとした。
進入してきた火神の目線を感じる。
(ばれないかな・・・)
不意に、ベッドの片側が沈んだ。
火神が、ベッドに座ったらしい。
さらに、頭を撫で、髪を梳いてくる。
それがどうしようもなく心地よくて、反応してしまいそうだったけれど、何とかして堪えた。
今起きたら、自分が何をして、火神が一体何と思うかは、わからなかったけど少し恐ろしかった。
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