”黙殺の音”低周波音 silent killer

サイト「黙殺の音 低周波音」http://yatanokarasude.gozaru.jp/tei/tei.htm

低周波音問題の原点は…

2005-03-29 08:15:22 | 低周波被害
 年頭に当たり今年は低周波騒音問題をもう一度原点に戻ってさらに考えてみたいと思います。
その一つが飛行場の問題です。

比較的最近ではと言ってももう既に10年以上が経っているのですが
沖縄タイムス↓の1999年3月25日のニュースによれば
http://www.okinawatimes.co.jp/

沖縄環境ネットワーク(世話人・宇井純沖大教授)は
沖縄の普天間基地周辺四カ所、嘉手納基地周辺一カ所で行った、
通常の騒音と低周波音の測定では周波数分析も行われた。
その結果、ヘリコプターや大型輸送機などからは
通常の騒音(1000Hz前後)が75dBだったのに対し、
低周波音(10Hz前後)は98dBを記録した。
http://db.okinawatimes.co.jp/cgi-bin/search.pl?data=NEWS/1999/03/25/19990325M027-01-06.text&query=%92%E1%8E%FC%94g&dbname=/data2/INDEX/NEWS&format=long&year=all&month=all&nextskip=100&nexttop=100&subid=8

これは明らかに今回の「参照値」をも大きく上回っている。
因みに20Hzにおける心的参照値は76dBである。
その後この状況が改善されたとは聞いてない。


今般の「手引書」作成の任に当たった低周波音対策検討委員会の委員長を務めている
時田保夫氏(空港環境整備協会 航空環境研究センター所長 現在(財)小林理学研究所 監事)は
低周波音による健康影響について以下のように述べている。(肩書きは同誌発行時による)

 (低周波音の)短時間のばく露実験では(生理的影響は)明確でないという結論になっているが、
長期間のばく露でどのようになるかということは実験もないし、
結論づけることは難しいということが現状である。
これを影響がはっきり現れるまで実験しようと思うと、
まさに人間の人体実験になってしまうので、
影響があった場合の回復が明確でない実験はできない。

 生理的や心理的と判断される苦情は非常に多岐にわたり、かつ個人差が大きい。
人間へのばく露量(低周波音のレベル)と反応(生理、心理的影響度)とを明確に結びつけることはきわめて難しいのが実情である。

「資源環境対策 Vol.37 No.11(2001)」の「特集/低周波音騒音問題の最新事情」

その後の”研究の成果”が環境省による今般の「低周波音問題対応の手引書」と言う事になる。
沖縄では今も現実に延々と”人体実験”は行われている。
「専門家」はこの現実をどのように考えるのであろうか。

この春、汐見文隆氏は沖縄にこの問題で講演に行かれるそうである。
汐見文隆氏の論を”学会に発表されていない”、”賛同者がいない”として排斥した
環境省は沖縄のこの現状をどのように考えるのであろうか。
「専門家」のお考えを伺いたいところである。

やはり日本の低周波騒音問題の基盤は空港、就中、基地騒音に有るとしか思えないのだが。
「低周波騒音問題は古いが新しい問題である。」

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