事故調査委員会の文章は一切見ないでウェブでの東電の事故の説明とSPEEDIの画像、YouTubeでの東電の事故当時のビデオ会議の映像、原子力規制委員会の一部のレポート、女川原子力発電所PR館、NHKの再現ドラマ、各社ニュース映像、等を参考に考えてみた。
津波の襲来で非常用発電機が水没して冷却水の循環用のポンプが停止して、圧力容器内が高圧になった時の対応は、少しずつ水のフィルターに通しながら外気に水蒸気を逃すという方式を取った。
その時に圧力容器内の圧力が低下すると同時に冷却水を補充するが、高圧ポンプ以外で補充しようとすると、圧力を下げざるを得ず、圧力容器内の圧力が低いので温度が上昇して急激に水位が低下しメルトダウンする。
この事故では高圧ポンプの準備は出来なかったので、1号機と3号機は徐々にメルトダウンした。
しかし、緩やかなメルトダウンなので、フィルターが効いて放射性物質の大気への放出は低いレベルに抑えられた。
メルトダウンする時に圧力容器に穴が開き、そこからジルコニウムに反応して発生した大量の水素が建屋内に充満して爆発した。
メルトダウンしなければ、圧力容器に穴が開かないので、建屋内に水素が漏れる事は無い。
ここまでは、通常の対応で、メルトダウンしてはいるが、放射性物質の拡散も最小限に抑えられているので、被害も少なかったと考えられる。
SPEEDIの画像が証拠となるし、実際の格納容器内の調査でも極めて破損が少なく、放射線量も低く抑えられていて、この手の事故としては被害が小さいのが分かる。
問題は2号機である。
外観は水素爆発が起きなかったので保たれているが、格納容器内は悲惨な状況で、急激なメルトダウンによって激しく損傷し、放射線量も非常に高い。
隣の号機の爆発時に一部穴が開いたので水素が逃げたとされているが、これは言い訳に過ぎない。
予測される実際の事故では、水素が実際には発生していなかったと考えられる。
東電の説明ではこの点が矛盾している。
東電は、予備バッテリーを集めてポンプを稼働させたが3日後にバッテリーが切れたと有る。
つまり、3日間はメルトダウンしていなかった事を東電自ら認めているのである。
このバッテリーでポンプを稼働させたというのは嘘であると考えられる。
何故この様な作り話になるのかと言うと、東電の事故当時のビデオに2号機のベントの様子が記録されているからである。
3月14日午前0時頃に執拗なベントの指示が出されている。現場では拒否反応が出ていたが、疲労がピークとなっていた事も有り、十分な検討が行われなかった。
SPEEDIの画像にも、この時の様子が記録されている。
つまり、ここからも、ベント以前は2号機はメルトダウンしていなかった事が分かる。
ベント操作によって2号機はメルトダウンしたのである。しかも、大量に放射性物質が拡散し、周辺に甚大な被害と汚染をもたらした。
何故2号機が冷却水の循環が停止しているのにメルトダウンしなかったのか?
それは、圧力容器内が高圧に保たれていたからである。
水素がジルコニウムと反応しなければ放射線分解によって発生しないとすれば、容器を高圧に保った方が安全である事が分かる。
高圧下では、水面が低下しても雰囲気の湿度が高いので金属が溶ける温度に達しないのである。
理論値では220気圧まで耐える容器の設計なら、そのまま放置して高圧ポンプの準備をしてから通常冷却に移行出来れば、メルトダウンせずに安定冷却出来た可能性が有る。(格納容器に水を注入して圧力容器の外側から冷却し、圧力容器内の圧を下げてから冷却水を循環させる)
ちなみに、通常使用している小さな高圧タンクは170気圧に耐える設計である。
何故2号機が1,3号機の様に徐々に水蒸気を放出出来なかったのか?
3日間放置されていたので、内部の圧力が非常に高圧になっていた為と考えられる。1,3号機の時よりも高圧になっていたので、同じ様な調子で開けると高圧の水蒸気が水フィルターを突き抜けて一気に大量の放射性物質と共に大気に放出される。
一気に放出したので、水素が発生する時間は無かったと考えられる。
東電のビデオからも、2号機のベントの指示がいい加減で何の問題も無いかの様な空気感が伝わって来る。
「ベントしてくれ、ベント。小弁でも良い。」
正しい指示の出し方は「慎重にベントしろ!少し開けては閉めるを繰り返せ。水素爆発を恐れるな。」だ。
少しずつ開けると途中で水素が必ず発生するので、2号機でも水素爆発が発生していた可能性が有る。しかし、その方が汚染は遥かに小さかったのである。
津波の襲来で非常用発電機が水没して冷却水の循環用のポンプが停止して、圧力容器内が高圧になった時の対応は、少しずつ水のフィルターに通しながら外気に水蒸気を逃すという方式を取った。
その時に圧力容器内の圧力が低下すると同時に冷却水を補充するが、高圧ポンプ以外で補充しようとすると、圧力を下げざるを得ず、圧力容器内の圧力が低いので温度が上昇して急激に水位が低下しメルトダウンする。
この事故では高圧ポンプの準備は出来なかったので、1号機と3号機は徐々にメルトダウンした。
しかし、緩やかなメルトダウンなので、フィルターが効いて放射性物質の大気への放出は低いレベルに抑えられた。
メルトダウンする時に圧力容器に穴が開き、そこからジルコニウムに反応して発生した大量の水素が建屋内に充満して爆発した。
メルトダウンしなければ、圧力容器に穴が開かないので、建屋内に水素が漏れる事は無い。
ここまでは、通常の対応で、メルトダウンしてはいるが、放射性物質の拡散も最小限に抑えられているので、被害も少なかったと考えられる。
SPEEDIの画像が証拠となるし、実際の格納容器内の調査でも極めて破損が少なく、放射線量も低く抑えられていて、この手の事故としては被害が小さいのが分かる。
問題は2号機である。
外観は水素爆発が起きなかったので保たれているが、格納容器内は悲惨な状況で、急激なメルトダウンによって激しく損傷し、放射線量も非常に高い。
隣の号機の爆発時に一部穴が開いたので水素が逃げたとされているが、これは言い訳に過ぎない。
予測される実際の事故では、水素が実際には発生していなかったと考えられる。
東電の説明ではこの点が矛盾している。
東電は、予備バッテリーを集めてポンプを稼働させたが3日後にバッテリーが切れたと有る。
つまり、3日間はメルトダウンしていなかった事を東電自ら認めているのである。
このバッテリーでポンプを稼働させたというのは嘘であると考えられる。
何故この様な作り話になるのかと言うと、東電の事故当時のビデオに2号機のベントの様子が記録されているからである。
3月14日午前0時頃に執拗なベントの指示が出されている。現場では拒否反応が出ていたが、疲労がピークとなっていた事も有り、十分な検討が行われなかった。
SPEEDIの画像にも、この時の様子が記録されている。
つまり、ここからも、ベント以前は2号機はメルトダウンしていなかった事が分かる。
ベント操作によって2号機はメルトダウンしたのである。しかも、大量に放射性物質が拡散し、周辺に甚大な被害と汚染をもたらした。
何故2号機が冷却水の循環が停止しているのにメルトダウンしなかったのか?
それは、圧力容器内が高圧に保たれていたからである。
水素がジルコニウムと反応しなければ放射線分解によって発生しないとすれば、容器を高圧に保った方が安全である事が分かる。
高圧下では、水面が低下しても雰囲気の湿度が高いので金属が溶ける温度に達しないのである。
理論値では220気圧まで耐える容器の設計なら、そのまま放置して高圧ポンプの準備をしてから通常冷却に移行出来れば、メルトダウンせずに安定冷却出来た可能性が有る。(格納容器に水を注入して圧力容器の外側から冷却し、圧力容器内の圧を下げてから冷却水を循環させる)
ちなみに、通常使用している小さな高圧タンクは170気圧に耐える設計である。
何故2号機が1,3号機の様に徐々に水蒸気を放出出来なかったのか?
3日間放置されていたので、内部の圧力が非常に高圧になっていた為と考えられる。1,3号機の時よりも高圧になっていたので、同じ様な調子で開けると高圧の水蒸気が水フィルターを突き抜けて一気に大量の放射性物質と共に大気に放出される。
一気に放出したので、水素が発生する時間は無かったと考えられる。
東電のビデオからも、2号機のベントの指示がいい加減で何の問題も無いかの様な空気感が伝わって来る。
「ベントしてくれ、ベント。小弁でも良い。」
正しい指示の出し方は「慎重にベントしろ!少し開けては閉めるを繰り返せ。水素爆発を恐れるな。」だ。
少しずつ開けると途中で水素が必ず発生するので、2号機でも水素爆発が発生していた可能性が有る。しかし、その方が汚染は遥かに小さかったのである。