30年前に白石からギター1本ぶら下げて暮らし始めたこの町。
音楽つながりのホント数人の知り合いしか当時はいなくて、
住むところも仕事も全部一から捜すしかなかった。
親父と大喧嘩して家を飛び出したのはいいんだけど、
寝るとこはないし彼女には愛想つかされるし・・腹は減ってるし、
とりあえず、知り合いの家に居候^^
1週間ほど、お世話になり、その彼のお母さんに保証人になってもらい部屋を借りた。
大財2丁目にある古びたアパート。
裸電球が一個。買ってきたワンカップで一人で祝杯をあげた。
なにひとつ部屋の中にはなかったのに、これから何でも手に入る気がしていた。
暗い部屋の中でギターを弾いた。
でも、これで良かったんだろうか・・・
家を出るとき、おふくろがポケットに入れてくれた1万円札が2枚。
このお金は使えないと思った。
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当時、高校3年から5年つきあった彼女がいた。
部屋を借りたことは電話で知らせていたんだけど、
10日ほどたって、やって来た。
「私、結婚します」っていう強烈な言葉を持って。
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それで、しばらくは、かなり荒れていたんだと思う。
ただ、ライヴは練習も含めてハードだった。
あちこちのライヴハウスを廻ってシャウト!とにかくシャウト!
この頃のバンドには、かなり感謝しています。鍛えてくれてありがとう^^
いくつかのバンドへの加入、解散、新バンドの結成と続ける中、
ひとりの女性が部屋に来て料理を作ってくれた。
普段、ろくなもん食ってなかったんで俺は生き返った(笑)
料理ってスゲエ!食い物はほんと大切なんだなあと・・改めて思った。
当時の体重は55キロほどで、風が吹いたら飛んでくような感じでした。
口に入れるもんといえば、タバコとバーボンぐらいだったんで感動したのも無理はない^^
「明日も、飯つくりに来てくれんかな~」と、お願いしたのです。
やがて、彼女と一緒に暮らし始めた。こうして僕の第1章目が始まる。
つづく