2019年版「よくわかる低周波音」が環境省から出されたと言うことで、その内容が以前の平成19年版(2007年)「よくわかる低周波音」とどのように異なっているかと思い、比較してみようかと思ったが、そもそも平成19年版が見当たらない。
旧版(平成19年版)が出された時に内容についてギャーギャー喚いた事を思いだした。それは、HP版「黙殺の音」の中の「よくわかる低周波音」(2007/07/06)ページ内に旧版へのリンクがありそこが「生きて」いた。
昨今は、国の委員会などの”議事録が無い”、議事を録っても、文書が”賞味期限切れ”で削除したとか、PC上のデータも削除などと、「嘘言え」としか言いようが無いことを思えば、ま、「普通にまとも」でしょう。とにかくここは残っていました。でも、残っていたモノが普通に個人が見つけられるかというと、今回は自分のHPにリンクがあったと言う、かなりの偶然が有ったからの様です。
両者の内容ば基本的には同じです。依ってこの冊子に関する私の考えは上記のHP内での記述と変わりません。
強いての私が気付いた記述の差異は下記くらいです。よろしければご覧ください。表紙は同じですから中身を見ないと始まりません。
平成19年版(2007)。以下(07)
平成31年版(2019)。 以下(19)
5 低周波音はどこにでも存在する
19では、グラフに関して、次の記述が追加
(注)「縦軸の音圧レベルは人の感覚補正をしていない音圧レベル」
19では、「低周波音に係る苦情件数の推移」の棒グラフに18年度から29年度までが追加され、さらに具体的な苦情件数が追加された。平成17年度135件から平成28年度では315件と2倍以上に増した。「家庭生活」による騒音苦情がほぼ1/4を締め、大幅に増えた。
17 低周波音の大きさの目安は?
19では、以下の記述が追加された。
9)「測定値が参照値を下回っている場合には、苦情の原因が100Hz以上の騒音か、地面振動である可能性が考えられます。」
で、一応、最終確認と言うことで、環境省に電話してみました。で、そのようなのですが、
大気担当の4月からの新人君がおっしゃるには、「今回の主眼は付録・補足的に出した、「省エネ型温水器等から発生する騒音について」であり、最新です」とのこと。これが”エネファームの健康被害否定せず 消費者事故調 ”等に対する環境省のお答えと言うことでしょうね。実に令和2年3月で、環境省の騒音対策としては最新の様です。
(後に解る事なのですが、ここが今回の肝でした 「参照値」→聴覚閾値→…。)
で、その前の風力発電についても。
地方公共団体担当者のための
省エネ型温水器等から発生する騒音対応に関するガイドブック{PDF 1,476KB}
風力発電施設から発生する騒音に関する指針(平成29年5月)[PDF 641KB]
風力発電施設から発生する騒音等測定マニュアル(平成29年5月)