子宮頸がんワクチン:接種後の痛み 来年度中に原因調査
毎日新聞 2014年02月28日 03時00分
子宮頸(けい)がんワクチンの接種後に痛みを訴える中高生が相次いでいる問題で、日本線維筋痛症学会と厚生労働省研究班は27日、発症原因を探るための調査を始める方針を明らかにした。ワクチンの成分が発症のきっかけになっている可能性があるという。来年度中に全国50〜100施設で数千人規模を調査する予定。
線維筋痛症は全身に慢性の痛みが起こる病気。原因は不明だが、脳内の神経の炎症によって疲労や抑うつなどのさまざまな症状を起こすと考えられている。国内の患者数は推定約200万人。
研究班によると、子宮頸がんワクチン接種後に痛みを訴えている患者の中に、線維筋痛症と診断された人がいる。また海外では、ワクチンのアジュバント(免疫補助剤)が線維筋痛症などの病気を誘発するとの報告があった。
そこで、同学会と研究班は、全国の施設で線維筋痛症と診断された患者を対象に、子宮頸がんワクチンに加え、すべてのワクチンの接種の有無、ワクチンを接種した人には症状への影響などを分析することにした。
研究班長で桑名市総合医療センター(三重県)の松本美富士(よしふじ)顧問は「ワクチンの成分が脳内の炎症を誘発している可能性がある」と話す。
子宮頸がんワクチンをめぐっては、痛みが相次いだため、接種の推奨が一時中止されている。安全性を評価する厚生労働省の専門家検討会が先月、痛みの原因を「ワクチンの成分とは考えにくく、心身の反応」との見解をまとめたが、接種推奨の再開にいたっていない。【下桐実雅子】
「ワクチンの成分が脳内の炎症を誘発している可能性がある」と
「厚生労働省の専門家検討会が先月、痛みの原因を「ワクチンの成分とは考えにくく、心身の反応」との見解をまとめた」
「炎症を誘発」と「心身の反応」とは「別物」なのか。「炎症を誘発し、心身が反応した」か「心身が反応し、炎症を誘発した」のか。
「東京電力が福島第一原発の爆発事故を事象」としたり、「低周波振動の被害者を苦情者」としたりして、本質を変えようとする根は、「敗戦を終戦」としたのと同じか。
国や”専門家”は、「自分は痛くない」「自分は苦しくない」いつも他人事。