性格の三原色

光の三原色と同様に人の性格にも最も基本となる性格が3種類存在するのではないだろうか？
その3つの基本となる性格を発見出来れば、組合せによって世の中に存在する全ての性格を説明する事が可能になるであろう。
考えられるのは、その3つの基本となる性格の全てのレベルが高いほど優れた人物と考えられる。
逆に全てが損なわれている場合は最低の人物と考えられる。
どれか1つだけ優れている場合についても考えられる。
つまり、総合的なエネルギーの高さに限界が有ると仮定した時、1つのみに全てのエネルギーが集中すると、その分野において非凡性が高くなり比類ない競争力を発揮すると考えられる。
しかし、この場合は極めてリスクが高くなる。なぜなら、本人が自己の偏った性格の良さを理解出来ない場合は、何の才能も無い最低レベルの人物と同類となるからだ。

三原色の1つに考えられるのは、創造性（適応性）思考能力「象徴的表現=心」だ。
新しい発想で問題を解決しようとする。過去の事例にとらわれない、自由で広範囲な思考能力。問題解決能力。柔軟な思考。

2つ目は、現実性（社会性）感覚能力「象徴的表現=技」だ。
これが損なわれた人物は、個人の内部に埋没し、現実世界の実態の把握が出来ない。次に何が起きるか予測出来ない為に、思考した事を現実化出来ない。思考停止に陥りやすい。
物事を比較して判断するのも現実性だ。

3つ目は、主体性（自律性）身体能力「象徴的表現=体」だ。
これが無いと、カメレオンの様にその場、その場で考え方が変化し易くなる。安易に自己の欲求に流されやすく、環境に影響を受けやすい。 習慣化して無思考的な行動に至る事がある。
主体性が強い精神は自己統制力が強く自己管理が行き届いている。自律的な行動が可能であり失敗が少ない。

この3つの能力が欠けるといずれも行動が抑制的及び習慣的となり、保守的と言われる方向性となる。
特にトップの能力が劣化していくと頂点の高さが低くなり、下部で様々な軋轢を生む。それが原因となって社会全体が歪んだ方向へ向かって行くと考えられる。
老害と言われる現象は正しくそれであり、保守的な方向性は競争力の低下、問題解決能力の低下、健全性の低下へと進んでいる事を表しており、表面的な繁栄とは裏腹にあらゆる衰退が進行していると考えられる。

進化の停止及び衰退は大きな社会問題を引き起こす。
周囲から攻撃を受けやすくなり、その文明や文化の存続が危うくなる。その為、存続に対する危機感が強まって、不当な攻撃や搾取への要望が高まっていく。
不当な攻撃や搾取は結果的に大きな代償を支払いながらその文明や文化を消失させると考えられる。