17音の記録 やぶにらみ

気が向いた時の記録

 俳句・無季の句 川柳と 関連記事

花筏

2023-04-10 08:17:54 | 日記
花の川岸やオールが纏ふ花筏

水面に散った花びらが連なり流れ行くさまを筏にみたてていう。また、花のちりかかる筏。花の枝を折り添えた筏にもいう。なお、これとは別に花筏という名の植物もある。歳時記抜粋。

例句 ゆるやかに橋潜りをり花筏  石塚友二 

花の冷え

2023-04-09 08:56:02 | 日記
箸先の緬高々と花の冷え

季語 花の冷え 花冷えの傍題。 桜が咲き、もうすっかり春だと思っていると、思いがけなくうすら寒い日が戻ってきて驚くことがある。こんな寒さを花冷えとよぶ。花が爛漫と咲いてのどかな時節であるが陽気が変わりやすく、その寒さは一段と身に応える。花冷えはどこの地方でもおこることであるが、特に京都の花冷えが有名。京都特有の地形による冷え込みと桜の華やぎが重なるからであろう。歳時記抜粋。

掲句  寒い時は暖かい麺類がいいです。

花冷えや採血管の血にしぶき  千代田葛彦




ねぎ坊主

2023-04-08 08:51:41 | 日記
監督に負けぬ大声ねぎ坊主

季語 ねぎ坊主 葱の擬宝(ねぎのぎぼ)の傍題。ユリ科の多年草。食用の葱はふつう花の咲くまでに収穫するが、採取用に畑に残したり、収穫しそびれたものが晩春 葉の間から太い茎を立て、その頂に球状になった無数の白色花を密集して開く。これは蕾のときには膜状の苞に包まれ、橋の欄干に付けられた擬宝珠に似ているため葱の擬宝といい、遠目には坊主頭のわうに見えるため葱坊主の名称がある。畑に見る葱坊主のシルエットには春闌けた感を起させる風情がある。
歳時記抜粋。

例句 先生の名を言ふてみよ葱坊主  大石悦子

春灯

2023-04-07 08:22:23 | 日記
湯煙に誰もが健児春ともし

季語 春灯 春の夜にともす灯火のこと。ほの暗い蝋燭や行灯、また電灯と、現代の蛍光灯、現代の蛍光灯ではその感じは違っているが、いずれにせよ春夜にともる灯火には、明るさ、伸びやかさ華やぎがある。ことに朧夜のにじんだような灯火には濃艶な趣が深い。季題の持つ豊かな情感は、様々な情景となじんで句に立てやすいが、情緒にもちれすぎると季題負けする。歳時記抜粋。

掲句 米寿前後の旧同僚たちの集いのことでの一句。

例句  待つ人のゐる明るさの春灯  片山由美子

シクラメン

2023-04-06 07:53:40 | 日記

旅立ちのみずをたっぷりシクラメン

季語 サクラソウ科の多年草。原産地はシリヤからギリシャにかけて。温室鉢物として観賞される。冬から晩春にかけての長い花期を持つ。根本の瘤のような塊から、長い柄のあるハート型の葉を多く出し、また次々に花茎を伸ばす。高さ15センチほどの花茎に花びらが反転する蝶のような。歳時記抜粋。

掲句 小旅行に出かける事になっちので。

例句  シクラメン優しき言葉さへてあり  加藤喜久