Catch the words

from Shizuoka/name is "slide"

一つや二つ

2007-09-13 | Weblog
秘密なことの一つや二つ、あるもんだ。
もし秘密が、秘密でなくなったら……
あまり考えたくないが、致し方ない。
だからといって、何がどうなる?
僕は僕のまま。
裸にされたって、僕のまま。

脳天気で神経質
複雑で単純
我が儘で厚顔無恥
ユーモアとエレガンスは忘却の彼方

もう時すでに遅し。
秘密はもう、秘密である必要はなくなった。
秘密のない人間ほど、つまらないものはない。
暗闇でミステリアスに笑う、通りすがりの女性のように
秘密めいた芳香など
僕とはまるで遠いもの。

秘密を後生大事に抱えて歩いていく程
僕は大物ではないのだ。
秘密は秘密でなくなる程に、秘密を隠すのだ。


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2007-09-13 | Weblog
憎まれ役ならば、憎まれて最後までいるべきだ。
最後だけ善人面は、したくない。
それで すっきりと終われるのならば
僕は、冷血な人間としているべきだろう。

それが、君への心からの贈り物。
それしか出来ない僕を、どうか憎んでくれて
構わない。

そうするべきだと
何かが僕に、合図する。

君に幸せになって貰うには
それも一つの方法ならば。
僕は、そうするべきなんだろう。

僕が君を
好きな程に、憎まれないと
すたるだろ?



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cryin'

2007-09-13 | Weblog
二十歳の頃は、涙なんて知らなかったな。
涙の意味さえ、よく分かってなかった。
泣くことは格好悪いことだと思っていたし、泣く理由も、必要もなかった。
 
道を歩いて、いちいち辿り着く場所には誰かがいて。
一緒に歩いていると、そのうち去っていく。
その手を掴もうとはしないが、後ろ姿を目で追いかけてしまう。
いつも、ここには影さえないのだ。
君の影は、もう夏の炎天下に消えていってしまった。

だから言ったじゃないか、ってね。
何処かから聞こえる気もするが、所詮は一人で生まれて一人で空へ帰るんだ。
知らぬうち、そんな孤独感を誤魔化す為に人々は
誰かと繋がり合いたがる。
誰かの手を、温かい手を、取りたくなるんだ。
冷たい手なんかではなく、いつでも温かい、永遠を感じる手。

真夜中の独り言ほど、犬も食わない、壊れたラジオの雑音の如き厄介なもの。
涙の意味を考えるほど、僕は偉くない、錯覚しきった政治家の如き腹黒さ。

涙は無邪気に流すものだから
意味なんて、考えなくていい。
感情のままに、時代のままに、何かの法則のままに。

しかし、この期に及んで
涙は出ないな。
出なければ出ない程、僕は

僕は、どうしたらいいんだ?





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