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グルメ旅

2016-07-04 10:26:52 | 日記
グルメ旅
夏は闌けたり駅弁のからき昆布 中西夕紀
目を細め舌忙しきグルメ旅   拙

かつて列車の旅といえば、駅弁とポリ容器に入ったお茶が欠かせなかった。車窓からの風景を眺めながら箸を進める。旅のもう一つの楽しみが弁当箱に詰まっていた。
 駅のホームを歩き駅弁を売る姿を見掛けなくなってどれほどたつだろう。座席の窓が開かず、ベンチのようなロングシートの車両が多くなり、車内で物を食べる雰囲気ではなくなった。一方では百貨店などで駅弁フェアが開かれ、ファンの数も少なくない。駅弁に限らず、弁当にはご当地ソングのようなその土地ならではの味がある。
 希望郷いわて国体で、北上市会場の競技選手や監督向けに販売する弁当の試食会が同市で開かれた。市実行委員会の関係者らが、市内の3業者が持ち寄った計6品を実食した。
 国体弁当の献立作成に当たり、実行委は栄養バランスや衛生管理など大会の標準献立方針に沿ったメニュー、市内産新米の使用、県産食材の積極活用などの方針を示した。試食会に出された弁当は、こうした方針を基に作られた。
 地元産の野菜をふんだんに使ったもの、北上コロッケを使用したり南部どりを取り入れたりした弁当が並んだ。栄養バランスや味はもちろん、配色にも工夫を凝らした。試食した出席者は、北上の特色と名物を上手に生かしている点を評価した。
 市内では陸上、バドミントンなど4競技が行われ、期間中は2000食の販売を見込む。国体は10月に開催されるため、各業者は本番に向けて旬の食材を盛り込むなど献立を改良していく。たくさんのおもてなしの心で味付け調理した弁当で、食の面から全国の選手を支えてもらいたい。
                             岩手日々新聞 より