17音の記録 やぶにらみ

気が向いた時の記録

 俳句・無季の句 川柳と 関連記事

連句遊び

2015-03-17 10:20:26 | 日記
俳句の前身は俳諧でした。俳諧は二人以上で行う座の文芸です。十七音の句と十四音の句を関連付けて詠んで、一つのまとまりのストーリイを創作します。
連句の基本は人の句に自分の句をつけることです。これをつけ句といいます。

さあ あなたもつけ句に挑戦してみませんか。設定されている17音(五・七・五)の句の続きに14音(七・七)の句を加えてお話をつくります。これが、連句の基本になります。

月影をまといてひとり露天風呂 (17音の句を 長句と言います。)
 これにこんな句 (14音の句を 短句と言います。)がつきました。
 
 しみじみ思う兵たりし頃
 右往左往の過去蘇る
 いっそこのままきえちまおうか
 過去も未来も思う事なし
 変身するを誰も知るまい
 演歌歌えば黙す蟋蟀
 塀の隣におこる嬌声  


みなさんも このように 短句をつけてませんか。何句でも結構です。

句の後に 俳名も書いてください。   例句は「現代の連句」より借用

蓬摘む

2015-03-15 10:50:38 | 日記
蓬摘む
草摘みの負へる子石になりにけり  川端茅舎
もっこすの肥後守なり蓬摘む      拙

蕗の薹に少し遅れて薄い緑色の蓬が陽だまりに芽を出す。この芽を茹でて餅つきの時に一緒に臼に入れて餅を搗けば草餅になる。野菜の少なかったころの野草の緑を取り入れた先人の知恵だったのだろう。中学生のころ滅多に手に入らない肥後守(折りたたみ式小刀)を自慢して、近所の遊び仲間と摘み歩いたことを思い出した。

もっこす 頑固者とかつむじ曲がりと熊本地方の方言だが、熊本の人にそんな人が多かったのかふざけてか熊本県人を「肥後もっこす」と言うこともある。ここでのもっこすは俳味としての使用。、

水温む

2015-03-14 08:44:00 | 日記
水温む
子ども等は棒切れが好き水温む  稲田眸子
子ども等の治水工事や水温む     拙

やっと暖かくなり、校庭は春泥に満ちている。早く水分を除去しようとして、ぬかるみに水路を作っている。
一日も早く 広い校庭で伸び伸びと遊びたい気持ちが見える。もうすぐ春休みなのに。時折 白鳥の北帰行の
姿も見える。

涅槃西風(ねはんにし)

2015-03-12 19:29:43 | 日記
鯉の麩は水面に乗って涅槃西風   長谷川 櫂
半眼の山が二度寝寝る涅槃西風      拙
 
 彼岸がすぐ其処まで来ているのに、寒さがぶり返している。本州の太平洋側ては雪は少なかったが、
日本海側・北海道は連日のブリザードでお気の毒としか小生には言い様はない。地球温暖化によるものと
いう説まででている。涅槃西は彼岸近くに吹く寒の戻りと言われる風て、この後はめっきりと春らしくなる。

いぬふぐり

2015-03-10 18:37:29 | 日記
いぬふぐり
犬ふぐり星のまたたく如くなり    高浜虚子
チェレスタの可愛い音色いぬふぐり    拙

 ゴマノハグサ科の越年草の花。在来種はほとんど見られず、ヨーロッパ産らしい。瑠璃色の小さな花を道端や野原にこぼす。まるで、金平糖をまき散らしたようでもある。バレー曲「くるみ割り人形」に金平糖の踊りをチェレスタという楽器でオルゴールのような音色で演奏している。この花を見ると、つい、金平糖の踊り」を口ずさむ。