釈迦・・・おろち退治をする・・。おろち(悪魔)と釈迦とに遭遇する・・。
昔の話だ・・。
甘すぎる自分が居た。相当に手痛い目を見た出来事が有った・・・.
ただただ落胆し茫然とした日々を送っていた。そんなある日の事。
「お前は、それでも人を信じるのか・・・。人を信じるのは愚かな事だとは思わないか・・。悔しいだろう・・。憎いだろう・・。お前を引き上げてやろう・・。
相当の財力と地位を与えよう・・。」そんな言葉が、はっきりと聞こえてきた。
「私は、それでも人を信じる・・。信じる相手を間違えただけだ・・。自分にも非が有った・・甘かったからだ。信じる事を諦めない。人を嫌いにはならない・・。
お前の力は借りない・・。さっさと帰れ!!・・。」と叫んでいた。怪しいものだと直感で分かった。
その時、私は、相手を憎んではいなかった。それよりも、ただただ悲しかった。
どんなに辛い出来事がおきようとも、どんなに酷い目に合ったとしても、私はその相手を憎み恨まない事にしている・・。それは十代の頃に身に着けた考えだ。
何れ天が裁く。この世で裁かれなかった罪は、天上にて更なる重い裁きを受けるだろう・・・。そう思う様にしてきた。
でなければ自分の身が持たないからだ。天にお任せをする・・ことにしている。
信じていた人に手痛い目に合わされ裏切られたとしても・・・それで相当に悲しい思いをしたとても、それでも人を信じる事を諦めない、
人を嫌にはならない事が大切で有る事を私は身をもって知っている。
人・・・有ってこその自分の存在・・生きている実感と意味が有り、こうして生きて来れたのも
色んな人と関わり助けられ、今の自分が有るのが事実だからだ。だから人の為に成りたいと思っている。
人を信じる・・・それには条件が有る。双方の信頼関係が必要で一方的なもので有ってはならない。信頼関係を築くには関わりが必要で、良い関わり思いやり
愛情の相互関係が普段から必要で、そこに絆が生まれ・・・はじめて信じる・・・が発生する。一方的なもの・・・それは信じるには値しない。
あの時、「ささと帰れ・・・」と言って良かった・・。あの怪しい正体は、後に成って分かった事だが、悪魔だった・・。
悪魔の誘惑を断って良かった・・。後に私は、悪魔を肉眼ではっきりと見る事と成り、その悪魔を釈迦が退治をしてくれる事と成ったのだが
あの時、誘惑に負けて「では、宜しくお願いします・・。」などと言っていたものなら、今頃は、私は大金持ちに安易に成っていたかも知れないが、死後、
私の魂は悪魔に取り込まれる事に成っていただろう。悪魔との約束事・・・魂の取り込みは、こちらの承諾なしに、死後「良い思いをさせてやっただろう・・。」
と、有無を言わさず取り込まれる。知らなかったでは済まされないのだ。
悪魔の誘惑をきっぱりと断ったからこそ釈迦に出会え、そして助けられたのだ。この時が、はじめての釈迦との出会だった。
悪魔の誘惑が有ってから数週間後の事だった。時は真昼の出来事。
「裏の空き地の草を刈りなさい・・。」と、誰かの声が聞こえた。
裏の空き地(所有地)は、家の北側にあり結構広い。ここの所、いろんな嫌な事が重なり気が付けば背丈ほどに草が伸びていた。
「え~これ全部刈るんですか?」
「では、このまま通れる幅で良いですから、まっすく塀の檜の所まで、刈って道を作りなさい・・。」
空き地の向こうの端は塀に成っていてその手前に檜が二本生えている・・。丁度、空き地のど真ん中に道を作る感じに草を刈る分けだ。
鎌で1m幅に北に向かって草を刈って進んだ。結構、疲れた。やっと檜の所までたどり着いた・・。
二本の檜の間にはツツジが生えている・・。
たどり付いたその瞬間・・・ツツジに蜂が巣を作っていたのだろうか、蜂達が一斉に飛び立った・・。
「やばい・・・。」と、思った瞬間・・。私は見てしまった・・。
檜の間に真っ黒に渦を巻いた蛇・・・。その蛇が、頭を持ち上げた瞬間、目がこちらを睨み付けた・・。その眼は真っ赤・・・この世に見た事の無いおぞおぞしい赤い目・・。
黒く渦を巻いた胴体も、おぞおぞしい何とも言い表しようの無い黒・・・・闇の黒・・・と言ったところだろうか。直ぐに、この世のものでは無い事が分かった・・。
目が・・・点になる・・。体が凍る・・。手足のつま先から頭の天辺まで、髪の毛の一本一本までにも恐怖の電撃が走る・・。
時間が・・・止まった・・。
あまりの恐ろしさに私は、これまで生きて来て、これほどの大きな悲鳴は発した事が無いくらいの・・悲鳴を上げ、一目散に家に逃げ帰った。
「悪魔だ・・・。おろちだ・・。」日本では、悪魔はおろちの姿をしている・・。
「よくも、、、見付けたな・・・。ただではおかぬ・・・。」
逃げ帰ったのに・・・悪魔が私の中に入ってきた。入ったのが分かった・・。しかし、自分も居る・・。
悪魔が何とも悍ましい声で叫んでいる・・。自分が話しているのだが・・・悪魔が話し、それを自分が聞いている・・。
何とも恐れ入った状態・・。
「どうしたものか・・。何とかしなくては・・。」と、心の中で思考している自分も居る。
そして、悍ましい悪魔の魂が自分の中に居る・・。
その時、相棒(友達)がやってきた・・。
「どうしたん・・・」…と相棒・・・。グットタイミング・・・これも神の時間合わせわざだ。
「変なもんが入っとる・・。背中・・たたいて・・」やっとの思いで声を出す・・。
相棒が呪文を唱え思い切って背中をたたく・・。その瞬間・・悪魔が出て行ったのが分かった・・。
やれやれ・・・。
体・・全体が、わなわなに・・・がくがくに成り、震えがなかなか止まらない・・。
何とも恐れ入った体感だった。
しかし、悪魔が入ってきた瞬間、一瞬にして事の全貌が分かった。
どんな理由で何処からやって来てどうするつもりだったのかが・・一瞬にして理解が出来た。
この近年の低迷…運気の無さ・・頑張っても報われない理不尽な事態、人に裏切られる・・などなど・・・こいつのせいだった・・。
話が後先に成ってしまったが、草を刈る様に言ったのは釈迦だった・・。最初は誰だかがわからなかった。
檜の所まで草を刈る約1m手前で、私は門が開くと言うか何かの壁・仕切りが取り除かれる繋がると言うか言い表しにくいけれど、それに似た感情を受た。
とても懐かしくやっと会えた(釈迦に)・・再会の喜びに歓喜し涙を流したのだったが、今いち、何でこんなに喜んでいるのかちょっと不思議とも思えた・・。
「え~何で???」と言った感じだ。
その後、さらに1mほど進み、何とも悍ましい体験をしたのだった。
この日、私は、最高の感激的な再会と最高に悍ましい恐怖の体験をしてしまったのだった。
そして、悪魔(おろち)は、釈迦が・・すんなりと消滅してしまった・・。
聞くよりも読むよりも見るよりも体感が何よりの修業であると釈迦は言っておられるが、いきなりの体感は如何なものか・・・心臓に悪い・・。
出来れば説明を先にして頂ければ、それなりの覚悟もあろうものを・・と思う所だが、
悪魔の甘い誘いに乗るか否か…試されたのかもしれない・・。
おろち・・と言えば、須佐能の尊・・・。後に、お会いする事となる・・。
おろちが見えた事にも意味が有り、須佐能の尊にお会いしたのにも意味が有った・・。
悪しきものが見えなければ退治…消滅は出来ない・・。須佐能の尊にお力をお借りしなければ、退治・消滅も難しい・・。
後に私は、悪魔・・おろち退治のお役目・・・・能力を頂く事と成った・・。
何とも信じ難い出来事なのだが、本当の事で有って、嘘でも夢でも無い。文章を書く事は大の苦手で有る。
何よりも日々、必死に生きている身の上なので嘘つく暇も無いのだから。
MACO COISHI
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