川柳 ~日々新た~

「川柳で世の中小さく折りたたみ」
日々の喜怒哀楽を川柳に託して綴っています。

川柳しま専科 19/3/19(火)

2019-03-19 | 川柳

 

川柳しま専科

 

天邪鬼大山道の阿夫利山

あまのじゃくおおやまどうのあふりやま

           富士山の手前の丹沢山塊(大山は左端)

江戸時代、大山詣りが盛んだったらしい。

しかし当の大山は、別名阿夫利山(雨降り山)と呼ばれているように雨がよく振る。

道中、難儀をしたに違いない。


五右衛門を茹であげた釜今は冷め

ごえもんをゆであげたかまいまはさめ

川崎市高津区溝の口は、大山街道神奈川県側の入り口。

あちこちに街道の遺構が残る。

この大釜もその一つ。

もっともNHK大河ドラマで使われたもので、石川五右衛門を実際にゆで上げたものではない。



溝の口今は昔の宿場町

みぞのくちいまはむかしのしゅくばまち


大山街道の入り口、溝の口には往時の面影を残す、料亭がいまも現役。




 

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川柳しま専科 19/3/18(月)

2019-03-18 | 川柳

川柳しま専科

無い知恵を絞って良かれと命名し

ないちえをしぼってよかれとめいめいし

 

誕生時、良かれと思い命名するが、必ずしも本人の幸せにつながらない場合も。


高安の一番観れば事が済み

たかやすのいちばんみればことがすみ

稀勢の里引退の跡、茨木の星、高安関が活躍している。

相撲界に入ってからの彼の波乱万丈の生活に、親近感を覚える。


五右衛門を何度も茹でて釜は冷め

ごえもんをなんどもゆでてかまはさめ

先日、旧大山街道が街中を通っている川崎市溝の口を歩いた。

街道沿いには、当時の遺構が残っているが、大釜もその一つ。

もっとも茹でたのはNHKの大河ドラマのなかである。



 

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川柳しま専科 19/3/12(火)

2019-03-13 | 川柳

今日の川柳

 

蘊蓄をよく傾ける泳ぎ下手

うんちくをよくかたむけるおよぎべた

 

どの世界にもいますね、このような方。


大粒に限る納豆焼け跡派

おおつぶにかぎるなっとうやけあとは


今風の小粒の納豆はどうもいけない。

噛み応えがないのだ。

 

繕うも不揃いになる老いの道

つくろうもふぞろいになるおいのみち


何事も繕ってもどうも様にならない。

これも老いの証か。


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川柳しま専科 19/3/11(月) 大津波てれびで巫女呼び戻す

2019-03-11 | 川柳

 

今日の川柳

 

大津波てれびで巫女呼び戻す

おおつなみてれびでいたこよびもどす

 

東日本大震災後8年になる。

正直言って記憶は年々、薄れていく。

マスメデイアによる映像や音声のお陰でかろうじて当時の様子を新たに刻み込む。

 

躊躇なく優先席はまだ譲る

ちゅうちょなくゆうせんせきのせきをたつ

 

いつまでできるが、できる限り続けたい。

 

リサイクルもらったトレペはすぐに尽き

りさいくるもらったとれぺはすぐにつき

 

ホントにあっという間になくなる。

 

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川柳しま専科 19/3/3(日)~大婆と小婆が囃すひな祭り~

2019-03-03 | 川柳

今日の川柳


今日の川柳


大婆と小婆が囃すひな祭り

おおばばとこばばがはやすひなまつ

老老世帯のわが家、幾つなっても心が弾むらしい。

 

プラゴミは洗って捨てよと神の声

ぷらごみはあらってすてよとかみのこえ

はいはい、分かりました。

 

二度寝どころか三度寝四度寝

にどねどころかさんどねよどね

小生の実態。

午前0時、3時、6時。

 

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