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スピリチュアルな出来事~☆~霊峰石鎚山~☆~その2・・役行者と弘法大師に会う!

2012-05-19 00:34:58 | スピリチュアルな出来事

スピリチュアルな出来事~★~霊峰・石鎚山にて役行者&弘法大師に出会う・・・その2

 遭難をしてしまった!台風もやって来る・・・大ピンチ!

■ あれは、やっぱり役行者様だ・・・!

何てこった・・。ついに遭難をしてしまった。お先、真っ暗とはこの事だ・・。確かに、目の前は暗くて何も見えない・・。明日か?明後日に成るかな~・・・地方新聞の見出しが目に浮かんできた。あ~写真載るのかな・・。免許書の写真なら最悪だ・・。そんな馬鹿な事を、こんな時は思い浮かぶものなんだ・・。と、自分ながら厭きれてしまった。

「足元のみを見て降りなさい・・。」あの声に惑わされた所為で、こんな事に成ってしまった。どんなに成っているのだろうか?。あの声の主は、ろくなものじゃない。腹が立って仕方が無い。腹でも立てていないと怖くって前に進めない。途中、二股に道が別れていて、進む道が分からなく成ってしまった。こちらかと思って進んだ道は祠が有って行き止まりだった。引き返すと又、分からなく成ってしまった。パニックになった。それでも多分こちらだろうと思った道を進むしかない。

もう、足が痛くって歩けない。休んでは、腰を下し又進むんで行く・・・。そう言えば、登りの際に、杖の頭を進む方向に向ける様に言われてた事を思い出した。言われた通りに成ってしまった。このまま進んで良いのだろうか?取り合えず、杖の頭を休む度に、進む方向に向けて置く様にした。

間違えたのは、頂上から降りて間もない箇所で有る。右に進めば元の場所に帰れる所を、真っ直ぐに進んでしまったのだ。何とか、あの分かれ道まで、戻らないと大変な事に成ってしまう。もし間違っていたらもうお仕舞いだ。あの別れ道まではどの位いの距離が有るのだろうか・・。不安でたまらない。

その時、前から誰かが軽やかに降って来る音がした。この暗い中、今頃・・・誰だろうか。怖い様な・・・でも、誰かに会えて安心をした気持ちの方が勝ていた。すれ違いの際に聞いてみた。「済みません。道に迷ったんですけど、別れ道はこちらの道でいいんですか?どれ位の距離が有りますか?。」すっると、「このまま、まっすく行くと、15分くらいで着きますよ。」と、軽く言うと、再び、軽やかに降りて行った。

軽く言われた事で何と無く、こちらの気持ちも軽く成った様に思えた。まだ若い20代の青年の様で、ズボンにシャツのお気軽ルックスで、おまけに手ぶらだった・・。何で?今頃・・この道を手ぶら通ってるのだろうか?。

青年の降った道の先(間違えた道)は、ロープエイの登山口が有るはずだけど、5時頃には閉まっているはずだ。こちら方面からは登った事が無いので様子が分からない・・。多分、ロープエイの場所までは、1時間以上は掛かるはずだ。どう考えても手ぶらは変だし、ロープエイの処に宿泊所なんて有ったっけ・・。わからない・・。変だ・・。何者だろうか?。

とにかく膝が痛い・・。色々と考えを巡らせながら一歩一歩、登って行く。

それにしても、何者だろうか?。後で考えても不思議でたまらない。あの時、どう見ても私は遭難している様に、あの青年からは見えたはずだ。普通なら、「どうしましたか?大丈夫ですか?。」その位は、向こうから声を掛けてくれても良さそうだ。急いでいる様子も不安そうにも青年は見えなかった。

こちらも、引き止めて事情を説明したり、どうして今頃、ここを手ぶらで歩いているのかを聞く事だって出来たはずなのに・・・。あの時、私は、これ以上は、近づいては成らない聞いてもいけない・・・何かを感ていた。急いでいる様に見え遠慮した訳でも無いし、青年に不安を感じた訳でも無かった。

神仏は、人を介して人を救うと言うけれど、あの青年があんな時間に、超不安のピークに至った時に、ぴったり現われる事自体、神仏の仕業に他ならない。人を動かしたものかそれとも役行者様本人が化けたものなのか・・・未だに、分からない。

神仏が人の前に姿を現す時は、そのままの姿では無く、姿を変えて現われる事が有る。マリア様などは、若くて綺麗な姿を見せられる・・。あの青年の顔は暗くて良くは分からなかったけれど、何と無く精悍でハンサムだった印象がある。私だって、化けるので有れば、若くて美しい女性に化けたいと思う。何よりも、あの暗い道を跳ねる様に軽やかに降って行く後ろ姿は、山で長年、修行を重ねた者の姿にしか見えなかった。

そんなこんなで、進んで行く中、不思議は、まだまだ続いて行った。

つづく

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