今日の川柳
熊本産あっさり名を捨て実を取り
くまもとさんあっさりなをすてじつをとり
これですっきりした。
大文字一辺やっと這い上り
だいもんじいっぺんやっとはいあがり
京都市内を望む（大文字山「火床」にて 2022.3.23）
京都五山の一つ、大文字山に登り、盆の送り火となる「大文字」の火床を観てきた。
その大きさといったらない、一辺を観るためにには息を切らすほど。
木の芽時挿し木差し芽の死活時
このめどきさしきさしめのしかつどき
うまく冬を越せたか否か、ヤキモキさせる一時。
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今日の川柳
大文字火床もやはり大文字
だいもんじひどこもやはりだいもんじ
お盆の送り火となる大文字焼き。
一度見てみたいと思っていたその火床、願いがかなった。
ラッシュでも朝の電車に爺の余地
らっしゅでもあさのでんしゃにじじのよち
コロナ禍で朝の都心に向かう通勤電車にも、ちょっぴりゆとりが出てきた。
以前ならその時間帯、高齢者はとても乗れたものではなかった。
今は安心してのれる状態。
生きるためただ生きるため花は咲く
いきるためただいきるためはなはさく
彼らの生き方は単純素朴、と思うのだが、ヒトはそうもいかないらしい。
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今日の川柳
国境いエルミタージュも興が醒め
くにざかいえるみたーじゅもきょうがさめ
エルミタージュ美術館にて（ロシア・サンクトペテルブルグ 2004.8）
北欧三国とロシア・サンクトペテルブルグを駆け足旅行したときのこと。
ヘルシンキへ戻るのに国際列車（シベリウス号）を利用した際、フィンランド・ロシアの国境をまたぐ時の厳重な警戒が印象的であった。
ロシア兵が小銃を携え一両ごとに配置され、車内を歩き回るな、トイレは行くなと喧しい。
その間、数十分の緊張感はいまでも忘れられない。
震度６政宗足を踏み外し
しんどろくまさむねあしをふみはずし
ネットより
さすが政宗公も傾いた。
ロボットに着せればいいさ明日の服
ろぼっとにきせればいいさあすのふく
天気予報のついでに服装までああしろ、こうしろだと。
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今日の川柳
節電もすでに極まり老世帯
せつでんもすでにきわまりろうせたい
ここ十年、すでに省エネはやり尽くしている。
思案の挙句、最後の節電になるだろうか、居間の明かりの照度を落とすことにした。
装いも新たな冷戦新世紀
よそおいもあらたなれいせんしんせいき
こんなはずではなかった２１世紀前半。
底知れぬ彼の孤独を誰が救う
そこしれぬかれのこどくをたがすくう
ロシア国内にはいないのだろうか。
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今日の川柳
イヌフグリ咲けば咲いたで身を屈め
いぬふぐりさけばさいたでみをかがめ
気の毒な名がついているせいか、かえって愛しさが増す。
高安は剛毛逆立つ獅子となる
たかやすはごうもうさかだつししとなる
あの気弱さを克服、一皮剥けた感じ。
期待しています。
ゴーグルが壊れカロリー持て余し
ごーぐるがこわれかろりーもてあまし
いざ泳ごうとゴーグルをはめたら壊れてしまった。
泳ぎは中止、キックのみ。
不完全燃焼のまま帰宅する。
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