暫く髪を弄んでいた指が、髪から降りてきた。
そして急に、唇に触れられる。
予想していなかった行動に、今度は抑え切れなくて反応してしまった。
でも、それでも寝たふりを続行する。
「おい、黄瀬、起きてんだろ」
(やっぱりばれてるー!!)
しかし、ここまで寝たふりを決めていたら、逆にどう起きればいいのかわからなくて、そのままでいた。
(どうしよう・・・・・・)
「・・・起きねぇんなら、キスすんぞ」
「!!!!????」
突然の発言に、飛び起きてしまった。
「やっぱ起きてんじゃねーか」
「か、火神っち・・・!!」
まだ心臓がバクバクいっている。
「なんで寝たふりなんかしてたんだよ」
「ど、どーやって起きればいいかわかんなかったんスよ・・・」
「別に普通でいいんだろ」
困ったように返されてしまったが、ごもっともだ。
「とりあえずまあ・・・あの様子じゃあ、今頃死にかけてんじゃねぇかと思って、様子見がてら飯でも作ってやろうと思ったんだよ」
「火神っち・・・」
優しい。
言い方はぶっきらぼうなとこもあるが、優しいのだ、彼は。
・・・でもその優しさが、心の傷には沁みすぎて痛かった。
「火神っち」
「何だよ」
「帰ってくれないっスか」
.
そして急に、唇に触れられる。
予想していなかった行動に、今度は抑え切れなくて反応してしまった。
でも、それでも寝たふりを続行する。
「おい、黄瀬、起きてんだろ」
(やっぱりばれてるー!!)
しかし、ここまで寝たふりを決めていたら、逆にどう起きればいいのかわからなくて、そのままでいた。
(どうしよう・・・・・・)
「・・・起きねぇんなら、キスすんぞ」
「!!!!????」
突然の発言に、飛び起きてしまった。
「やっぱ起きてんじゃねーか」
「か、火神っち・・・!!」
まだ心臓がバクバクいっている。
「なんで寝たふりなんかしてたんだよ」
「ど、どーやって起きればいいかわかんなかったんスよ・・・」
「別に普通でいいんだろ」
困ったように返されてしまったが、ごもっともだ。
「とりあえずまあ・・・あの様子じゃあ、今頃死にかけてんじゃねぇかと思って、様子見がてら飯でも作ってやろうと思ったんだよ」
「火神っち・・・」
優しい。
言い方はぶっきらぼうなとこもあるが、優しいのだ、彼は。
・・・でもその優しさが、心の傷には沁みすぎて痛かった。
「火神っち」
「何だよ」
「帰ってくれないっスか」
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