亀鳴く 2023-04-05 09:53:08 | 日記 亀鳴くや歴史はまたも繰り返す季語 亀鳴く 亀は古来鳴くものとされ、今でも鳴き声を聞いたと主張する人もいる。亀には声帯など鳴くための器官がない。遊び心と想像力の所産であり、それが短歌の世界から俳諧の世界でももてはやされ季語になったのであろう。その声をさらに経を読むようだと見立てたのが、「亀の看経」である。例句 亀鳴くや事と違いし志 安住 敦
蕗の薹 2023-04-04 06:58:32 | 日記 蕗の薹思い出話を誘いだす 蕗の薹 フキはキク科の日本原産の多年草。雌雄異株で、山野から庭先まで、いたるところに自生する。茎は地下茎を伸ばし、早春、苞に包まれた花芽をのぞかせる。枯れ色の野の中にぽっこりとこの萌黄色の花芽を見つけると、春の訪れを感じる。歳時記抜粋。掲句 天婦羅、蕗の董味噌などにすると美味であり、スーパーなどで見つけると手を伸ばしたくなる。先日、温泉でご馳走になり、そこから昔話に花が咲いた。例句 蕗の薹すり入れし味噌一人酒 西川阿舟
春暁 2023-04-02 08:53:07 | 日記 春暁や仕事を終えて帰る人季語 春暁 春は曙のと枕の草紙でも言われているように、古来より美しい風景なのであろう。日毎に夜明けが早くなり、気候も穏やかなので日の出の壮大な景色と爽快な気分を楽しんだと思う。怠け者の筆者は朝寝例句 春は曙そろそろ帰ってくれないか 櫂未知子
麗か 2023-04-01 08:16:38 | 日記 春うららハッピーエンドのドラマ見る季語 麗か 春の日が美しく輝きわたって、全てのものが明朗に感ぜられる状態。心地よい温度もさることながら光線の明るさが中心にあると考えてよいようで、他季に秋麗 冬麗のあるゆえんである。同季の長閑はやや心理的要素が混じるが麗かにはない。歳時記抜粋。例句 うららかや岩場高きに忘れ潮 鷹羽狩行