川柳 ~日々新た~

「川柳で世の中小さく折りたたみ」
日々の喜怒哀楽を川柳に託して綴っています。

8/26(水) 初物の一匹千円偽サンマ

2020-08-26 | 川柳

今日の川柳

 

初物の一匹千円偽サンマ

はつもののいちびせんえんにせさんま

 

もうサンマではなくなってしまった。

と思うより仕方ない。

今年のサンマ漁は去年よりさらに不漁になるらしい。

秋の味覚はだんだん遠くなっていく。

 

 

首長という名の首長竜

しゅちょうというなのくびながりゅう

 

電子辞書にも載っていない首長(くびちょう)という業界用語にはどうも馴染めない。

市長と首長の混乱を避ける(?)ための業界用語らしい。

 

 

特養に分があり終の住処とし

とくようにぶがありついのすみかとし

 

終末期にある高齢者の住処としていろいろ考えている。

 

 

 

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8/25(火) 自粛なく細々虫の音ありがたく

2020-08-25 | 川柳

今日の川柳

 

自粛なく細々虫の音ありがたく

じしゅくなくほそぼそむしのねありがたく

 

やっと鳴き始めました。ほっとします。

自然はおおらからしい。

 

 

誰彼も繋ぐ命や種の起源

だれかれもつなぐいのちやしゅのきげん

 

生きるとは種としての命を紡ぐことだと思っています。

次代の命へ繋ぎ渡す。

人間に拘わらず命あるものの原理。

 

 

貝印女の機微を裏返す

かいじるしおんなのきびをうらがえす

 

ムダ毛を巡って喧しい。

 

 

 

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8/24(月) 感想は名人超える十八歳

2020-08-24 | 川柳

今日の川柳

 

大雷雨猛暑ちょっぴり仰け反って

だいらいうもうしょちょっぴりのけぞって

 

昨日夕方からの雷雨はありがたかった。

翌朝のすがすがしさは久しぶり。

自前のバケツ雨量計によると降雨量は約30mm。

 

 

五年経てプルとキックのコツを知り

ごねんへてぷるときっくのこつをしり

 

スポーツは体で覚える。

ジムでの水泳(クロール)のタイムが上がってきた気がする。

① 手の掻きと ② 足の蹴り、

そして空中に挙げた手を水に入れた時、

③ ぐっと前方に突き出す、この三点が身についたためと思っている。

ここまでくるのに5年かかった。

 

 

 

感想は名人超える十八歳

かんそうもめいじんきゅうのじゅうはっさい

 

含蓄のある言葉が発せられる。

 

 

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8/23(日) 水争いそこ退けそこ退けリニアが通る

2020-08-23 | 川柳

今日の川柳

 

札束に指紋ドラマじゃあるまいし

さつたばにしもんどらまじゃあるまいし

 

IR導入、巨大な利権に目が眩んだ衆院自民党議員(東京15区)による犯行。

最後の最後まで金で横面をひっぱたく手法には恐れ入る。

検察の鉄壁主義に期待したい。

 

 

日日草猛暑にめげぬ猛者ぶり

にちにちそうもうしょにめげぬもうじゃぶり

 

 

少々水切れしてもへこたれない、すごい生命力。

 

 

水争いそこ退けそこ退けリニアが通る

みずあらそいそこのけそこのけりにあがとおる

 

 

リニア新幹線の静岡区間は赤石山脈(南アルプス)を貫く。

そこは南部フォッサマグナの西縁、大断層糸魚川静岡構造線が走っている。

地質屋にとっても判断が分かれるところ。

 

2020/8/19 静岡新聞

 934年に開通した東海道線の丹那トンネルは、複雑な地形や大量の湧水などで工期が当初計画の倍以上かかった難工事。

67人の殉職者を出しただけでなく、ワサビ栽培ができるほど水が豊かだった丹那盆地の水を枯らしてしまった。

 リニア中央新幹線南アルプストンネルの静岡工区を巡る争い。

一刻も早く着工したいJR東海と、大井川の水量減少を懸念する県の協議は膠着[こうちゃく]状態が続く。

水の減少に対する危機感の差が根底にある。

 

 

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8/22(土) そうなんだもっとも怖い人の業

2020-08-22 | 川柳

 

今日の川柳

 

身を挺し健康寿命を説く院長

みをていしけんこうじゅみょうをとくいんちょう

 

 

諏訪中央病院の鎌田院長のスリム化ぶりには驚いた。

自己流(?)の柔軟体操を日々実行してりている由。

体を張っての健康術。なまじっかのプログラムより説得力がある。

今や元聖路加病院長、日野原先生の後を継ぐ立派な健康管理の啓蒙者となられた。

 

 

夕食の後はアンパンぼくキツネ

ゆうしょくのあとはあんぱんぼくきつね

 

育ち盛りの男子孫二人。

ラインで報告してくる。

夕食後のデザート代わりに食しているようだ。

 

 

 

そうなんだもっとも怖い人の業

そうなんだもっともこわいひとのごう

 

コロナウイルスに罹患した方にとって

今やコロナウイルスよりもっと怖い〇〇自警団を名乗る他人の目。

特に人口の少ない市町村で罹患したら大変。

 

参考 読売新聞(社説)

 緊急事態宣言の下で、誰もが不自由な生活を送る中、ネット空間を中心に、すさんだ言葉が飛び交っている。感染症との闘いには、「百害あって一利なし」である。

ネット上では、今月、帰省先の山梨県で新型コロナウイルスの感染が判明した女性会社員が、激しく罵倒されている。

 感染を知りながら高速バスで東京に戻り、保健所にも虚偽の説明をするなど、女性に反省すべき点はある。だからといって、名前を特定しようとしたり、真偽不明の内容を含んだ書き込みをしたりするのは、一線を越えている。

 ネット空間ではもともと、感情的な言葉が目立つ。コロナ禍でその傾向に拍車がかかっている。

 大阪府泉南市議は「感染者は、高齢者にとっては殺人鬼」とSNSに投稿した。ある芸能人はマスクなしでジョギングする人に言及して、「アホランナーええ加減にせえよ!」と書き込んだ。

 意見の表明は自由だが、面と向かって言えないような言葉を書き込むのは、ネット利用のモラルを欠いていると言うほかない。

 実社会でも他人への攻撃が見られる。自粛要請の中で、外出する人や営業を続ける店舗などを私的な立場で厳しくとがめる「自粛警察」と呼ばれる現象だ。

 都内のカフェライブハウスは無観客ライブ配信のお知らせを貼り出したところ、次に発見したら警察を呼ぶという内容の貼り紙をされた。徳島県では県外ナンバーの車を運転する県民らがあおり運転をされたほか、暴言も浴びた。

 感染拡大を危惧する気持ちから生まれた行動もあるかもしれないが、私的な制裁は健全とは言えまい。こうした状況がエスカレートすれば、いつ誰から攻撃されるかわからなくなり、不安で外も歩けない社会になってしまう。

 日本赤十字社は4月、アニメ動画を公開した。ウイルスより怖いのは、恐怖感に基づく過剰な防衛本能から、「感染はあいつのせいだ」と攻撃を始めることだと説き、人と人が傷つけ合う末に起きる社会の分断を戒めている。

 治療法が確立していない以上、行政も専門家も手探りで対応するしかない。今、必要なのは、誰かに感情的な批判の矛先を向けることではなく、各自が感染しない行動を心がける姿勢ではないか。

 スーパーに子連れで来た親を見た時、子供を家に残せない事情があったのだろうと、相手を思いやる。そんな積み重ねが、ウイルスに打ち勝つ道につながろう。

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