年齢を聞くと、その方は82才。母より2歳若いだけですが、
見るからに元気そうで声も大きい大きい、ただ耳が遠いのか
なかなかこちらの言う事が聞こえないようでした。
話を聞くと彼は海軍特別年少兵として30余命の仲間たちと
人間魚雷の準備をしていましたが、なんと友人と二人脱走して
貨物に飛び乗り無賃で和歌山の実家まで逃げ帰ったそうです。
脱走兵は死刑が相当だそうですが、
もう時効でしょう。
残された30余命の同じ少年兵は爆撃で
全員が死亡したそうです。
脱走した事が良かったのか、
回天のような人間魚雷にのっても
ほとんどが失敗していたそうですから、
当時の海軍の最終兵器に志願して
乗ったとしても、戦況に何ら変化はなく
むなしく命を散らすだけの結果になったでしょう。
純粋な若人たちの
気持ちを思うとやるせなくなりました。
目の前にいる老人のその時の判断が
正しかったのか否かは僕は答えることはできません。
みなさんはどう思いますか。
ちなみに、自衛隊では敵前逃亡の場合は、自衛隊法第123条で
懲役7年か禁固刑に処せられるそうです。
街に出ると、病院の待ち合い所にも人生が垣間見えるのです。
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