Yahoo!ブログももうすぐ消滅するので、その前に原発事故について現在考えられる自分なりの原因総括をしたい。
最近、放送大学でエネルギー関連の講義(2017年)の放送中に、「水素がジルコニウムと反応して発生した」と解説していて、一般的な解釈が、現在も迷走していると感じた。
もし、ジルコニウムと反応しなければ水素が発生しないとすると、水の臨界現象によって、内圧が下がらない限り、圧力容器の内部でメルトダウンが起きる温度までは上昇しないので、ベントは過失であった可能性が有る。
しかし、もう一方の水素発生プロセスでは、ジルコニウムが反応しなくても水蒸気に放射線が当たると、放射線分解によって水素が生成されるという考えが有る。
もし、そうなら原発の圧力容器内部の水位が非常に重要になる。
放射線は液体の水を通さないので、燃料棒を完全にそれで覆っていれば容器の上部に有る水蒸気が水素に分解される事は無い。
そうなると、福島第一原発2号機のベントは過失では無くなる。
水位が低下した時点で、圧力容器内で水素の生成が始まるからである。
その水素に何らかの発火点が有れば、チェルノブイリ事故と同様の結果となる。
発火点は内圧が下ったり、放射線分解が進んで臨界状態の水が水素に置き換わってしまう事でもメルトダウンが始まる可能性が有るので、危険である事には変わらない。
メディア(NHK)では再三、福島第一原発事故の解説に、格納建屋の水素爆発の様子と3基同時にメルトダウンしている様子を表すCGを放映した。
特にメルトダウンの映像は事実と全く異なる映像で、もし、この映像が事故調査委員会の一致した見解であるとすると、政府や国に重大な疑義が生じる。
正しい見解を原子力規制委員会なりで再度国民に解説してもらいたい。
事故(地震と津波によって外部電源消失と常用復水器の破損)後の対応が過失であった可能性は、非常用復水器が暫く稼働していたらしいので、
①その間に非常用復水器の補強や増設が可能では無かったか?
②水位が低下する前にベントして給水冷却に移行出来なかったのか?
③上記2点について政府は対応したのか?
等が考えられる。
③については、自衛隊を指揮する権限を政府が保有している事を考えると、震災の影響が無かった地域の原発などから、自衛隊の大型ヘリコプターを使って発電機やバッテリーを補給出来たのではないかと思われる。
これらの対応が遅かった事が重大な事故に発展し、責任を逃れたいという意思が事故調査の結果に現れているのではないだろうか?
根本的な問題は、原発の構造的欠点が一般的に周知されていない点だ。
ジルコニウムが関係有るのかどうかについても明らかではない。
多分、ジルコニウムが無くても、水蒸気に放射線を当てると水素が発生するのではないかと思う。
一般人に対しては、水蒸気に放射線を当てると水素が発生するのかどうかを明らかにし、原発の製造過程では如何に水素が発生しない様に工夫されているのかも明らかにし、その上で、事故対応が合理的である事も明らかにしなければ、今後とも原発に対する信頼性は回復しないのではないかと危惧する。
最近、放送大学でエネルギー関連の講義(2017年)の放送中に、「水素がジルコニウムと反応して発生した」と解説していて、一般的な解釈が、現在も迷走していると感じた。
もし、ジルコニウムと反応しなければ水素が発生しないとすると、水の臨界現象によって、内圧が下がらない限り、圧力容器の内部でメルトダウンが起きる温度までは上昇しないので、ベントは過失であった可能性が有る。
しかし、もう一方の水素発生プロセスでは、ジルコニウムが反応しなくても水蒸気に放射線が当たると、放射線分解によって水素が生成されるという考えが有る。
もし、そうなら原発の圧力容器内部の水位が非常に重要になる。
放射線は液体の水を通さないので、燃料棒を完全にそれで覆っていれば容器の上部に有る水蒸気が水素に分解される事は無い。
そうなると、福島第一原発2号機のベントは過失では無くなる。
水位が低下した時点で、圧力容器内で水素の生成が始まるからである。
その水素に何らかの発火点が有れば、チェルノブイリ事故と同様の結果となる。
発火点は内圧が下ったり、放射線分解が進んで臨界状態の水が水素に置き換わってしまう事でもメルトダウンが始まる可能性が有るので、危険である事には変わらない。
メディア(NHK)では再三、福島第一原発事故の解説に、格納建屋の水素爆発の様子と3基同時にメルトダウンしている様子を表すCGを放映した。
特にメルトダウンの映像は事実と全く異なる映像で、もし、この映像が事故調査委員会の一致した見解であるとすると、政府や国に重大な疑義が生じる。
正しい見解を原子力規制委員会なりで再度国民に解説してもらいたい。
事故(地震と津波によって外部電源消失と常用復水器の破損)後の対応が過失であった可能性は、非常用復水器が暫く稼働していたらしいので、
①その間に非常用復水器の補強や増設が可能では無かったか?
②水位が低下する前にベントして給水冷却に移行出来なかったのか?
③上記2点について政府は対応したのか?
等が考えられる。
③については、自衛隊を指揮する権限を政府が保有している事を考えると、震災の影響が無かった地域の原発などから、自衛隊の大型ヘリコプターを使って発電機やバッテリーを補給出来たのではないかと思われる。
これらの対応が遅かった事が重大な事故に発展し、責任を逃れたいという意思が事故調査の結果に現れているのではないだろうか?
根本的な問題は、原発の構造的欠点が一般的に周知されていない点だ。
ジルコニウムが関係有るのかどうかについても明らかではない。
多分、ジルコニウムが無くても、水蒸気に放射線を当てると水素が発生するのではないかと思う。
一般人に対しては、水蒸気に放射線を当てると水素が発生するのかどうかを明らかにし、原発の製造過程では如何に水素が発生しない様に工夫されているのかも明らかにし、その上で、事故対応が合理的である事も明らかにしなければ、今後とも原発に対する信頼性は回復しないのではないかと危惧する。