昨日、ジャズピアノレッスンをした生徒さんにお渡しした
ariosoの曲はヨハン・セバスティアン・バッハ作曲の有名な
曲ですが、調はあえて、A♭です。原曲はGなのですが、
あえてフラット系にしたのは、JAZZとして演奏するなら、
フラット系も必要だと思ったからです。
生徒さんは、小さな頃から、
クラシックピアノの経験があるので、
初見でもかなり弾ける人ですが、
メロディーを見て、コード付が出来ません。
レッスンでは、必要に応じて、
コードやスケールの勉強もしてもらいますが、
一番勉強になるのは、自分でコード付をすることです。
ベース音とメロディを見ながらコードを自分でつけて
いってもらいます。
だんだん慣れてくると、自分で付けられるようになりますし、
またコードによっては、よりjazzyになるようにアドバイスを
することもあります。
そういうアドバイスをすると、生徒さんはけっこう
喜ばれます。
ポップスのコードと違って、JAZZをより
JAZZらしく響かすには、やはり理論的にも
破綻なく、コードを増やします。
そうすることで、響きがより美しく繋がります。
この技法をリハーモナイゼーション reharmonization
というのですが、いわゆるバークリーメソッドなんてことを
言い出さなくても、ビル・エヴァンスなんかが演奏する際に
使っていた技法です。
いわゆるクラシックの和声とはことなりますが、
このリハモ (とあえて縮めて言いますが) は
簡単に言うと、ドミナント・モーションを
挿入してくことで、コードを複層化できます。
これもたくさんコードを入れればいいのかというと
そうではなく、これはコードに対するセンスの問題になってきます。
リハモは足し算の世界ですが、引き算することも大事かと思います。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます