「高度経済成長期前の家=古民家は素材が良い家が多いんだよね~。」と建築部長。
国産で自然乾燥させている木を使っているので強度がかなり高く、築100年以上のお家を解体したらすごく頑丈で、つぶしてはもったいないものがけっこうあるようです。
弊社では解体で出たその古材を加工し、旅館様や住宅の梁や棚板、またはインテリア素材として再利用することがよくあります。
大黒柱で使われるようなケヤキやヒノキ、椎の木などは頑丈なだけでなく、長い年月を刻んだ独特の色合いや風合い・質感があり、現役の材料としてまだまだ使えるからです。
木造住宅のリノベーションなどでは状態が良ければ骨組みとしてそのまま残すことも実際にあります。
ですが、一番気になるところは「本当に地震に耐えられるの?」というところだと思います。
現在の耐震診断では古民家は0点になってしまうのですが 実際に100年も200年も現存し、住めてしまっている事実があり…
「それが何よりの証拠」と建築部長。
古民家は地震の揺れに対して抵抗しない木組みの構法(免震)で、建物全体で揺れを吸収するのでいきなりバタンとはならず、しなりながら傾く…
それに対し在来工法は筋交いや合板、金属パーツでガチガチに固め、揺れに対して耐える工法(耐震)なので、揺れで金属が破損すると急激に強度が落ち、2度目の揺れで倒壊ということがあり…
実は家の下敷きになる確率は古民家(伝統構法)の方が低いんじゃないかという見方も過去の地震の結果から出てきています。
ですが、シロアリや腐食で構造体がボロボロになっていれば話は別です。あくまでちゃんとメンテナンスされている古民家です。
ということで
ただ古いからと言って壊すのはもったいない!
という思いと
空き家が増えてきた土肥をどうにかしたい
という思いから
青木興業では空き家になってしまった古民家を再生し、古き良きものを未来に残そうというプロジェクトを立ち上げることに致しました。
そこでまず築約100年の古民家をお試し住宅として改修し、古民家にご興味のある方や西伊豆土肥に住んでみたいという方を対象に『古民家暮らしを体験しながら土肥のまちをご案内』というプログラムを始めます。まだまだ始動したばかりで手探り状態ですがお申込みお待ちしております。
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建物の外観はレトロですが… 中は和モダン。
伊豆市の職員の方にも視察に来ていただいたのですが、そのギャップにびっくり
床がミシミシし隙間風がありますが、それも古民家ならではの味わいであり、新築住宅のようにお家を新しくすれば家具も新調したくなりますが、古民家だと古いものでもしんなり。傷や割れがあってもそれもまた古民家で生かせる不思議があります。
もうすぐ庭に植えた菜の花が咲く季節になります。お申込みお待ちしております!