新米
新米を詰められ袋立ちあがる 江川千代八
「青天の霹靂」といふおらが米 拙
新米の季節である。もうすでにご賞味の方もおられることだろう。拙宅でも昨夜賞味した。
古米でも搗いたばかりの米を食べているので、たいして変わりも感じられなかったが、
つやつやとして、においが良い良いのを感じ取れた。当地での銘柄米は「ささにしき」「ひとめぼれ」だが、昨年の東北での特A米は12銘柄。六県でなかったのは青森県だった。今年は「青天の霹靂」としう銘柄米特Aの仲間入りし、昨日売り出された。上手いネーミングだとおもった。名前通りに一流のブランド米になればと思っている。
新米を詰められ袋立ちあがる 江川千代八
「青天の霹靂」といふおらが米 拙
新米の季節である。もうすでにご賞味の方もおられることだろう。拙宅でも昨夜賞味した。
古米でも搗いたばかりの米を食べているので、たいして変わりも感じられなかったが、
つやつやとして、においが良い良いのを感じ取れた。当地での銘柄米は「ささにしき」「ひとめぼれ」だが、昨年の東北での特A米は12銘柄。六県でなかったのは青森県だった。今年は「青天の霹靂」としう銘柄米特Aの仲間入りし、昨日売り出された。上手いネーミングだとおもった。名前通りに一流のブランド米になればと思っている。
今頃の米袋はクラフト紙というのかしっかりした紙で閉じ紐のついた袋だと思う。私が子供のころは叺の米袋を使っていたように覚えている。 脱穀、籾摺りなどを終えた玄米を袋に入れるのであるが、米が底に溜ると袋が安定し、その後一杯になるまで詰めて口を閉めると米袋は立ち上がった状態でその場にある。
江川句はその光景をそのまま詠ったものである。その後米袋は保存するために横にして積まれるのであろうが、「立ちあがる」と動詞の現在形で強く結んだ表現によって、新米が人前にその姿を現す初々しさと力強さが伝わってくるようである。
「青天の霹靂」といふおらが米 阿部
青森県が長年実験を重ねて作りあげた「晴天の霹靂」という新米が今年の特A米に認定されて関係者の皆様が歓声を上げている光景を先日テレビで見たところです。
阿部句では新米という季語は用いていないが、一句を読めば新米を詠ったことは自ずから明らかとなる。また「晴天の霹靂」という新米の名前を句中で用いて、この一大事件に接して喜ぶ人々の気持ちをも表現しているように感じるのである。
青森と青天 うまい組み合わせですね。
ここは17音のコーナーですので、季語の有無には
気を使ってはいません>