日本国憲法の主旨はポツダム宣言を読むと分かる。
問題は、なぜ第二次世界大戦が起きたのか、に集約される。
その原因をアメリカは解析し、アメリカの倫理観、価値観に基づいて憲法が制定されている。
では、日本の倫理観、価値観ではダメなのか?という疑問がわく。
アメリカの価値観を鑑みないで見た時に、純粋に日本の価値観について考え直して見る事も、プロセスとして重要である。
しかし、その次のプロセスとして、その純粋な日本の価値観が正しいのかを再評価しなくてはならない。
日本の持つ日本国家としての価値観とは何なのであろうか?
1)日本の文明の継承(天皇制)
2)日本人の倫理観(神道)
3)日本国土の保全
一方で新たな価値観とは何か?
1)恒久的平和と人権(民主主義)
2)自由な創造及び表現(表現の自由)
3)国際協調(世界平和)
この二つの新旧の価値観には拮抗する価値観が存在する。
従って、どちらかを強調するともう一方が損なわれる恐れがある。
日本国憲法においては、新しい価値観が主軸となっており、古来の日本の価値観が二次的な位置づけとなっている。
したがって、この価値観の強弱を入れ替えようとする動きが当然出てくる。
現在、自民党が憲法を改正しようとしているが、古来の価値観を主軸へと入れ替えようという動きと考えられる。
古来の価値観の問題点
1)民主主義が損なわれ一律な人間性が形成される(多様性の喪失)
2)古来の神道などの倫理観では、上下関係、差別意識、などの明確化により階級社会が形成される
3)国土の保全が主体となる為、隣接する国家と軋轢が高まる(戦争の再発)
新たな価値観の問題点
1)倫理観やモラルの欠如による犯罪の多発
2)競争社会の激化による格差の拡大
3)人種や文明の価値観の喪失
しかし、残念な事に、古来の価値観を継承するのは困難だ。
なぜなら、長期に渡る地球規模の歴史を考えてみれば分かる。
エジプトのファラオは現在どうなっているであろうか?文明とは進化して初めて価値を生む。
過去の歴史を継承する事を主体とする事は許されない。
新たな価値観の中で思考し、問題を克服するべきである。
その上で、国家の価値観を高めていく必要がある。
つまり、「主体となるのは国民であり、国家は二次的な現象である」という定義が成立する。
この事によって、初めて国際的な憲法倫理に合致する。
そして、現行の日本国憲法はこの倫理に一致しているのであり、100年後を見据えた憲法であったと評価できる。
第9条の考え方
武力の行使及び武力を保持しないとしているが、これは「侵略行為をする為の武力の保持及び行使」と考えられる。当時、軍事力は一般的には他国を侵略する為に使用されていたので、それらを保持しないと明言されているのであって、侵略行為を出来なくする為に強調して書かれている。
限定した書き方が当時は出来なかったのが、その理由だ。
従って、現在も十分な効力を発揮している。
問題は、なぜ第二次世界大戦が起きたのか、に集約される。
その原因をアメリカは解析し、アメリカの倫理観、価値観に基づいて憲法が制定されている。
では、日本の倫理観、価値観ではダメなのか?という疑問がわく。
アメリカの価値観を鑑みないで見た時に、純粋に日本の価値観について考え直して見る事も、プロセスとして重要である。
しかし、その次のプロセスとして、その純粋な日本の価値観が正しいのかを再評価しなくてはならない。
日本の持つ日本国家としての価値観とは何なのであろうか?
1)日本の文明の継承(天皇制)
2)日本人の倫理観(神道)
3)日本国土の保全
一方で新たな価値観とは何か?
1)恒久的平和と人権(民主主義)
2)自由な創造及び表現(表現の自由)
3)国際協調(世界平和)
この二つの新旧の価値観には拮抗する価値観が存在する。
従って、どちらかを強調するともう一方が損なわれる恐れがある。
日本国憲法においては、新しい価値観が主軸となっており、古来の日本の価値観が二次的な位置づけとなっている。
したがって、この価値観の強弱を入れ替えようとする動きが当然出てくる。
現在、自民党が憲法を改正しようとしているが、古来の価値観を主軸へと入れ替えようという動きと考えられる。
古来の価値観の問題点
1)民主主義が損なわれ一律な人間性が形成される(多様性の喪失)
2)古来の神道などの倫理観では、上下関係、差別意識、などの明確化により階級社会が形成される
3)国土の保全が主体となる為、隣接する国家と軋轢が高まる(戦争の再発)
新たな価値観の問題点
1)倫理観やモラルの欠如による犯罪の多発
2)競争社会の激化による格差の拡大
3)人種や文明の価値観の喪失
しかし、残念な事に、古来の価値観を継承するのは困難だ。
なぜなら、長期に渡る地球規模の歴史を考えてみれば分かる。
エジプトのファラオは現在どうなっているであろうか?文明とは進化して初めて価値を生む。
過去の歴史を継承する事を主体とする事は許されない。
新たな価値観の中で思考し、問題を克服するべきである。
その上で、国家の価値観を高めていく必要がある。
つまり、「主体となるのは国民であり、国家は二次的な現象である」という定義が成立する。
この事によって、初めて国際的な憲法倫理に合致する。
そして、現行の日本国憲法はこの倫理に一致しているのであり、100年後を見据えた憲法であったと評価できる。
第9条の考え方
武力の行使及び武力を保持しないとしているが、これは「侵略行為をする為の武力の保持及び行使」と考えられる。当時、軍事力は一般的には他国を侵略する為に使用されていたので、それらを保持しないと明言されているのであって、侵略行為を出来なくする為に強調して書かれている。
限定した書き方が当時は出来なかったのが、その理由だ。
従って、現在も十分な効力を発揮している。