ラブ★コンLOVE (LOVE×3館)

ラブ★コン 大谷×リサの2次創作
(たまに他の漫画もあります)

ゆきうさぎ

2013年06月01日 08時52分10秒 | 未来話

あたしはその日 仕事を終えたその足で夕飯の買い物をしてから帰宅した。

昨日の夜から大阪に降り続いていた雪は 珍しく積もってしもた
そのせいでちびっと冷え込んでた

けどきっとアパートに帰ったらぬくぬくやって期待したのに
なぜか部屋は外のように冷えていた。

大谷はというと ベランダに続くリビングの窓を開け放して、傍に座り込んで外を見てる
それも普通にTシャツ一枚ってありえへん。

『大谷 なにしとんの?風邪ひくで…』

あたしは 買い物袋をキッチンに置いてから、その後ろ姿に近づいた。

『おかえり リサ。』

大谷は後ろ姿のまま返事をした。

『ただいま…なぁ さぶぅないん?』

あたしの吐く言葉は一瞬白く漂って消える。

その質問には答えずに 大谷は笑顔で『これ みてみっ かいらしぃやろ?』なんて振り返った。
みてみって言われた場所には 雪で出来たウサがおった。

おはぎのように丸く形作られた雪に細長い葉っぱの耳 何かの赤い実が瞳がかいらしいっ

『これって 大谷が作ったん?』
『おぅ せっかくの雪やし なんか名残惜しいなってなっ』

大谷は すっかり冷えて赤くなった手も構わずに、愛おしそうにその作った雪ウサを見てる。
なーんか そのウサにちびーっとジェラシーのあたし(笑)

大谷の隣におもむろにしゃがみ込んで

『なぁ 大谷冷蔵庫にアレあったやんな?』
『アレ?ってなに?』

『いちごシロップカキ氷専用のん…』
『はい? おぃリサこれ食う気か?』

『おいしそーやもーん♪』
『ちょ…待て 』

大谷が ほんまに慌てたような様子を見せたんが面白くて、あたしは笑いを噛み殺して立ち上がった。

『さてっ お夕食の準備しよっと…デザートはウサなっ♪』
『ウサより リサがええなっ。デザートより前菜の方がええんやけど(笑)』

なんて言いながら大谷は あたしを抱き寄せる。

『ちょ…大谷 ま…まってって…』
『あかーん。待たん。』


なんて言いながら 雪ウサをそのままにして、大谷は ベランダのサッシを閉めた。

☆★★

大谷がお風呂に入っている間 用事を済ませたあたしは テレビを眺めぼーっとしてた

ふと思い立って、キッチンからお皿を出してきたて、あたしはベランダの雪ウサを迎えに行った。
窓を開けると雪ウサがちょこんと座って待っていた

『リサちゃんこんばんは…ってホンマにボク食べるん?』なんて顔してた気がする(笑)
『ちゃうよ こっちおいで』って素手で触ったウサは予想外に冷たかった。

大谷が夢中になってこれを作っている姿を想像したらなんだかおかしゅうて笑がこみ上げてきた
そして溶けないうちにその子を冷凍庫に入れた。

end

<おまけ>

『リサ ウサがおらん 逃げた。逃亡した!』
『ふーん』

『おまえ食う…『食べてへんわっ』』

そしてウサは3日後冷凍庫で鎮座しているんを大谷に発見された



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